有峰林道-2009.6.20-




白川郷S2初訪問


前々から走りたいと思っていた道のひとつ、
岐阜から富山まで抜ける有料道路「有峰林道」
6月初めから閉鎖解除となったと富山県のHPで見かけたので、
次のツーリングの行き先に決定。

ところが、開通となった数日後に、一部の路面が崩壊したとかで
再び通行止めに。
コレはこのシーズン中は無理かも、と諦めかけていたら以外と早く
修復できたようで、すぐに解除となりました。
と、言うわけで計画通りにいざ出発。













普通に41号で向かうのは面白みが無いので
ちょっと遠回りして白川郷から天生峠経由で向かう事にしました。

朝の白川郷は観光客もまばらで、とても静か。
こういう時、エンジン音の静かなS2は重宝します。
お馴染みの場所を周り、荻町展望台から集落を一望してから
天生峠へ。

すこし霞みかかってるが、白山連峰も眺める事が出来た。
そう言えば前回はここで675がエンジントラブル起こしたんだっけ。
などと思い出しながら一気に下っていく。

有峰林道








360号から41号、471号と繋ぎ、高山大山林道の案内看板を左折する。
暫く森の中を走ると突然視界が開け、平らな高原が広がった。
真上には一筋の雲が南北に延びていた。

前方を良く見ると、1台のバスが走っている。
こんな所にも観光バスが居るんだなあ。
後ろに付いた時、バスの運転手さんが合図して譲ってくれたので
追い越して挨拶。


山之村牧場の看板が見えたので休憩に立ち寄ってみた。
割と広くて綺麗な施設だ。
食堂もあったので、昼も近いし何か食べようと入ったら、
テレビの取材が来ていて撮影準備で慌ただしそうだったので諦める事に。
出発しようと準備していたらさっきのバスが到着していた。
ここが目的地のようだ。



高山大山林道を抜け、有峰の入口に到着。
普通車は1800円(高っ)だが、二輪車は300円。
おじさんに料金を払い、案内のパンフを貰っていざ突入〜。









東谷線から有峰湖へ。
路面もしっかりした走りやすい道だ。
周りの木々も新緑で輝いていて
気持ちいいッス。

有峰湖脇の道から薬師岳が頭を覗かせていました。
この先に更に立山連峰が繋がっていて、有峰の森林はその峰々がもたらす
恵みで形成されているんだなあ。

有峰湖を過ぎた辺りに、小口川線の分岐があったが、
ゲートで閉鎖されていた。
ここが開通するのはもう少し先になるようだ。

暫くすると小見線へのT字路になった。
小見線はすぐ脇が断崖絶壁の道で、しかも路面も所々削れていたり、落石があったり
一部ダートになっている場所もあった。
崖側にはガードレールは殆どなく、コンクリのブロックが並んでいるだけ。
バランス崩したら間違い無く真っ逆さまです。

開通直後に起きた崩落の工事現場を通り過ぎる。
この道、どこで崩落が起きてもおかしく無いだろうな…そう思うと結構怖いです。

しかし、眺めは最高。
山深い中にいる事を実感できます。

称名滝






b



「悪城の壁」の名に相応しい巨大な断崖絶壁は
一枚岩壁としては日本最大級。
スケールがデカ過ぎて、ただただ圧倒。
近寄る者を寄せつけない姿から、「悪城」と名が付いたそうだが、
この上には弥陀ケ原の台地があり、アルペンルートの一部になっている。

車両通行止め近くの駐車場にS2を停めて、称名滝へ向かって歩く事に。
20分程の軽い登り坂を歩くと、遠くに一筋の白い線が見えて来た。
あれ?称名滝にしては細いなぁと思ったら、称名滝は横に存在していた。
後で調べたら「ハンノキ滝」だと解った。

落差日本一の名勝、「称名滝」
その右側に、雪解けの季節や雨の多い日に現れる幻の滝が
「ハンノキ滝」だ。
落差は約500メートル。
称名滝が約350メートルなので、実質日本一の落差の滝となるのだが、
滅多に現れない為、認められていないらしい。
見れてラッキーだった。


称名滝も落ちて来る水量が多く、二段目への段差に打ち付けられた際に出来る
水柱がかなりの迫力だった。

音も凄い。
ゴーという音が鳴り響き、滝壷は水しぶきの煙りで確認する事が出来ない。
かなり離れた場所でもしぶきでヒンヤリしていた。

これまで多くの滝をみてきたが、コレだけの大きさと勢いと、迫力を持った滝を
見たのは初めてだ。
さすが日本一の名瀑。

古川の町並み






立山から41号で引き返す事にしたが、街中は渋滞中。
迂回してみたら上手い事渋滞区間を避けて41号に戻る事が出来た。
数河高原手前で県道75号に入り、古川へと向かってみた。
75号は旧41号の道で、走りやすく途中に古川の町が一望出来る場所もあり、
なかなかの道だった。

古い町並み残る古川に到着。
高山ほどの規模は無いが、観光客も少なく、まったりと見てまわれる所が
イイかもしれない。

一通り見て廻った後、天気が怪しくなってきたので
だんご食べて出発。

せせらぎ街道を走っている頃に雨が降り出し
本降りになってしまった。
岩屋ダムに付いた頃には既に日は落ちていた。
走り慣れてた道とはいえ、雨の夜間を走るのは初めてだったので
気を付けて走行、いつものルートで8時過ぎに無事帰宅できました。

朝は晴れていたのになあ。
でも新しく購入したRSタイチの防水パンツが早速役に立ってくれました。

走行距離 598キロ