■モーツァルト作品解説■    [HOME]   [年代別目次]

ディヴェルティメント ニ長調

K131

 作曲家が優秀な演奏家によって、創作への意欲をかきたてられるのはよくあることだが、この作品のホルンの扱い方は、まさにその好例であろう。当時のザルツブルクのホルン奏者の優秀さは、音楽美学者シューバルト(1739-91)の記述等によっても、知られている。この作品は、響きの変化が巧みで、どちらかと言えば、ハウスヴァルトの意味でのセレナードに近い形をとっている。
作曲の経過 何の機会に書いたかは不明だが、ザルツブルクで1772年、6月初めに作曲された。
基本資料の所在 自筆譜(ベルリン国立図書館、プロイセン文化財)。
出版 旧モーツァルト全集第9篇、第16番。新モーツァルト全集第4篇、第12作品群、第2巻。
演奏時間 34分43秒(ロンドン SLC 2161-5)。
楽器編成 ヴァイオリン2、ヴィオラ2、バス、フルート、オーボエ、ファゴット、ホルン(D管)4。

第1楽章 アレグロ ニ長調 4分の4拍子。ソナタ形式。
第2楽章 アダージョ イ長調 4分の4拍子。二部分形式。各々の部分に反復記号がつく。この楽章は弦楽四重奏の編成になる。
第3楽章 メヌエット ニ長調 4分の3拍子。3つのトリオがメヌエットの間にはさまれる。
第4楽章 アレグレット ト長調 4分の2拍子。フルート、オーボエと弦楽四重奏の楽器編成。
第5楽章 メヌエット ニ長調 4分の3拍子。
第6楽章 アダージョ ニ長調 4分の2拍子。管楽器のみで奏される橋渡し的な楽句。
第7楽章 アレグロ・モルト ニ長調 4分の4拍子。ソナタ形式。楽器群の対照と融合が秀逸な楽章。