夏の長野を自転車で走る
最終訂正2000年9月14日

注意:ここに示された情報は2000年8月時点のものです。

1. 諏訪湖を自転車で走る by Kinley会、その1

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 おかげさまで、楽しい諏訪湖周遊が出来ました。でも、ちょっとえらかっ た。膝も痛かった。映画「ストレイト・ストーリー」で、ストレイト爺さん が「歳をとって辛いことは、昔を覚えていること」と言っていたが、こんな 程度で膝が痛くなるなんて・・・。

 朝8:00サンプラザ前に集合、屋根に自転車キャリーをつけたり、自転車前 後輪をはずしたりの準備で出発は8:30、計画通り。大沼\7800号を屋根に積 み、堀部あおこ1号と増田あおこ2号の車輪をはずして増田白パジェロに積 む。

 途中、恵那峡サービスエリアで約10分休憩し、諏訪インターに到着したの が11:00頃。そのまま諏訪大社上社本宮の南側の駐車場にいき、自転車を組 み立てて、出発したのが11:25頃。県道10号の一筋北側の道を諏訪湖南端の 地点目指す。豊田有賀の信号セブンイレブンで飲み物を仕入れ、北有賀の湖 岸道路入り口まで県道R10を行くが、道が狭く交通量が多いのですごく怖い。

   湖岸のサイクリング道路(ひょっとしたら歩道かも知れない、「自転車は おりて歩け」などという看板を所々で見かけた)を反時計回りに湖一周を開 始する。日差しは暑いが、並木の木陰を走ると涼しくて、快適。湖は一面が 緑色で、これが有名な「あおこ」。この湖にしばらく自転車を着けておくと その色に染まってしまうのでは。堀部自転車と増田自転車はまさしく「あお こ」につけ込んだ色をしている。
 ヨットハーバー、ホテル街、間欠泉、赤彦記念館などを通り過ぎ、湖北端 に至る。しばらく湖岸を進み、ハーモ美術館近くの蕎麦屋「とんねるや」に 12:10に着。ざるそば大盛り\800+悪税を食べる。

 再び湖岸を西に進み、「湖畔の湯」前の通りを北上し下諏訪駅のガードを くぐり諏訪大社下社秋宮に向かおうとするが、ガードが工事中でかなりの大 回りをして線路をわたる。秋宮近くから急な上り坂になる。本日のコースの なかのほんのわずかな上り坂。登り切ると秋宮。4本のおんばしらやら、1 トンもの巨大な注連縄などを眺め、休憩する。

   秋宮から旧中山道を通り、春宮に行く。ここは観光地の雰囲気無く、全く 落ち着いている。見物人は我々だけの様だ。

 春宮参道を真っ直ぐに諏訪湖まで下る。

 
 

2.諏訪湖を自転車で走る by Kinley会、その2

   秋宮から旧中山道を通り、春宮に行く。途中の道は、温泉風呂屋や、一里 塚、宿場名残の格子窓の町屋などがあり、趣がある。最後の100mほどが登り となり、街道を左に折れるとすぐが春宮。ここは観光地の雰囲気無く、全く 落ち着いている。見物人は我々だけの様だ。おんばしら4本を確認し、上社 の出先機関とも言うべき小さな社の前で休憩する。木立の陰は涼しい。

 春宮参道を真っ直ぐに諏訪湖まで下る。春宮を出てすぐに、太鼓橋が自動 車道となった参道のど真ん中に残されていて、奇妙な風景である。ふつうの 神社では境内の中にあるもの。以前は境内だったのかも知れない。

   湖岸を走るとすぐに岡谷市に入る。岡谷市の総合体育館のプールはにぎわ っている。体育館あたりの湖岸は木陰でバーベキューやキャンプをしている 人たちが目立つ。でも湖水は相変わらず不気味な「あおこ色」。ずっと湖岸 を走っていたので慣れてしまったが、悪臭はある。

 対岸が迫ってくると、いよいよ天竜川の入り口となる釜口の水門。このあ たりも湖岸の芝生でバーベキューのグループが多い。水門の真ん中で天竜川 の流れていく先を見ると、川幅40mほどの天竜川はやはり「あおこ色」。天竜 川は源流部が汚いドブ状河川で、下流に行くに従い南アルプス、中央アルプ スの水を加えて清流になっていく。

   水門まで来て、これで諏訪湖の3/4周が終わったことになる。ここから湖岸 周遊出発点の北有賀まではほぼ直線の自転車道。予定では軽やかな走りの4Km のはずが、向かい風となり一番苦しい走りであった。何年ぶりかのサイクリ ングで左膝が痛み始め、ようやくのことで北有賀にたどり着く。近くで水上 スキーをやっているが、こんなものだと思えば「あおこ」の色と臭みも苦に ならないのだろうか。しばしば沈をしている。北有賀近くでは花火見物用の 大型透明の屋形船(の様なもの、フロートに屋根と座席をつけたような)が いくつももやってある。

 少し県道R10を走るが、やはり自動車が怖いため、県道から数10m左側の水 路の左岸を走る。来るときは右岸を走ったが、右岸はそれでも時々車が通る が、左岸は細い道で全く車は通らない。左岸の道が工事で通れなくなったの を機会に、R10の南側の、集落の中の狭い道を走る。軽いアップダウンのあ る、気持ちの良い道であるが右手の山地から諏訪盆地に流れ込む沢が全て天 井川となっており、その土手まで一気に登るのが膝を痛めた私にはなかなか 辛い。ある沢などは、あまりの天井川どあいに、沢の下にトンネルで道路を 通してある。この道が中央高速度道路の下をくぐり、左におれると、諏訪大 社上社の前の道に出て、すぐに上社に到着する。

 上社本宮を見物し、おんばしら2本を確認する。この本宮が諏訪大社の4社 で一番立派で、観光施設も多い。おんばしらの残り2本は神殿背後の森の奥 で、目視では確認できなかった。

 本宮をあとに、さらに南東に高部まで下り、出雲の神様が稲作と共に諏訪 に侵略してくる前の土着の神様であった守矢様の神長官守矢記念館を見る。

 さらに下り、上社の前宮を見る。ここはもう、観光施設でなく、全くの土 着に神社にすぎない。清流が轟音を立てて拝殿前の急傾斜の沢を流れ下って いる。そこにおいてある柄杓で一杯飲む。冷たい。わずか土の香りがするが、 美味しい水。ここのおんばしらも背後の森に遮られ、1の柱、2の柱の2本 しか目視できない。

 三たび本宮に行き、駐車場の白パジェロに戻る。時刻は15:00頃。走行距 離は37.25Km。自転車を片付け、堀部と大沼は念願のビールを飲む。よくぞ 私につき合って丸一日の禁ビールを実行してくれたものだ。

 諏訪インターのまえの土産物屋で若干の土産を買い、16*00頃、諏訪イン ターから高速に乗る。飯田のあたりから雷混じりの豪雨で、何カ所化の渋滞 もあり、名古屋インターについたのは18:32。途中、駒ヶ岳サービスエリア からは堀部の運転で、私は名古屋インターまで熟睡していた。大沼は勿論諏 訪でビールを飲んだからそれ以前からよく寝ていた。藤里町のモスバーガー で精算する。交通費と昼食で一人約5000円。一番高いのは高速代(\4700片 道)。

 また、次回をお楽しみに。次回は千曲川サイクリングマラソンコースか、 明日香村散策を考え中。

   

3.千曲川を自転車で走る by Kinley会、その1

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 8/27朝6:50サンプラザ前集合、自転車積み替えに時間がかかり、7:06出 発。今後は、出発時間の15分前に集合としよう。
 東名高速、中央道、長野道をへて、長野インターから長野市サイクリン グターミナルに10:30に着。ここは、千曲川と犀川が合流して信濃川とな る落合橋のたもと、左岸にある。自転車組立、近くの「アップルランド」 というスーパーマーケットで携行食、ポカリスエット等を購入して、出発 は11:00。


長野市サイクリングターミナルで
 落合橋を半分渡り、二つの河川の中州から、千曲川左岸を走り始める。 最初の300m程は、自動車道路を走るが、すぐに左側に自転車道をわける。 この自転車道が、整備が悪い。ただの土手上の左1m程が舗装してあるが、 でこぼこ、ひび割れ、未舗装部の土砂のはみ出しなどで、ただの土手道 と大差ない。さらに、木陰が無く暑い。非常に暑い。
 両側の河川敷は果樹園で、リンゴ、桃、クルミ、ブドウなどが実を付 けている。礼によって、農家の人を見つけたら「くず林檎もらって良い ですか?」などと声をかけようとしながらも、好機無く、そのままは知 り続ける。青林檎をかじる爽快さを空想しながら。

 右手には、宗教施設とも思えるようなドームや、閑散とした公共教育 施設などが見受けられる。オリンピック関連の公共事業のなれのはてか?

   近くに川中島古戦場等もあるが、無視してひたすらサイクリング道を 走り続ける。

 


堤防を走る

堤防を走る

4.千曲川を自転車で走る by Kinley会、その2

 暑い、ひたすら暑い。

 篠ノ井橋の所で道路を渡ろうとするが、通行が激しく、なかなか横断できな い。自転車道が少し回り道をして道路の下をくぐっているのに、無視して自動 車道に出てきたのが間違いだった。

 もと信越線、現在の「しなの鉄道」の踏切を渡るところで、堀部氏がデジカ メを構えて他の3人が来るのを待ちかまえている。ここまでで出発地点から約 15Km。ここまで時速20Km強でのんびりと走ってくる。長野市の自転車道は、こ のあたりで終了する。


しなの鉄道を横切る
 高速道路の下をくぐるところで、稲荷山から流れ込む支流に架かる橋をわた り、大きく千曲川左岸に戻り込む。このあたりは、自転車道の標識がなくなり、 道を見つけにくい。このへんから自転車道の管轄が建設省になっているようだ。 自転車道は、きれいに舗装され、センターラインがついている。路面に「自転 車道」という文字が書いてある。しかし、最初の標識は「転」の字が、編とつ くりが逆で、「云車」になっている。自転車道にもセンターラインが引かれて いる。

 長野市から更埴市に入る。千曲橋の下の日陰で休憩する。ここまで約1時間。 昼になったので、「更埴で昼食にしようか」と意見がまとまるが、河川敷と町 と少し離れているのでそのまま走り続けてしまう。

   戸倉町に入り、大正橋のあたりだけ、山が千曲川に迫り、自転車道がなくな り自動車道を走らざるを得ない。そのボトルネックを過ぎると上山田温泉街。 温泉街を通り過ぎるまでは堤防が自転車専用ではない。河川敷は公園になって いて駐車場が広がっている。ここに駐車して、短距離サイクリングにすれば良 かったと思うくらい、今日は暑い。

 昼食を途中で取るのをあきらめて、当初の予定通りに坂城の蕎麦屋「こづち や」まで行くことで、意思統一をする。

5. 千曲川を自転車で走る、その3

 上山田から坂城町に入ると、信玄提がある。堤防が鞘状に重なって、水を少 しづつ反乱させながら堤防の決壊を防ぐ仕組みだ。堤防上のサイクリング道路 はその度に一度堤防を降りて、少し戻り気味に再び外側(川側)の堤防に移る。 ヘヤピン的に戻り、また坂を上るので、へばり気味の増田にとって少し辛い。

 坂城の古い橋を渡って国道R18を越え、坂城駅前から坂城高校の方に坂を少し 昇ると「こづちや」が坂城高校の隣にある。時刻は12:30頃。ここでビール3本 とざるそば並(\670)2個、ざるそば中(\770)2個を注文する。更科の白い生蕎麦 で、安く美味しい。昔、増田が坂城の会社に勤めていたとき、坂城に来れば昼 食は必ずここのザル蕎麦だった。蕎麦屋の前で写真を撮る。ここまで出発地点 から約35Km。


蕎麦屋の前で
 13:30頃、蕎麦屋から坂を下り、坂城橋を渡り、再び千曲川サイクリング道 路に戻る。ここから、鉄人グループと凡人グループに別れる。鉄人こと北田氏 と大沼氏は、出発地点まで戻り上田城址まで車を運んでくる。凡人こと堀部氏 と増田は、千曲川サイクリング道ををさらに上田まで遡り、上田城址で鉄人達 をまつという計画とする。

6. 千曲川を自転車で走る、その4

 鉄人グループの行程がいかであるかは、私にはわからないが、途中川中島の あたりで農作業をしている人から桃を約20個\500で購入したという。この桃は 川中島白桃といい、主にジュースにするらしい。出荷価格はかなり安く、\500 買おうとしたら、たっぷりわけてくれて、バックパックで持ってくるのに苦労 したそうだ。彼らは15:15に自転車を止めた長野市サイクリングターミナルに 到着し、15:20に車で上田に向けて出発する。
 鉄人達は、出発したはいいが、国道R18の流れが悪く、上田城に到着が17:00 頃になってしまう。凡人達が、城跡で待ちくたびれて昼寝をしていると再三電 話がかかり、「まだ更埴に入ったところ」とか、「まだ坂城」とかで、うとう としては目が覚まされる。

 さて、坂城で別れた凡人達は、千曲川左岸を遡行する。ここからは信玄堤の 頻度がますます高まり、鼠の地峡まで、ずっと信玄提が続く。それにしても、 ヘアピン状に折り返しての下り昇りが、私には、なかなかこたえる。このあた りは堤防の両側にハリエニシダの大木が植え、涼しい木陰サイクリングとなる。

 鼠のあたりは両側から岩山が千曲川に迫り、自転車道が作れないので、数 100m自動車道を走らざるを得ない。地峡を越えると、上田市に入る。新しく出 来た上田大橋をくぐり、その次の古舟橋を渡って上田の町にでる。線路の南側 を走る。線路の北側に目的地の上田城が見えるのに、線路を横断する道路がな く、結局もう一つ上流の上田橋からの道まで遡り、折り返すかたちで上田城に 入る。時間は14:15頃。凡人グループの走行距離は約45Km。


上田城跡で
 城門前の店でポカリスエットなどを購入し、場内の真田神社前のベンチで休 憩する。少しうとうとしたら電話で「今から車で出発」と報告有り。
 17:00少し前に「もうすぐ到着」の連絡有り、上田城の駐車場で自転車解体 積み込みの準備をする。車が到着し、自転車を積んでいる間に鉄人1号大沼氏 がどこかから缶ビールを2本購入してくる。
 17:00に上田城を出発し、坂城インターから高速に入る。鉄人達はビールを飲 んで「うとうと・・・・」。

 松本のサービスエリアに18:00着。途中土岐のあたりで渋滞し、名古屋インタ ーには20:30に到着する。今日中に大阪まで帰る北田氏をサンプラザ前で、下ろ し、藤里町のモス・バーガーで精算。今回の費用は約\5700/1人。そのうちほと んどが高速代(往復\13500)と燃料代(約\6100)。蕎麦屋が約\4000、桃が \500。北田氏は無事に大阪まで到着した。

 問題点は、信州なのに「さわやか」でなかったこと。爽やかを求めてあえて3時間 以上かけて千曲川まで行ったのに。これなら近いところでコースを選定すべき であった。また、行き帰りに約7時間もかかるのは、無駄である事を痛感した。 片道2時間以内を今後のめどとしよう。

                                

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