■モーツァルト作品解説■    [HOME]   [年代別目次]

歌曲「静けさはほほえみつつ」

K152(210a)

作曲年代 1772年から75年の間。
演奏時間 約3分。

 この曲は、1912年にモーツァルトの真作か否かの疑義が表明されて以来、真偽問題に関しては今もって解決をみていないが、いちおう1772年から75年までの間に作曲されたものと考えられている。1799年3月25日に、コンスタンツェがモーツァルトの自筆楽譜をブライトコプフ・ウント・ヘルテル社に送り、それに基づいて同年に初版が刊行されたが、自筆楽譜はその後失われてしまった。イタリア語の詩の作者は不明だが、初版にはイェーガーによるドイツ語の歌詞がついている。ピアノ伴奏は、管弦楽伴奏であったものの編曲ではないかという説もある。
 カンツォネッタと題されたきわめて愛らしいこの曲は、ラルゲット、ヘ長調、4分の3拍子で、ダ・カーポ形式をとり、中間部はハ長調に転じている。
〔歌詞大意〕落ち着きはらってほほえみながら、あなたは心もはっきりしている。少しのさげすみも怖れもなく、あなたは私の胸にやさしい愛の絆を結ぶために、やがてやってくる。