私はみなし子でひとりぼっち。けれども いたるところに私はいる。 私は一人なのに、私は私と向かい合っている。 私は若者であり、同時に老人でもある。 私は父母を知らない。 私はまるで魚のように深みから取り出される。 また白い石のように天から落ちてくる。 私は森や山野をさまよい歩くが、 人間の内部の深みにも隠れている。 私は誰にとっても死すべき定めにあるが、 時代の移り変わりには左右されない」
(ボーリンゲンの石碑に刻まれた言葉) ・・・・・・・・・・カール・グスタフ・ユング