小学校時代からクラスの中で背の高さは一、二番であり、また足が大きく11歳くらいまでは年齢の数の体重と足の大きさでした。 たとえば年齢11歳、体重11貫(41kg)、足の大きさ11文(26cm)というごときです。 その後もさすがに足の大きさこそ年齢についてこなくなりましたが、体重と年齢の数は二十歳くらいまでは20歳で20貫(75kg)というように一緒でした。
そしてさらに体重は増え続け、就職時に80kgであったものが数年後にはピーク86kgにもなり35歳くらいまでずっと高原状態でした。
当時、家庭内で私はほかの家族の3倍ほどの量を同じ時間でというよりも、むしろ速く食べ終わっていました。 今でもこの食べる速度は落ちていません。
子供の時から食欲は旺盛で、高校生時代がもっともよく食べた時です。 いまでも覚えていますが、鰻丼を3杯ぺろりと平らげたのはこの時代です。
動物性脂肪、タンパク質をきわめて好んで食べ油濃いものを食べても胃が悪くなるというようなことは全くありません。 そして、食事後1時間もすればお腹がすいてくるほど胃腸は丈夫です。
しかし、2年前のバイパス手術で胃の外側に着いている腹部大動脈を剥離したせいか、手術後の1年ほどは食事後、お腹のもたれ感がありましたが、今ではそれもなくなり相変わらずの食欲です。
こんな私が35歳の時一念発起でダイエットに取り組んだのです。
そのきっかけは健康診断の時にお医者さんから「リュックサックは寝るときにはずせるが体重は四六時中背負っているようなもので標準体重オーバーは大変、身体に悪い」という言葉でした。
もともと血圧が高く、若いときからいつ測定しても上は140から160、下は80から100くらいありました。
当時の体重は86kg、ここからスタートするダイエットでした。 ☆ダイエット法
調理方法の変更とは、極力、油脂類を使わない調理方法への変更です。 油で揚げるとか炒めるなどのいわゆる「油でまみれる」ような調理方法のかわりに肉であれば、カツ類などの揚げるようなものは避け、網で焼き余分な油分を落とし、また卵でいえば目玉焼きは油をフライパンに引いて焼くのではなく、テフロン加工のフライパンで油を使わずに焼くとか、代わりにゆで卵で食べるなどです。
ちなみに、ゆで卵一個では80kcalなのですが、これをフライパンに油を引き目玉焼きにすると約2倍の160kcalになるのです。いかに油脂が高カロリーかです。
穀類でいえばパン、麺類は製造過程で油脂が入っているためできるだけ避けました。 炒飯とか焼きそばは油脂まみれの食べ物で絶対避けるべき食べ物です。 よくランチ・メニューにある「炒飯ラーメン」はダイエットをする上では厳禁です。
糖分を控えるために、日に5杯前後、飲んでいましたコーヒーには砂糖を入れず、夏にもひょっとして砂糖入りしかないこともあるのでアイスコーヒーはオーダーせずホットコーヒーでとおしました。 また、ジュース、果物類は極力避けました。
このように余分な油脂類と糖分を控え続け、やがて体重は66kgになったのです。
ダイエットを始めて丸二年、20kgの減少でした。
体験上、いわゆる肥え症といわれる燃費効率のよい人で一日の必要カロリーは年齢、労働内容にもよるが私が始めた35歳くらいで事務中心の軽作業者では体重1kgあたり20kcalあれば十分です。 70kgにしたければ70kg*20kcalで1400kcalの摂取にとどめれば、やがて目標体重になります。
また、動物性、植物性を問わず、油脂類1gあたり9kcalの熱量があります。 言い換えると仮に毎日、油脂10gを減らせば1ヶ月で10g*9kcal*30日で2700gの体重減少となるのです。
食べても運動すればダイエットになるといわれていますが、あのハードな水泳30分で茶碗一杯のご飯のカロリーしか消費しないのです。 このように、運動でカロリーを消費するのは至難の業です。
それよりも強い精神力で総カロリーをコントロールするほうが簡単にダイエットできます。 ☆現在の私 2年前の手術直前の体重が69kgであしたが、手術後5日目ほどに測定したときは64kgくらいに減少していました。 手術直後は点滴と重湯くらいであったので当然の結果といえます。
これを逆手にとれば1週間ほど毎食牛乳1本くらいにしておけば5kgくらい減らすのは訳はないということです。
その後、体重を全く気にせず食欲のままに食べてきましたので、現在は74kgくらいになっています。 標準体重の69kgに対してややオーバーであり、そろそろまたダイエットに取りかかるつもりです。 ホームページに戻る