■モーツァルト作品解説■    [HOME]   [年代別目次]

リート「おお、聖なる絆」

K148(125h)

 この小品の作曲はかつて、モーツァルトのフリーメースン加盟以後、すなわち1784年よりあとと考えられていたが、近年は新全集(1963年E・A・バリーン編)などにもより、1772年の成立と決定された。自筆譜の標題が「ヨハネ分団の儀式のための賛歌」とあること、ゲネラル・バス伴奏が使用されていること、などからの理由である。従ってこれは、モーツァルトとフリーメースンとの関係が、ザルツブルク時代の少年期にまで遡ることを証するものとして、資料的に貴重な作品といえよう。なお、新全集では前記自筆譜の標題がそのまま曲の標題としてとられている。なお作詩者はルートヴィヒ・フリートリヒ・レンツ(1717-1780)である。
基本資料の所在 〔自筆譜〕ザルツブルク、国際モーツァルテウム財団。
出版 新モーツァルト全集第3編第8作品群。
演奏時間 約1分半。
編成 独唱、ピアノ(通奏低音)。