■九頭竜-2009.5.2-■




カレンダー通りのGW。
今年も「渋滞を避ける」をテーマに、福井方面へと向かいました。

■温見峠■






去年と同じく、ブナ林の新緑を求めて温見峠へ。
「落ちたら死ぬ」の看板が恐怖心を煽る
岐阜県側の険しい場所は今年も通行不能。
迂回路になっている上大須長瀬大野線〜折越林道〜猫峠で国道157号へアクセス。
ところが猫峠から157号に合流する地点に2つの柵が。
なんと、ここからも通行止めですか!





うーん、どうしよう。
この柵どうみても簡単に動かせそうだよね。
と考えてたら、たまたま近くにいた地元の人が
みんな通ってるから大丈夫だよ、と教えてくれた。

1年ぶりの温見峠。
はやりここは気持ちが良い。


峠の脇にある能郷白山への登山道を歩いてみる事にする。
マップルには「稜線に登れば展望が」とあったので軽い気持ちで登ってみたが
歩けど歩けど一向に視界は広がらない。
どうやらまだ先がありそうだったので、途中で引き返す事にした。
戻って案内版を確認したら片道1時間はかかるようだ。
また今度にすることにして、出発。

温見峠を越えれば福井県。
ここから先はワイルドな道が続く。
去年よりさらに老朽化が進んでいる気がするな。
コンクリの橋とかいつ落ちてもおかしくない状態です。
どうか自分が通る時には崩れませんように〜。

■大野市、勝山市■







2車線になる手前で3台のバイクとすれ違ったので、軽く挨拶。
そのまま157号で大野市街に入る。
特にこれからの行き先も決めていなかったので、
取り敢えず大野城へと向かってみる事にした。
が、
天守閣への道が熊出没のために封鎖されていた。
こんな市街地に熊って・・・。

近くにいた家族連れのお父さんは
何しに来たんだよとご立腹の様子。無理も無い。

再び157号を北上すると、暫くして突然目の前にデカイ城が現れた。

「勝山城」
平成になって建てられた城だが、実際には歴史上城は別の場所に創られており、
更に完成もしなかったそうだ。
街起こしを目的に創られた外見は城で中身は博物館の建物。
それでも日本一の高さを誇る天守閣の存在感は大きく、
城壁に彫られた巨大な竜の姿はなかなかの迫力だ。


城から出ると、遠くに五重塔にこれまた巨大な寺らしき建物とが見える。
早速行ってみると、越前大仏という大仏様を拝する大師山清水寺だった。
参拝しようとDFを停めて歩いてみると、こちらもあまり歴史を感じない
真新しい建物に、隣接する同じ形の店が並んだ商店街はその殆どがシャッター
を閉じており、さながらゴーストタウン。
かろうじて開いているお店は店員も見当たらず、やる気無しモード。
余りに雰囲気がアレなので、引き返して来ました(笑

■麻那姫青少年旅行村■




今夜の宿は、初めてのソロキャンプです。
麻那姫湖の南にあるキャンプ場でテントを張る事にしました。
ここは敷地が広いうえに、トイレなどの設備も充実しており、
利用料は500円。安っ!
さすがにGWとあって、家族連れのキャンパーで混んでいましたが、
受付から離れた静かな場所を見つけてテント設営。

まったりしながら、通りがかった子供と戯れたりしてるウチに
日が暮れていきました。



ヒマ。
ソロキャンプがこんなに時間を持て余すとは。
暇つぶしの本とか持ってくれば良かったなあ。

それでも9時頃には眠くなってきたので、早めに寝袋に入る事に。


寒い。
ここは山の谷間を吹く風の通り道になっているらしく、
時折バサバサと揺れるうえに、寒さで夜中から明け方まで
まともに眠れませんでした。
更に、銀マットは背中が痛く・・。


いやー、いろいろ勉強になりました。

■県道230号■





朝。
山あいで迎える朝は、ハンパじゃなく清清しい。
コレぞキャンプの醍醐味か〜などと暫くは朝を満喫。
テントの撤収作業をして、7時頃キャンプ場を出発した。
まずは県道で九頭竜へと向かう。

230号は通行止めの表示があったが、特にせき止められている訳でもなく、
普通に通る事が出来ました。

道は舗装された1.5車線程の道がひたすら続き、所々落石や崩れている所があるなど
期待通りの道。
しかも朝露を浴びた木々の緑は美しく、また空気も綺麗で気持ち良い。
この道選んで正解だった。

途中、数台の車とすれ違ったので九竜頭方面からも問題なく通行できるようだ。
時折、キャンパーも見かけた。釣りの人のようだ。

1時間程走り、伊勢峠を越えたあたりでマップルにも載っていた
廃村跡に辿り着く。
村の名の標識は残ってはいたが、
建物は完全に崩壊しており、跡形も無い状態。
あまり長居をする場所では無いと思い、すぐに出発した。


九頭竜の湖岸をひたすら走り、国道158号に出てぐるりと湖を一周。
そのまま白山方面へと向かいました。

■白山へ■






158号の新緑もかなりの美しさ。
周りの山もすべてが緑色に染まっており、何処を見ても綺麗でした。
新緑を堪能しながら走り、福井を抜けて石川に入った後、
県道33号へと右折。
そのまま行き止まりまで走りました。

登山道への案内所で休憩していると、
展望台の案内板をみつけたので、登ってみる事に。
傾斜が結構キツイ・・・。
暫く続けたジョギングで多少は体力も付いて、これぐらい楽勝と思っていたけど、
平地と山登りでは運動そのものが違うようですね。
途中休み休み登り、小学生の子供連れの親子に追い越されながらも
どうにか展望台到着。

目前に白山の姿。それ程展望は開けていないが、それでも美しい。
登って来た甲斐がありました。


登りでヘトヘトになり汗もだいぶかいたので、
近くの温泉に浸かる事にしました。
「白山展望の湯」
その名の通り、露天風呂からは遠くに白山が見えていました。
白山を眺めながら仁王立ち。
うーん、最高ダゼ。
(道路側からは柵の隙間からオイラのナニが丸見えになっていた事でしょう)

■平泉寺白山神社■





157号を福井方面に戻り、勝山市の平泉寺白山神社に行ってみる。
ここは古くからある由緒正しき社。
立ち並ぶ木々の隙間に落ちる光と、その光で輝く緑の苔がなんとも美しい。
参拝して、暫く辺りを散策。
神社の付近も古い建物が多く、なかなか楽しかったです。

白山神社を出て、157号にそのまま出るのはつまらないので、
県道221〜26〜239〜国道158号へとショートカットする事に。
六呂師高原の辺りは牧場地が広がり、荒島岳を含む多くの山も一望できて、
なかなかの景色でした。
道も良く気持ちよく流せるし、157号でなくこのルート選んで良かったです。

158号で九頭竜を走り、途中で客は少ないが店員さんの愛想がいい
ドライブインで食事をとり、油坂峠を抜けて白鳥〜郡上まで158号、
郡上から掘越峠を越えるいつものルートで帰宅しました。

新緑も堪能して、キャンプも険道も楽しめた充実した
GW最初のツーリングになりました。

そして当初の目的通り、結局渋滞には1度もハマリませんでした。
というか、下道全体が空いていた感じ。
はっぱり高速に流れているんでしょうかね。





走行距離 約500キロ(記録忘れ・・)