我が家の花木(その4)
(Camera; FUJI FinePix 500)

☆シャリンバイ(車輪梅)

sharinbaibotan04 おもに海岸に見られるバラ科の常緑低木または小高木。
 和名は、枝と花の形からついた。
 高さ1〜4m、枝は車輪状にひろがり、灰黒色になる。
 葉は厚く堅くて暗緑色、縁には鋸歯がまばらにあるかほとんどなく、長さ5〜10cm、形は狭卵形から円形に近い広卵形まで変異が多い。
 とくに葉の丸いものは、マルバシャリンバイの名で区別されることもある。
 花は枝先に5月ころ咲き、花冠は径1〜1.5cm、花弁は5枚で白色、円形または倒卵形、おしべは20本。球形の果実は、秋に黒く熟す。
 本州中部以南、九州まで分布し、朝鮮にも知られている。
 古くから庭に植えられ、また近年は、街路ぞいに栽培されているところも多い。
 変種のホソバシャリンバイ var. liukiuensis Koidz.は、南西諸島にあり、奄美大島地方では大島紬(つむぎ)を染めるのに、この木(地方名テーチキ)の樹皮を使用する。
 シャリンバイはインド北部から中国に分布する R. indica (L.) Lindl. に似ていて、同種とする意見もある。

(平凡社「世界大百科事典」より)



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