我々の歯列(歯ならび)は通常、唇・頬・舌・歯によって三次元的に支えられています(図1)。

図1

 

歯列は外側からは唇・頬によって、内側からは舌によって、上下的には上下の歯が噛み合うことによって三次元的に支えられています。

 

すなわち、それぞれの筋肉の圧力、咬合力(噛む力)により、歯列は安定します。乳歯が虫歯によって早く抜けてしまうと、図2のように第一第臼歯が前に移動してしまい、後からはえてくる第二小臼歯がはえるスペースがなくなることは広く知られていることと思います。

図2


第二乳臼歯の早期喪失によって第一大臼歯(6歳臼歯)が前に移動してしまった結果、第二小臼歯がはえるスペースがなくなった。

また、歯列は外側から唇・頬の筋肉により内側の力が働き、その力に拮抗するように内側からは舌によって外側に力が働いております。その筋肉の中立帯に歯列は安定するのです。

我々人間は日常生活の中で、呼吸をしたり、食べたり、飲んだり、話したり、笑ったり、怒ったり、色々な運動をしますが、正常な機能を営む上では歯列に与える悪影響はそれほど大きくはありませんが、異常な機能によって、歯ならびが悪くなることがあります。

たとえば、図3のように指しゃぶりによる上顎前突(出っ歯)や図4のような咬舌癖(舌を噛む癖)による開咬上下の歯が咬めない状態)や図5のような異常嚥下癖による開咬などがあります。

図3

指しゃぶりによる上顎前突(出っ歯)


図4

咬舌癖(舌を噛む癖)による開咬(上下の歯が咬めない状態)

図5

異常嚥下癖による開咬

 

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