木製算額
224.5cm×57.5cm 元治2乙丑(1865)年


わが国古来の数学で江戸時代に発達した和算の問題を記載した絵馬は「算額」と呼ばれ、
数学史研究の貴重な資料として世界的にも関心を寄せられ内外共に注目を集めているも
のである。元祖関考和の流れを汲む大垣藩領内の安八郡外野郷算光堂塾主天極斉浅野
孝光(5藤治)の門人たち27人が奉納したこの算額絵馬は、初段から10段まで12問が、
円形、三角形、菱形などを多角的に組み合わせ、赤、白、黄、青の彩色された幾何学模様
の難問が「問う曰く何々」「答えてく何々」と各問題毎に、いわゆる一問一答形式で表現
してあり、これを神仏に奉納し、感謝を捧げると共に、学習成果を世にアピールしさらに和算
研究の振興発達を期するものであって、これは恐らく的な卒業論文集のようなものではない
かと推察されて微笑ましい。




 和算と九曜紋