東北へ-2009.9.5〜9.9-


まだ暗い内に目が覚めた。
外は雨らしく、テントに当る音で起きてしまったようだ。
けっこう降ってるなあ。
朝には止んでくれてるといいが…と考えてる内に2度寝。


3日目の朝は雨のスタート。
それでも夜中よりは小降りになっているようだ。
近くにコテージがあったので、無人なのを確認してから
軒下まで荷物を運び、テントを畳ませて貰った。
助かった〜。









雨が上がって来たので、バイクに荷物を積んで
宇樽部キャンプ場を出発。
103号に出てスグに、同じようにキャンプ道具積んで走るバイクと
すれ違い様に挨拶。
天気はイマイチだけど気分は爽快な感じだ。

発荷峠から県道2号へ。
発荷峠からの景色も楽しみたかったが、タイミング逃して
通り過ぎただけになってしまった。
走りながら見れたのでヨシとするか。

林の中を駆け抜ける県道2号。
標高も高いせいか、所々朝霧で視界が悪くなる。
更にカーブも多いので、慎重に走る。
晴れていれば、イイ景色なんだろうな〜。

下り切った先にある七滝で休憩。
その名の通り、七段に連なる落差60mの滝。
100名瀑の一つだ。

国道262号の交差点手前にある日本最古の現役芝居小屋「康楽館」に寄り、
282〜341号で八幡平へ。
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八幡平 -後生掛自然研究路-


いよいよ東北ツーリングのメインディッシュとも言える八幡平へ到着!
しかもラッキーな事に空を覆っていた雲も切れて、青空も見え始めてきた。
テンション上がって来た〜。







入口のゲートをくぐり、暫く走ると後生掛の休憩所が見えて来た。
寄ってみると、自然研究路なるハイキングコースの看板が目に入った。
面白そうなのでジャケットをバイクに掛けて歩いてみた。

整備された遊歩道を進むと、迂回の案内。
どうやら道が崩壊して通行止めになっているようだ。
登山道のような細い道を数十分程歩いて遊歩道と合流、ここからが見所らしい。

大小幾つもの噴気孔からは高熱の泥が吹き出している。
歩道の近くの穴からも時折吹き出すので、あまり近付き過ぎないほうが良さそうだ。
時折湯泥の噴火を起こす泥火山。高さ1m程の突起が並んでいるが
地中7、8mまで続いているそうだ。
阿蘇5岳を思い出す風貌はまさにミニチュア火山だね。

他にも大湯沼や熱湯の河など結構楽しめました。
1時間程散策して駐車場に戻り、温泉玉子食べてから出発、見返峠へ向かいます。
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八幡平アスピーテライン


後生掛からクネクネ道を登って行くと、展望台を見つけたので停まってみる。
さぞかし景色も素晴らしい筈

…真っ白です。

またいつものパターンかよ!
見事に雲の中で全く見えません。
むしろ行き先の視界すら悪くなって来た。
楽しみにしていたのに…(涙






見返峠に到着。

ここは秋田と岩手の県境。
昔、出稼ぎに旅立った村びとが、置いて来た家族と故郷を思い
見渡しの良いこの場所で振り返る事から
見返峠と名付けられたとか。
木枯らし紋次郎好きには有名な場所ですな。

しかしこの日は遠くの故郷どころか、前も薄らとしか見えません。
しかも強風で肌寒い。
折角きたのに最悪だ〜。

じっとしていると寒いので、すぐに出発しました。











見返峠を越えたら、雲が引いて景色が見え始めた。
そしてここからが山岳道路の真骨頂。
この辺りは吹き付ける風と寒冷な気候のため、森林限界が下がり高い樹木は少ない。
お陰で展望が開け、走りながら八幡平の全貌を眺める事が出来る。
南側は広大な窪地になっており、大小幾つかの沼が点在している。
その窪地をアスピーテライン〜県道212〜樹海ラインでぐるっと周回する。
1周約50キロ。その中でもこの見返峠から212号までの区間は一番の絶景ロード。
ビーナス、志賀高原、阿蘇と様々な山岳ロードを走って来たが、
ここも他には無い絶景を見せてくれる素晴らしい道だ。
あまりに気持ちがヨカッタので、2周してしまった(笑
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岩手山パノラマライン


212号へ向かう途中で「岩手山パノラマライン」という案内板を見つける。
自分の06年版のマップルには載っていない道だが、気になったので走ってみる事に。

これが大当たり。
真新しい2車線の直線道路で眺めも最高。
「岩手山パノラマライン」というネーミング通り
岩手山の雄大な姿も真横に見れて、アスピーテラインと合わせると
なんと贅沢なルートなんだろう。
この道選んで良かった!













そのまま進み、焼き走り溶岩流へ。
ここは昔、岩手山が噴火した際に流れ出した溶岩が固まり、そのままに
残っている場所。
国の特別天然記念物に指定されていて、広さは東京ドームの32個分だそうだ。
折角なので溶岩流の中に通っている自然道を歩いてみる事に。
入り口の階段を上がっていると、なにやら上が騒がしい。
何かと思ったら、テレビの取材らしきグループが撮影をしていた。
その脇を通り過ぎ、溶岩流の中へ。

まさに荒廃。
何も無い。草木もほんの少し生えているだけ。
真っ黒の台地の上にそそり立つ緑の巨大な塊。
この荒野を作った張本人、岩手山。
でかいわ、ホント。

何処まで歩いても景色が変わらない気がしたので途中で引き返す。
さっきのテレビクルーとすれ違い、バイクへ戻る。
すると今度は駐車場にヘリが停まっていて、救助訓練らしき事をやっていた。
ヘリが飛び立つのを見たかったが、雨が降り出したので早々に出発した。

272号まで戻り、温泉「森乃湯」でひと風呂浴びて八幡平を後にした。
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盛岡へ


県道23〜国道282号〜4号で盛岡入り。
途中で岩手山と姫神山の間を、この2山の伝説を思い出しながら走ってました。

本日の宿は、盛岡駅近くの格安ホテルへ。
さすがに3日連続のキャンプ泊はまだキツいので。
夕方頃にチェックイン。
荷物を置いて、近隣散策に出かける。







明治44年築の旧盛岡銀行や、桜山神社、盛岡城趾など散策してるウチにすっかり夜に。
近くの商店街をウロウロしながらラーメンを食べ、ホテルに戻る。
明日は最終日。
ルートの確認をしながら久々のベッドで爆睡。

その4