総高103cm 口径60.6cm この鐘は明徳4年(1393)3月12日の記年銘があり、県下に現存する慶長以前の和鐘の中でも 古鐘に入る貴重なもので「集古十種」第七巻鐘銘編に採録された名品といわれている。この釣鐘 の銘文および同寺の伝説によると、美濃国池田郡井頭郷における虚空蔵菩薩の鎮守である蔵王 権現の推鐘として寄進されたとあり当時の信仰および民族史を知る上で興味のあるものである。 この銅鐘は第2次世界大戦末期の金属供出を免れ、価値ある美術工芸品として保護されてきた。