岐阜県宗教者平和の会結成総会宣言


 私たち岐阜県宗教者の長年の念願であった宗教者の平和組織(岐阜県宗教者平和の会)が、本日ここに結成されました。
 ここ垂井町は、1937年、あの日中戦争が始まった年に、竹中彰元氏が反戦を訴えた土地であります。私たちは、日本が侵略戦争へと突き進んでいく最中に、宗教者としての信念から、反戦平和を訴えたその潔さに学び、現在の戦争への動きに抵抗して、立ち上がるものです。
 先の国会では、戦争法(ガイドライン関連法)、盗聴法、「日の丸、君が代」法などの悪法が、多くの国民の反対、心配を無視して強行成立させられました。そして、その後これらの法の具体化、押しつけは急です。
 特に岐阜県においては、撤回したとはいえ、梶原拓知事が岐阜県議会という公の場で、「国旗、国歌を尊敬できない人は、日本国籍を返上してほしい」などと発言したのは、アジア諸国の人々と日本の人々にはかりしれない痛苦惨害を与えたことへの無反省、思想・信条の自由(憲法第19条)の侵害を平然と行なってほとんど恥じないこと等、全く異常なことといわなければなりません。岐阜県内外の多くの人々がその暴言に強い怒りを感じたのは当然で、連日掲載された投書からもそのことは明らかです。
 私たちは、知事の暴言に改めて強く抗議し、心からの反省を求めるものです。
 私たち宗教者は、あの侵略戦争の推進者であったという歴史を背負っています。したがって、多くの教団、宗派、宗教団体がその点に関して、「懺悔、反省」を行なっているのは当然のことです。しかし、率直に言って、それらの「懺悔、反省」が今こそ生かされるべきなのに、生かされているとは言いかねます。またも宗教者は時代に流されようとしているのではないか、と懸念されます。
 私たちは、過去を見つめ、今を見極め、平和な未来をめざして歩みたい、と思います。歩みには困難がともなうでしょう。しかし、人々の平和への願いは、時代が核兵器の時代、民主主義の時代だけに大きく強く深いものになっています。このことはさまざまな動きとなって現われています。
 私たちは、宗教者として、人間の存在、いのちのありように深くかかわる者として、戦争への危険を訴え、人々の平和への願いを汲み取り、掘り起こし、押し広げ、県内宗教者との話し合いを広げ深め、また平和・民主団体との連帯を強めて活動していきたいと願っています。
 岐阜県内宗教者の皆さん、県民の皆さん、手を携えて、戦争への道を塞いで、平和を守り発展させるために、力を合わせ、ともに頑張りましょう。

     1999年10月16日

                   岐阜県宗教者平和の会結成総会


1999-11-9掲載

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