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異色官能ホラー小説「心獣の歌」
THE SONG OF A MIND-BEAST
by
Hajime Kuribayashi

私はみなし子でひとりぼっち。けれども
いたるところに私はいる。
私は一人なのに、私は私と向かい合っている。
私は若者であり、同時に老人でもある。
私は父母を知らない。
私はまるで魚のように深みから取り出される。
また白い石のように天から落ちてくる。
私は森や山野をさまよい歩くが、
人間の内部の深みにも隠れている。
私は誰にとっても死すべき定めにあるが、
時代の移り変わりには左右されない」

(ボーリンゲンの石碑に刻まれた言葉)
・・・・・・・・・・カール・グスタフ・ユング


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