1JZ エンジンブロック・タイトプラグ交換


1JZエンジンもとうとう来たか・・・と思う修理。
洗車の際に車両を移動させたら、若干助手席側の地面に水滴を発見。
勿論それだけで故障と思った訳ではありませんが、確認してみたら赤い水滴だったので
「あれ?クーラント漏れてる?」と思って念のためにリフトにあげて確認。


アンダーカバーに水が少し溜まっていて外してエンジンを覗くも
水滴はあるものの、大きく漏れている所は特に発見出来ず。
・・・なんとなく心配になったのでエンジン掛けたり切ったりしてたんですが
一旦拭き取った水はそれ以後出てこず謎?だったんですが念のため
このタイトプラグを覗き込んでみました。

すると・・・タイトプラグ上に赤い水滴。
ひょっとして??
長い棒を使って拭き取り、その後エンジンを掛ける。
特に漏れは無いようだったけど空ぶかしを連発してたら時々
シャワー状の噴霧が見えた。

・・・これだ。。。

この程度ならば穴を閉じれば大丈夫そう?と思うくらいの小さな巣穴だと思ったんですが
まぁ部品代も安いしどうせ手を入れるのならば交換しちゃうか、、と言う結論に至り交換。
(作業工数が多いのでそれまで随分悩んだけどね。)



こちらが漏れているタイトプラグ。
一般的には「めくら蓋」と呼ばれるんですが正式名称はタイトプラグです。


本来はエンジンを降ろして全て新品に交換するのが望ましいです。
1個駄目だとどうせ全部駄目に近い状態なので。
今回は応急処置レベルだと思って下さい。



エンジンを降ろさずに手が入るかどうか、1番だけ交換するなら出来るのかどうかの確認もこめて・・・
とりあえずパワステポンプを外します。
これだと外す事は出来ても新しいプラグを入れる際に水平に叩けないので結局エアコンのコンプレッサー
パワステポンプのステー、ストローク確保の為にラジエターも外しました(汗)

こんな状態。


ドライバーで叩いてプラグを外しました。
外すと一気にクーラントが出てきますのでご注意を。
この時、割とあっさりプラグを押してしまったので、古いプラグはエンジンブロックへ落ちると言う失態を・・・
磁石等を使って探して引っ張り出すのに2時間ほど時間の無駄をしてしまいました。
エンジン降りてる状態だったら簡単なのにな。。。



やっとの思いで引っ張り出して新しいのを装着。
装着する前に周りを綺麗に清掃して(古い接着剤跡を除去して)接着剤も使って水漏れしないように致します。



これが新品のタイトプラグ(めくら蓋)
2個あるのは失敗した時の予備で(笑)



外したふるいタイトプラグです。
周りにこびりついているのが錆とかの痕跡。
水漏れの原因になった穴は小さすぎて見えず。



表側



裏側



ちなみにこれが抜けてクーラント漏れを起こした場合は、ヘッドガスケット抜けの可能性もあります。
ウォーターポンプが駄目になったりガスケットが抜けかけたり、編年劣化で錆とかが回って
見えない部分の状態が良くない頃合にこんな症状が出たりします。
今回の車両はラジエターもウォーターポンプも既に交換済みでオーバーヒートの気配すら無かった
固体ですので恐らく大丈夫だとは思いますが。


実際やるとなったらエンジンのオーバーホールのついでにやりたい作業なので
今後1JZエンジンのオーナーさんでしたらオーバーホールも視野に入れたほうが良いかも?
軽くって事ならば、ヘッドガスケット交換でそのついでに・・・全部出来るかなぁ。

今回のは小さい方で全部で11個あります。
作業自体は簡単じゃないですね(苦笑)