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2004年4月のブックガイド

このページはエキサイトブログで2004年4月に掲載した書評・映画評覧で構成されています。

新規の書評は
ここ、シーサーブログの「新・読書記録゛(どくしょきろぐ)」
でお楽しみいただけます。


「格闘技「奥義」の科学―わざの真髄」(吉福 康郎) ブルーバックス
「ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空想科学怪奇譚」(小林 泰三) 角川ホラー文庫
新世紀エヴァンゲリオン
「若者たちの戦場―アメリカ日系二世第442部隊の生と死」ドロシー・マツオ (著), 新庄 哲夫 ほるぷ出版
「ビッグフィッシュ―父と息子のものがたり」ダニエル ウォレス 小梨 直 (翻訳)
「ブームはどう始まりどう終わるのか」(中川 右介)岩波アクティブ新書
ランサムサーガ 12冊
「少林寺」を見た頃
「ゼイラム」(雨宮慶太)

 

「格闘技「奥義」の科学―わざの真髄」(吉福 康郎) ブルーバックス
神秘と伝説のベールにくるまれていた、「奥義」。
例えば、手を触れているだけで相手を飛ばす「寸勁」は、気ではなく技術であることを科学的に解明していく。また、空手の蹴りとキックボクシングの蹴りを、「突く」と「叩く」の違いで明らかにしたり。これは武道・武術修行者でなくとも目からうろこが落ちる面白さ。
ましてや、武道をやっていた、やっている人には必読でしょう。以下が内容↓

目次

第1章 突きと蹴りの奥義
第2章 投げの奥義
第3章 あたりの奥義
第4章 押しと突っ張りの奥義
第5章 デモンストレーションの奥義
第6章 受けの奥義
第7章 組み手の奥義
終章 最強格闘技は存在するか?

また作者の吉福氏には、「最強格闘技の科学―最新スポーツ・バイオメカニクスが教える"強くなるコツ"」という本もある。これもまた面白い。
格闘技「奥義」の科学―わざ...ブルーバックス (B-1083)←アマゾンへGo!

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「ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空想科学怪奇譚」(小林 泰三) 角川ホラー文庫
人間と全く異質な生物、プラズマ生命体「ガ」は敵対する「影」を追って地球にやってくるが、その際旅客機とニアミスし乗客全員を死なせてしまう。その中の比較的損傷の少ない死体「諸星隼人(←ダンじゃないよ・笑)」の肉体で地球環境に合わせて相転移した「ガ」は隼人とともに「影」を追う。ってこれ「ウルトラマン」と「寄生獣」とかの設定じゃないですか(笑)
 とはいえ、このプラズマ生物の描写が実に面白い。いや、プラズマ生物の意識から分析され修復や改変される人間の肉体描写がすごい。これだけで許せる。作者は、この人間の肉体の描写こそがやりたかったのではないか。描写したい「事」や「物」や「シーン」があって、それを実現できる物語を考えるということは決して珍しいことではない。そのため登場人物達の描写は割と表面的で通り一遍である。だが、この作品は、人間の心の襞や、揺れる心などを描写する作品ではない。ノンストップアクションなのだ。ハードSFなのだよ。後半はもう、「デビルマン」と「生物都市」(諸星大二郎)ね。
 強引なストーリー運びではあるが、とりあえず二時間近く没頭はできた。そうそう、これはグロテスクだけど「ホラー」じゃないから。「SF」です。
ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空...角川ホラー文庫←アマゾンへGo!

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新世紀エヴァンゲリオン
ついにこの作品に関して書くことになっちまった(いや誰に強制された訳でもないですが、強いて言うなら時期的にかな)。
 毀誉褒貶さまざまな作品ですが、非常に作品としての強度は高い。玩具などとのタイアップでこの手のアニメに課せられる、主人公が子供、巨大ロボット必須等の「約束事」を上手く逆手に取った「思春期SF」「または通過儀礼SF」である。けっして「ロボットSF」ではないのだ。ファンの方達が騒ぐほど難解ではないと思うがどうだろうか。
 心=パイロットと肉体=生物兵器エヴァンゲリオンとのぎくしゃくした関係は、そのままシンジやアスカら思春期の少年少女たちのメタファーである。また他者とのコミュニケーションに難のある内向的で壊れやすい主人公シンジは、今時の子供だけでなく、俺も含めた「うつ」的傾向の持ち主の思考の巡り方とまったく同じ。だから俺は、この作品に関してはあまり論じたくなかったんだな、今まで(笑)
 劇場版のラストの方では、制作者のとまどいとおびえが表出している。口を開けてスクリーンを見ているファンたちに、「おまいらの人生の今・現在、まだまだ多くの"シト"(私は今、比喩的に使っています)に立ち向かわなきゃいけないんだぜ、アニメ見てる場合かよ」と。
 残念ながら、劇場版の最後は、「てめえら自分で考えろ」とでも言うように終わっている。すごく思春期的ではある。こういうテーマをこういう形で扱えるという点、SFというのはカテゴリー自体が柔軟で初々しく青春なんだなと思ってしまう。←これがSFの魅力だ。
 シンジが「補完計画」を捨てて現実に戻る結末は、思春期の少年が「自分の心に決着をつけて大人になる」というところを象徴的に描いたのだろう。母のイメージである綾波レイとシンジは、それ故に決して結ばれてはいけないのだ。
 えっ、母のイメージはミサトじゃないのと言われそうだが、それは違う。ミサトは年上の女性、アスカは同年代の女性である。シンジはその女性と母親との境界線がまだ引けない思春期であることを思い出して欲しい。その「母」の居心地良さと決別する、ある意味「母」を殺す←親離れ、ことが大人になることなのだ。だから、その境界を間違えてアスカの首を絞めかけたラストのくだりは、「気持ち悪い」と言われてしまう。これは世間の女性が吐き捨てるように言う「このマザコン野郎」と同じ意味であろうと推測。
 また俺には、「補完計画」そのものが、なんだか人類自身が「引きこもろう」とする「後ろ向き計画」に見えてしまう(暴論?笑)。
 俺自身のこの作品に対する感情は、父に対するシンジの思いによく似ていて、嫌いで好き、と言うところ。いい年こいて、自分の中に「シンジ」的な部分が残っていて、なおかつそれを自分自身で疎んじているせいだろうな、とようやく自己分析できるようになった。ようやくこの作品について書けるようになった由縁である。
 コミックス版がどのように進んでいくか注目している。
新世紀エヴァンゲリオン (1)角川コミックス・エース←アマゾンへGo!

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「若者たちの戦場―アメリカ日系二世第442部隊の生と死」ドロシー・マツオ (著), 新庄 哲夫 ほるぷ出版
第二次大戦中、アメリカ陸軍の中に、日系二世の若者達で組織されたいわゆる「二世部隊」があったことは皆さんもよくご存じだろう。「第100大隊」と「第442戦闘連隊」である。陸軍随一の戦功と同時に最大の犠牲も払った最強部隊である。パールハーバーの奇襲以来、日系ということで差別と偏見にさらされ、家族は強制収容所へ送られる(ハワイではそういうことはなかった)。そんな中、アメリカに対して、忠誠心と愛国心を示すために、二世の若者達は競って志願したのである。
 本書で俺が、心を打たれたのは、彼らの華々しい戦果や英雄的な行動ではなく、自分たちのアメリカに対する気持ちを「行動で証明する」というところ。現代人ならどうしたであろう。抵抗運動だ社会運動だ抗議行動だというところではなかろうか。彼らは差別と偏見に対して、「百の言葉より一つの行動」でそれを示そうとした。これは日本人一世たちの教育した、日本人の美学の結果なのだろう。
 現代の日本に、そういう美学を尊重する気持ちがあまり残っていないのが残念である。 本書を読むと、彼ら二世の兵士達の戦時における青春が生き生きと伝わってくる。彼らの中の「大和魂」に触れて欲しい。そして我々も日本人として彼らの気持ちに胸を張りたいと思うのである。
若者たちの戦場―アメリカ日...←アマゾンへGo!
1950年代の映画↓
二世部隊GO FOR BROKE!←アマゾンへGo!
関係リンク
矢野 徹 (著)
442連隊戦闘団―進め日系二世...角川文庫 緑 403-7←アマゾンへGo!

 「442ND」の映画もある。
 映画「442ND」の公式サイト
 その予告編
※日系二世部隊に関しては、Hawkeyeさんという方が、ホームページでも「二世部隊物語」を掲載している。
力作。↓
「二世部隊物語」

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「ビッグフィッシュ―父と息子のものがたり」ダニエル ウォレス 小梨 直 (翻訳)
死の床にある父を見守る息子が、父から聞いたジョークやほら話を回想するというスタイルの寓話集である。
仕事に熱心で、それ故にあまり一緒の時間を作れなかった父と息子。主として父への思いが込められているのだが、40も半ばをすぎた俺は、どうしても死に行く父の思いを考えてしまう。
 父エドワードの話は、誇張されたほら話であったり飛びっきりのジョークであったりする。だが、それはとても強い心が必要なのだ。
 職人や自営業者のように仕事ぶりを直接子供に見せることの出来ない俺たち勤め人は、ともすれば子供や妻の前で仕事や勤務先や取引先の愚痴をこぼしていないだろうか。将来、立派な大人として社会に出なければならない子供達に、絶望するような話が聞かせていないだろうか。
 エドワードが、子供に語るのは、冒険やロマンに誇張された話で、決して泣き言や愚痴ではない。息子は、父のほらやジョーク(彼は自分の死すらジョークにする)に、あきれはするが、軽蔑はしない。父は仕事を楽しみ、仕事で冒険をし、唯一の気がかりは、息子に人生について何を伝えることができたかということだけ。俺は、この絶望しない父の姿ほど、雄弁に人生の光を伝えるものはないと感じた。
 読後感さわやかな大人の童話だ。俺もエドワードのような親父になりたい。

ティム・バートンが映画化した作品が近日公開だ。↓
公式サイト
ビッグフィッシュ―父と息子...←アマゾンへGo!

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「ブームはどう始まりどう終わるのか」(中川 右介)岩波アクティブ新書
健康、アイドル、レトロ…さまざまなモノが意外なきっかけでブームになる。何がいつブームになるかは、誰にもわからないが、ブームはいつかは終わる。ブームはどのように頂点を迎え、何がきっかけとなって退潮し、終焉していくのか。クラシックカメラブームのなかに身をおき、成功と挫折を味わった著者が自身の経験をふまえ、考察した一冊。
 私は勤務先(広告会社)で、SP業務に携わっているだけに、実に参考になった。
特に、作者の体験から導き出された「法則」が載っているが、これはもう、すぐプレゼンで口走ってしまいそうな名言ばかり。↓
法則
1 ブームは「作られる」のではなく、「発見」される
2 複数の教祖が現れる
3 何らかの「特別な地」が必要とされる←巡礼できる聖地
4 原点が頂点であり、到達点である
5 大新聞が取り上げたときがピークである
6 必ず新規参入する人・企業・が現れ、市場を荒らす
7 売り上げ下落の理由が見つかるときはもう終わり
8 拡大への動きが止まると、二度と盛り上がることはない

 詳細は、読んでのお楽しみ。
 ブームというよりも、ブームを生む消費者心理がよくわかる一冊である。マーケ担当の必読書。
ブームはどう始まりどう終わ...岩波アクティブ新書←アマゾンへGo!
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ランサムサーガ 12冊
原語版「ツバメ号とアマゾン号」表紙
ランサムサーガとは、英国の児童文学者アーサー・ランサムが記した12冊の物語を総称して使われている。
主に英国の湖水地方を舞台に、子供達の冒険が描かれている。
「ツバメ号とアマゾン号」がシリーズスタートの物語で、昭和30年代以降に子供時代を送った方達なら、必ず図書館で背表紙ぐらいは見ているはずだし、ファンも多い物語である。
はじめて読んだのが小学校の3年の時で、その時は、思慮深いお姉さんのスーザンが憧れキャラ。大学受験中に英語の勉強かねてPuffinBooks版に眼を通したときは、きっぷのいいナンシイ船長がお気に入りキャラになっていた。
この作品の影響で、当時回し読みしていた浪人仲間三人の内、二人は進学後ヨット部へ、一人は山岳部へ入部してしまいました。罪作りな話です。
で、もうすぐ50になろうという親父になると、すっかりフリント船長に寄り添う気分だ。
一番印象深いのは、「長い冬休み」である。
シリーズに新しいキャラ、都会育ちのドロシー(姉)とディック(弟)の兄弟が加わる話で、この物語に憧れていた私は、まさにディックと一体になって、ウォーカー兄弟やブラケット姉妹と知り合いになったような気分になったのだ。
※私は、そのころからメガネをかけていて、いわゆる「科学」少年だっただけに、ディックというキャラは「これは、僕だ」と感じていたわけです。
物語のおもしろさは、書かれてから70年以上経っても読み継がれていることで明らかだ。私自身、今この歳になっても時々読み返しては「にやり」としているぐらい。
思えば、私は、この物語に代表される英国児童文学で、「ルールを守る」とか「正しい行いに勇気を持つ」とか「年下のこどもの面倒を見る」とか「行いに責任を持つ」とか「素直に謝る勇気」とかの他人と生きるための約束を学んできたのだと感じる。
親と子とも、それぞれ感じるところのある作品群だ。
「ツバメ号とアマゾン号」アーサー・ランサム全集 (1)←アマゾンへGo!
「ツバメの谷」アーサー・ランサム全集 (2)←アマゾンへGo!
「ヤマネコ号の冒険」アーサー・ランサム全集 (3)←アマゾンへGo!
原語版「ツバメの谷」表紙
「長い冬休み」
「オオバンクラブの無法者」
「ツバメ号の伝書バト」
「海へ出るつもりじゃなかった」
「ひみつの海」
「六人の探偵たち」
「女海賊の島」
「スカラブ号の夏休み」
「シロクマ号となぞの鳥」

このシリーズはファンも多い。
FUMINORI KIMURA さんの制作した「ランサムサーガ」の総合ガイドページ↓
ランサムサーガ
ランサムの作品を味わうガイドとして、これ以上のものはないと断言できる。
さらに、世界中のファンが、「聖地巡礼」(笑)を行っている。↓
Naoto Kimuraさんの聖地巡礼情報のページ
私も一度巡礼に出たいと思っている。当然、その時はフリント船長のような屋形船で運河を旅するつもりだ。
↓以下は原語版
Swallows and Amazons←アマゾンへGo!
Swallowdale←アマゾンへGo!
↓以下は英国BBCのドラマ
Swallows & Amazons: Coot Club「オオバンクラブの無法者」(ビデオ)←アマゾンへGo!
Swallows & Amazons: Big Six「六人の探偵たち」(ビデオ)←アマゾンへGo!
英国BBCの「オオバンクラブの無法者」
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「少林寺」を見た頃
ジェット・リーがリー・リンチェイとして衝撃的なデビューを果たした作品。
もう何回見たことか。1982年の封切り時に劇場で4回は見てるし(笑)。
中国武術大会5年連続総合チャンピオンだったリーの動きは見事。
もうこれだけで十分。
とはいえ、ストーリーは史実に基づいて作られている。随朝末期、唐の太宗を助けて王将軍を破る少林寺の武僧たちの話。いや本当にすごい。
日本の少林寺拳法連盟が資本協力していたようで、大群衆の乱戦シーンでは、見覚えある本部の人間の姿も。私は大学を出て社会人一年生。少林寺拳法(日本のね。中国拳法の方は少林拳と言うようです)の練習もやめていた。
日本の少林寺拳法の開祖宗道臣は戦中に嵩山少林寺に立ち寄ったことがあり、そのご縁である。一部の武道ファンなどからは「中国拳法を詐称している」などと非難もされるが、それは間違いで、最初から開祖自身「GHQ」の武道禁止措置をごまかすために「これは、一見武道に見えますが、中国伝来の易筋経という踊る宗教です。アメリカのお陰で信仰の自由も保障されてうれしい、むにゃむにゃ」と煙に巻いたということである(爆笑)。その姿を想像すると思わず頬がゆるむ。
多くの武道家が、武道修行禁止を告げられて憤ったり山にこもったりした時に、すました顔で「南無阿弥陀仏」とは、おおらかでユーモラスだ。
この開祖宗道臣が少林寺に立ち寄って白衣殿の壁画にインスパイアされた話は有名だが、彼がこの壁画を語るとき、技術や練習方法だけではなく、互いに修行する僧達が「楽しげに微笑んでいる」ということを一番よく言っていたという。ともすれば最強とか勝負に走りがちな武道界では異質の人だったのだ。
こんな逸話もある。色々な武道団体には必ず保守系代議士が名誉顧問となって名を連ねているものだが、開祖のもとにそのうちの一人がやってきた。選挙に備えて、少林寺の組織票をお願いに来たのである。
開祖曰く「日頃お世話になっている先生のことだ、私と女房の二票はお任せ下さい。ただ、弟子達は弟子達の考えで投票しますので」
リベラルな開祖の面目躍如といったところだ。私は、大学三年の時に、直接法話を聞くことができた。彼が亡くなったのは、その数年後である。
少林寺←アマゾンへGO!
少林寺拳法オフィシャルサイト
本場中国の嵩山少林寺公式サイト
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「ゼイラム」(雨宮慶太)
雨宮慶太監督が91年に手掛けた特撮SFアクションだ。地球へ向かう宇宙の凶悪生物・ゼイラムを追う女賞金稼ぎ・イリア。彼女はゼイラムを迎え撃つ密閉空間「ゾーン」を合成していたが、その空間に地球人(それもドジな二人組)が紛れ込んだことから窮地に追い込まれていくことに。
公開当時、実在の町そっくりに合成されたゾーン(セット安上がり)、無人の街で繰り広げられる死闘(エキストラ不要)、という低予算という条件を逆手に取った舞台設定と上手い演出に思わずうなったものである。
イリア役の森山祐子、惚れましたともさ。続編「ゼイラム2」では名古屋シネマスコーレ(だったと思うけどシネマテークかシルバー劇場だったかもしれない)の舞台挨拶を見に行って、生・森山祐子に会ってきた。
友人・O野氏(現在は作家の安西啓氏)と行ったのだが、彼が周りのファンを見回して「オタクばっかだな」とはき捨てるように言ったのが印象的。彼は森山祐子を写真に撮るため、一眼レフのカメラ持参。驚いたことに、ジャケットのポケットには、さらに使い捨てカメラが四台入っていて、驚くべき早業でバシャバシャとシャッターを切る。間違いなく、その日一番のオタクは彼だった。握手もしてたし(笑)
この作品で登場したデザイン、特にネオアジア・ネオオリエンタルとでもいえるようなデザインとか、梵字風の架空文字だとかは、確実にその後の映画・アニメ・ゲーム・小説などの世界観に影響を与えた。サブカルチャーの世界全体に対してもエポックとなった作品である。
今見ても、まったく古さを感じない。エンターテイメントとして一級品だからだ。
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