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弦楽四重奏曲 第5番 ヘ長調

K158

 〈ミラノ四重奏曲〉の第4曲。自筆譜の楽器の指示は弦楽オーケストラを示しているが、両端楽章のカプリッチョ的な自由さは、前作とは異なった意味でシンフォニックな表現とは区別される性格を打ち出している。また短調の中間楽章が、厳格なカノンによる開始によって、バロック音楽と意識的に向かい合っていることも注目される。
作曲年代 1772年の終りか1773年のはじめ、ミラノで(推定)。
基本資料の所在 自筆譜はベルリン国立図書館所蔵。
出版 旧モーツァルト全集第14篇、第5番。新モーツァルト全集第8篇、第20作品群、第1部門、第1巻。
演奏時間 約15分半。

第1楽章 アレグロ(レオポルトによる) へ長調 4分の3拍子。ソナタ形式。
第2楽章 アンダンテ・ウン・ポーコ・アレグレット(レオポルトによる) イ短調 4分の4拍子。ソナタ形式(二部形式)。
第3楽章 テンポ・ディ・メヌエット ヘ長調 4分の3拍子。かなりの大きさをもつメヌエット・フィナーレ。