「バクテリアのはなし」

[back]


新聞紙から水素を発生させる
 酵素を利用して水素を生産する  
テネシー州にあるオークリッジ国立研 究所のジョナサン・ウッドワ−ドのグル ープは、酵素によって水素を生産する新 しい方法を確立した。この方法の利点は、 室温という穏和な条件のもとで実行でき ること、そして副産物がグルコン酸とい う有用物質であることだ。  水素を大規模で生産するためのほとん どの技術は、石炭のガス化、熱分解、バ イオマスの発酵、核反応の熱による水の 水素と酸素への分解、光合成などを利用 したものである。これらの技術を利用す れば、もれなく二酸化炭素や一酸化炭素 といった好ましくないガスが発生する。
 ウッドワードのグル一プは、バイオマ スを酵素によってグルコースに転換でき ることに注目し、できたグルコースをグ ルコン酸に酸化する際に有害物質はまっ たく生産されず、水素だけを発生させる ことに成功した。  グルコースから水素を発生させる際に は、2種類の酵素がはたらいている。第 一の酵素は、動物やバクテリアから分離 したグルコース脱水素酵素(GDH) で ある。その働きは、グルコ一スから水素 を取り除いてグルコン酸に酸化すること だ。このとき、水素を受け取るのが補酵 素NAD (酸化型) であり、NADH (還元型)ができる。
第二の酵素は水素 化酵素で、できたNADH (還元型)か ら水素を奪い取り、NAD (酸化型) に 戻す。このとき、水素ガスが発生するの である。  水素化酵素はふつうNADとは反応し ないものだが、例外がたまにある。それ が、好気性のアルカリジェネス・ユウト ロフスと嫌気性のピロコッカス・フリオ サスという2種類のバクテリアから採れ た酵素で、NADH (還元型)から水素 を奪いNAD (酸化型)にする。
 では、グルコースをどこから採取して くるか。砂糖を利用するのは値段が高す ぎて採算が合わないから、ダメ。もっと 安い原料にセルロースがある。  すなわち、新聞紙や雑誌にはセルロー スが豊富にある。また、デンプンやラク トースなどの糖分にもグルコースが豊富 にある。たとえば、新聞紙のセルロース はセルラーゼという酵素によってグルコ ースに変換される。すなわち、セルロー スにセルラーゼ、GDH、水素化酵素を 加えると、クリーンなエネルギー源の水 素が一気に発生するのである。  バイオマスから水素を発生させる化学 反応全体のなかで、もっとも遅いステッ プは、セルロースをセルラーゼでグルコ ースに切断する化学反応である。効率の よいセルラーゼは遺伝子組み携え技術で 作成できるから、このステップのスピー ドは格段に上がる。
 さて、気になるのは効率である。グル コースから計算して、水素が生産され る効率はまだ8%にすぎない。この技術 を実用化するには効率を高めねばならな い。今後の課題は、より効率の高いGD Hを見つけること、あるいは遺伝子組み 携え技術を応用して、超効率GDH(ス ーパーGDHと呼ぽう)を作成すること である。

「硼化チタンからなる電極及びこれを利用した高電位電気分解」PatentD.B.

[back]


【要約】
【構成】 硼化チタンからなる高電位電気分解用の陰極、及びこれを陰極として使用し、水溶液中の二酸化炭素を電気分解することを特徴とす る二酸化炭素の還元方法。
【効果】 本発明の電極を用いることにより、非常に簡単に高電位の還元性電気分解が可能になる。電極自身が高い水素過電圧を持つため、 これを特定の反応、例えば二酸化炭素のメタノールへの変換、のための触媒などと組み合わせる場合の自由度が、非常に大きい。また、従 来用いられている水銀は公害等の問題があるが、この電極は非常に安定であり、このような問題が著しく改善される。

「赤潮の不活性化法」Patent D.B.

[back]


【要約】
【目的】 シャトネラ アンティクアを代表とするO2- 発生能を有する植物性プランクトンによる赤潮を撃退するための赤潮の不活性化法の提供。 【構成】 O2- 発生能を有する植物性プランクトンを含む海水等の水中のO2- を電気化学的に酸化することにより赤潮を不活性化する。O2- の電 気化学的酸化は、例えば、標準水素電極に対して+0.3Vに電位を設定した電極を上記水中に浸漬することにより行う。電極に触れてO2- が O2に酸化されることにより、植物性プランクトンは不活性化する。

「キトサンの製造方法」Patent D.B.

[back]


【要約】
【目的】 品質の安定したキトサンを効率良く生産でき、しかも周囲の環境に影響を及ぼすことのない微生物培養によるキトサンの製造方法を提 供する。
【構成】 酵母エキス、麦芽エキス、ペプトン、グルコースおよび硫酸マグネシウムを含む前培養培地にムコラセアエ(Mucoraceae)科の糸状菌 を接種して前培養した前培養体を、前培養培地と本質的に同一組成の本培養培地に接種し本培養してキトサンを製造できる。ムコラセアエの 糸状菌は、特にアブシディア・コエルレア(Absidia coerulea)が好ましい。

「土壌病害防除資材」Patent D.B.

[back]


【要約】 (修正有)
【構成】 炭酸カルシウムを主成分とする多孔性石灰岩(コーラル)及びペンタクロロニトロベンゼン又はフルアジナムを有効成分として含有する 土壌病害防除資材。
【効果】 コーラルと土壌殺菌剤の相乗効果により、防除効果が確実になり、両成分の少量化による経済効果及び土壌や環境の汚染防止効 果が認められる。

「香気物質及びその生産方法」Patent D.B.

[back]


【要約】
【構成】 Chalara属微生物又はそのテレオモルフを培養し、その培養液から香気物質を採取することにより、香気物質を生産する。
【効果】 従来、香料産業上の利用価値が認められていなかったChalara属微生物又はそのテレオモルフを利用することによって、フルーティな 香気物質を生産することが可能となる。

「土壌病原糸状菌の検出方法」Patent D.B.

[back]


【要約】 (修正有)
【目的】 土壌病原糸状菌であるフザリウム菌の検出方法に関する。
【構成】 (1) 下面にニトロセルロース等のメンブレン層が設けられたアガロース等のゲル平板上面にフザリウム属に属する土壌病原菌を含む土 壌の懸濁液をのせた後にゲル平板内を伸長した病原菌をメンブレン層に分離的にブロットする工程;(2) ゲル平板から脱離させた該メンブレン 層を、フザリウム属に属する土壌病原菌の菌体および該菌体磨砕物に特異的に反応するモノクローナル抗体を反応させる工程;及び(3) ドット イムノバインディングアッセイ法によりフザリウム属に属する土壌病原菌を検出する工程を含む。

「光合成生物を用いたデンプンおよびグルコースの高効率生産方法」PatentD.B.

[back]


【要約】
【目的】 短時間に大量のデンプンおよびグルコースを効率よく製造することができ、生産性の向上を図ることのできる光合成生物を用いたデン プンおよびグルコースの高効率生産方法を提供する。
【構成】 炭素源、窒素源、硫黄源、リン源等の増殖に必要な栄養源が培地中に充分存在している条件下で、増殖速度が最も大きくなる温度 付近の第1の培養温度に設定し、光照射を行って、光合成を行わせ培養(増殖)を行う。次に、培地中の炭素源以外の増殖に必要な栄養源 (窒素源、硫黄源、リン源等)が消費され枯渇した状態で、最初に設定した第1の培養温度より増殖速度が小さくなる温度であって過渡現象 が生じ細胞内に多量にデンプンおよびグルコースが蓄積される第2の培養温度、あるいは、デンプンおよびグルコースの蓄積量が最も大きくな る温度付近の第2の培養温度に設定して培養を行い、細胞内にデンプンおよびグルコースを蓄積させる。

「高圧水蒸気によるセルロースの結晶構造の変化と繊維の形状記憶」

[back]


業績概要
これまでセルロース系繊維の形態安定加工法として、ホルマリンや液体アンモニアを用いた処理が試みられているが、セルロ−ス系繊維に形状記憶能を付与する ことは困難であった。またセルロース結晶構造の解明に対して多くの研究がなされてきたが、まだ問題点が多く残っていた。
 受賞者は爆砕処理による木材主要成分の分解機構の研究から、高圧水蒸気によりセルロースは非晶領域で部分的に如水分解されるが、結晶領域までは分解され ず、逆に非晶が結晶に熱再配列し結晶化度が増加することを明らかにした。また透過電顕で測定したミクロフイブリル幅及び]繰回折より求めたミセル幅が共に 約2倍に増大し、さらに固体13C−NMRによる結晶形態の解析から木材やバロエア、バクテリアのセルロース結晶形態が固体状態のままで順次Tα型からTβ型に転移 することを見出した。  また爆砕処理により木材や綿からセルロースミクロフイブリルが容易に分離でさ、酵素糖化性や化学反応 性、溶解性に富む微結晶セルロースが得られることを見出した。この技術は既に実用化されている。
 さらに高圧水蒸気によるセルロース結晶組替えの原理を応用することにより、圧縮木材や曲げ木における変形の永久固定がでさることを見出し、新しい木材の 加工法及びその装置を開発した。特に未利用間伐材丸太を切削することなく直接角材に圧縮成形し、その形状を180℃の高圧水蒸気により完全に固定化することを 可能にした。この研究は木材改質法として注目され、現在多くの研究者によってこの技術の応用が試みられており、木材産業の活性化に大きく貢献している。
 また木材の固定化横構としてセルロース結晶構造の変化が主たる要因であることを提唱したが、これをさらに明確にするために、レーヨンやコットンを用いて 繊維の形状記憶について検討し、180℃の高圧水蒸気により数分の処理で形状が完全に固定できることを見出した。このことから木材の固定化機構を明らかにする とともに、セルロース系繊維の形状記憶を可能にした。この技術は現在繊維業界で注目されており、既に実用化の段階に至っている。
 受賞者はさらに基礎研究として水蒸気処理によるセルロース結晶形態の変化に注目し、各種形態のセルロースを用いてその結晶転移について研究を続けており、 非晶やV型を経由することにより、Tα、Tβ、U、およびWへの相互の転移を処理条件により制御するとともに、平行鎖とされているβキチンから逆平行鎖とされ ているαキチンへの転移が水蕪気処理のみによって起こることを明らかにし、これら結晶構造の再検討の必要性を提唱している。

「廃棄プラスチックの油化装置」Patent D.B.

[back]


【要約】
【目的】 廃棄プラスチックを、より少ない燃料でより効率的に熱分解し、且つ、より均質な油性物質を取り出せる様にした廃棄プラスチックの油 化装置を提供する。
【構成】 バーナ2によって加熱される加熱炉1内の、一端側に、廃棄プラスチックを溶融させる溶融室3を設け、中程に、溶融室3内の溶融プラ スチックが供給される、撹拌手段12を備えた加熱室4を設け、他端側に、加熱室4から供給される溶融プラスチックを熱分解して気化生成物を 生じさせる熱分解室5を設け、更に、熱分解室5から供給される気化生成物を所望の組成を有する油性物質に改質させる、反応触媒層を備え た反応室6を設けた。溶融室及び加熱室は、夫々密閉可能に構成し、溶融プラスチックの供給は此等の室内に生じた蒸気圧を利用して行い、 又、両室に夫々設けた安全弁17の逃げ口を反応室6の出口側に連設した凝縮器19に接続するとよい。

「発泡プラスチックの油化還元装置」PatentD.B.

[back]


【要約】
【目的】 発泡プラスチック製品の廃棄物を効率的に熱分解し、燃料や工業用原料等として有用な油性物質に変える、発泡プラスチックの油化 還元装置を提供する。
【構成】 発泡プラスチックを加熱溶融させる溶融室5と、この溶融を促進させる溶媒を加熱したうえ溶融室に供給する溶媒室と溶融室から供給 される溶融プラスチックを熱分解して気化させる熱分解室との役割を兼ねる溶媒室兼熱分解室3と、溶媒室兼熱分解室内で加熱された溶媒を 溶融室に供給する連通管8と、溶融室内で溶融した発泡プラスチック溶融物を溶媒室兼熱分解室に移し入れる移送路7と、溶媒室兼熱分解 室で生じた気化生成物を所望の組成を有する油性物質に改質する為の改質用触媒層を設けた反応室10と、反応室で生じた気体状の油性 物質を冷却液化させる凝縮器12と、前記各室を夫々所要の温度に加熱する加熱手段とを備える構成とした。

「燃料噴射装置」Patent D.B.

[back]


【要約】
【目的】 二次空気量を減らしても完全燃焼させられると共に、ポンプの必要個数を減らすことも出来る燃焼噴射装置を提供する。
【構成】 燃料供給配管の途中に水及び乳化剤を合流させて乳化燃料とし、与圧した乳化燃料を噴射弁に供給する様にしたものに於いて、オ ゾン発生装置14を付設し、発生オゾンを前記燃料供給配管3内に合流させて、燃焼用二次空気の必要量を減らせる様にした。そして、発生オ ゾンは水を霧化させる超音波霧化装置11に合流させるとよい。又、燃料供給配管3の途中に水、乳化剤、オゾン等の被合流流体を合流させ る合流手段として、与圧燃料の流路にオリフィスを設けて生じた低圧域に被合流流体を吸引し合流させる様に構成した流体合流装置20を用 い、該装置20を前記合流箇所に設けた分岐継手5,6の主流路aに組付けるとよい。 .

「廃プラスチック用熱分解反応炉」Patent D.B.

[back]


【特許請求の範囲】
【請求項1】下部に燃焼室を有し上方にこの燃焼室に導通する煙道を有する炉と、この炉内上部に配された溶融室と、溶融室の下部に導通し て同一炉内に配された熱分解室と、上記煙道内に配された接触反応室とを備え、熱分解室と接触反応室とが導通され、溶融室内にはこの室 内に投入された個体の廃プラスチックを撹拌する可動部材が配位され、接合接触反応を起こし得るニッケルとステンレスとの二種の素材の 内、一つの素材で可動部材の少なくとも外面が、他の一つの素材で溶融室の少なくとも内面が形成され、溶融室内で廃プラスチックの液化を なし、熱分解室内で廃プラスチックの気化をなし、この廃プラスチック気化油の改質を接触反応室内にて行う廃プラスチック用熱分解反応炉。
【請求項2】接合接触反応を起こし得るニッケルとステンレスとの二種の素材の内、一の素材で熱分解室の少なくとも内壁が形成され、他の一 の素材で形成された部材が熱分解室内に配設されたことを特徴とする請求項1記載の廃プラスチック用熱分解反応炉。
【請求項3】熱分解室と接触反応室とを接続する導管の一部が、溶融室内に配位されていることを特徴とする請求項1又は2記載の廃プラスチ ック用熱分解反応炉。
【請求項4】熱分解室と溶融室とが反転ガス誘導管により接続され、熱分解室内にて気化した廃プラスチック気化油の一部を溶融室内に戻す ようにしたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の廃プラスチック用熱分解反応炉。

「廃プラスチック類の接触熱分解方法」PtentD.B.

[back]


【特許請求の範囲】
【請求項1】回収された廃プラスチック類から木片,布,紙等の有機質ゴミや土,ガラス,金属等の無機質ゴミを大略除去し、一部有機質ゴミや 無機質ゴミが混在した廃プラスチック類を破砕機で破砕して貯留槽に送風機で搬送して一時貯留させ、貯留槽から搬出した廃プラスチック類 を計量槽で計量して密閉可能な溶融槽に投入させ、加熱された廃プラスチック油を該廃プラスチック油の加熱槽と前記溶融槽との間を循環さ せて低融点プラスチック類を溶融させると共にHC1と油分を含んだ廃ガスをHC1冷却塔で冷却した後HC1回収塔でアルカリイオン水により洗浄 してHC1を中和回収し、溶融槽への廃プラスチック油の循環を停止させて溶融槽内の廃プラスチック油をオートクリーナーを経由して洗浄・水分 分離槽に送り込みアルカリイオン水により洗浄した後加熱炉で気化させ、溶融槽内の廃プラスチック油を排出後未溶融の廃プラスチック類を 熱分解処理炉で高温加熱して高融点または溶融化しないプラスチック類を気化させ、前記低融点廃プラスチックによる気化油と該高融点廃プ ラスチックによる気化油を接触反応室で安定した軽質気化油とし、この軽質気化油を凝縮器で液化してから洗浄・水分分離槽でアルカリイオ ン水により完全洗浄した後強制濾過器を通して貯留槽に回収し、接触反応室を通過した軽質気化油を一部前記加熱槽内を迂回させて加熱槽 内の廃プラスチック油を加熱させ、加熱槽内の廃プラスチック油を凝縮器に通して冷却してから加熱槽に戻させ、加熱槽内の廃プラスチック油 が異常高温化したとき加熱槽と洗浄・水分分離槽内とを連通状態にして廃プラスチック油を入れ替えさせ、各凝縮器は冷却機により冷却さ せ、接触反応室と連通した凝縮器の排ガスをガス洗浄槽でアルカリイオン水により洗浄後貯油槽の軽質油と共に熱分解処理炉と加熱炉の熱 源にさせ、洗浄・水分分離槽とガス洗浄槽のアルカリイオン水を回収しpH調整してアルカリイオン水槽に貯留し再利用させ、熱分解処理炉の 残渣は機械的に排出させることを特徴とする廃プラスチック類の接触熱分解方法。

「水田用マルチ紙及びその製造方法」PatentD.B.

[back]


【要約】
【目的】 水田の雑草生育を阻止するために田植えと同時に水田に敷設し、所定期間はシート状を保持するがその経過後に生分解性により自 ら溶解消滅し、使用後の回収及び焼却処分を不要とした水田用マルチ紙及びその製造方法を提供する。
【構成】 木材パルプ又はその他のセルロース繊維を基材とし、厚さが0.08〜0.30mm、坪量が35〜160g/m2 、湿潤引っ張り強度が 0.20〜2.00kgf/15mm幅、ステキヒト・サイズ度が15秒以下となるように抄造して成る。水田に敷設後約40日間はシート状を保持し、 50〜70日間で自然に溶解消滅する。

「生分解性短繊維不織布」Patent D.B.

[back]


【要約】
【構成】 生分解性を有する熱可塑性重合体からなる短繊維95〜5重量%とセルロース系短繊維5〜95重量%とが混綿されてなり,かつ構 成繊維同士が三次元的に交絡していることを特徴とする生分解性短繊維不織布。
【効果】 生分解性,適度な親水性と疎水性を有し,乾燥条件下のみならず吸水・湿潤条件下においても優れた機械的強度を有し,乾燥・湿潤 の繰り返し時においても収縮が極めて小さく寸法安定性が優れ,柔軟性に富み,しかも優れた熱接着性を有し,農業,園芸,土木資材あるい は生活関連材用の各素材として好適である。

「光記録媒体」Patent D.B.

[back]


【要約】
【構成】 本発明に基づく光記録媒体は、基体2上に、光学的に情報の記録及び/又は再生が可能な記録層3と、保護層4とがこの順に設けら れた構造を有し、記録層3が有機色素と高分子化合物とからなり、この高分子化合物がセルロースアセテートフタレート等の如く、2以上のカ ルボキシル基を有するカルボン酸とセルロース又はその誘導体との縮合物からなっている光記録媒体。
【効果】 レーザー光を用いて記録するときに、いわばアブレートモードとメルトモードとが混在した如き記録パターンとなり、ピット狭小化が可能 となり、記録、再生特性の劣化なしに、低パワーで効率よくピットを形成できる。

「生分解性を有する廃インク吸収体およびこれを備えたインクジェット記録装置」PatentD.B.

[back]


【要約】
【目的】 環境劣化の防止に寄与する記録装置、特にインクジェット記録装置に用いられる水性染料インクの廃液吸収に有効で、しかも生分解 性を有する環境保全型の廃インク吸収体ならびに該廃インク吸収体を備えたインクジェット記録装置を提供する。
【構成】 生分解性ポリマー物質(特にデンプン配合合成ポリマー、変成デンプン配合合成ポリマー、微細化セルロース配合合成ポリマーおよ び微生物生産合成ポリマーなどの微生物分解性合成ポリマー)と、微生物育成物質(固形の食品粉末、澱粉および糖類粉末など)を配合した 組成物からなる廃インク吸収体および該インク吸収体を備えたインクジェット記録装置が提供され、環境劣化の防止に寄与することができる。

「生分解性セルロースアセテート繊維シート」PtantD.B.

[back]


【要約】
【目的】 生分解性素材として適当な、使用後速やかに生分解が起こるように酢化度が調整されたセルロースアセテート繊維シートを提供す ること。
【構成】 セルロース繊維をアセチル化することにより得られる平均酢化度が5〜50%のセルロースアセテート繊維からなるシートであって、 該アセチル化を不均一系で行なうことにより、該繊維表層部から中心部へ向かうに従い酢化度が低下している。

「木質系廃棄物の生物学的処理方法」PatentD.B.

[back]


【要約】
【目的】 従来、微生物では分解が極めて困難であったリグニン類を生分解することにより、繊維質を経済的かつ高速、高効率に単糖類にまで 分解すると共に、水素をも生産することのできる生物学的処理方法を提供する。
【構成】 木質系廃棄物を、微生物によりリグニンを水素と低級炭素化合物とに分解するリグニン分解工程と、次いでセルロース質を単糖類に まで分解するセルロース糖化工程とで生物学的に処理するに際し、前記微生物として、少なくともCx セルラーゼ存在下で嫌気集積培養した 白蟻の腸管系微生物群集を用いるものであり、前記セルロース糖化工程にも上記した白蟻の腸管系微生物群集を用いるのがよい。

「木質系樹脂の製造法」Patent D.B.

[back]


【要約】
【目的】 ベンジル化を利用して木質系樹脂を製造するにあたって、ベンジル化の反応時間を短縮させ、大きな攪拌動力が必要とされず、連続 化が可能な木質系樹脂の製造法を提供する。
【構成】 広葉樹材を水酸化ナトリウムでマーセル化し、得られるナトリウムリグノセルロースに2450MHzのマイクロ波を照射しつつ80〜12 0℃の温度において塩化ベンジル化によりそのナトリウムリグノセルロースをベンジル化する。得られる木質系樹脂におけるリグニン・糖結合 体(LCC)の残存率が73〜96%、リグニン・糖結合体(LCC)含量の絶対値が2.5重量%以上であることが好ましい。

「天然源からの澱粉及び他の成分からなる熱可塑性組成物」PatentD.B.

[back]


【要約】
【課題】 表面欠陥のない射出成形製品の製造用に適する生分解性熱可塑性組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】 澱粉成分、セルロースエステルあるいはエーテル、澱粉相並びにセルロース及び誘導体の可塑剤、及び脂肪族又はポリ水酸 化鎖でグラフト化されたセルロース及び/又は澱粉成分と相溶化しうるポリマーから選択された相溶化剤とからなり;2〜24C含有のヒドロキ シ酸あるいはジアミンと脂肪族若しくは芳香族のジイソシアネートから得られたコポリマー;脂肪族のポリエステル、あるいはポリ尿素と脂肪族 あるいは芳香族のジイソシアネートから得られたコポリマー;セルロースエステルあるいはエーテル及び/又は澱粉成分と相溶性であるポリ マーを澱粉可溶性ポリオールによりグラフト化して得られたコポリマー、澱粉を錯体化できるポリマー;澱粉相溶性ポリオールから選択される、 生分解性熱可塑性組成物。

「微生物固定化用担体及びその微生物固定化用担体を用いた液体中の窒素化合物の変換方法」PatentD.B.

[back]


【要約】
【目的】微生物との親和性が良く、使用場所を限定されずにあらゆる液体処理槽にて使用が可能で且つ、微生物の固定化に設備投資を必要 としない微生物を固定化できる微生物固定化用担体と、このような上水や汚水等の液体中の窒素化合物を除去する方法において、硝化槽や 脱窒素等の液体処理槽に用いたときに処理能力のアップも計れる液体中の窒素化合物の変換方法を提供すること。
【構成】多孔質なセルロース誘導体及び多孔質なセルロースからなる微生物固定化用担体と、その微生物固定化用担体を用いて硝化槽や 脱窒素槽等の液体処理槽に被処理液とともに収容して液体中の窒素化合物を変換すること。

「育苗培土」Patent D.B.

[back]


【要約】
【課題】 機械移植に耐える根鉢強度を持った野菜、花き等の苗を育てる育苗用培土を提供する。
【解決手段】 培土に、直径10〜50ミクロン、長さ2〜20mm、アスペクト比1000以下のセルロース系繊維を1〜10重量%混合し、この培 土を入れたセルトレイに野菜の種を播種する。育った苗は根鉢強度に優れ、本田への機械移植に耐える。収量、品質も向上する。

「水質浄化材」Patent D.B.

[back]


【要約】
【課題】 BOD、CODの低下率が高く、さらには燐や窒素を同時に浄化できかつ使用後に廃棄処理が容易な水質浄化材を提供する。
【解決手段】 酢酸セルロースの含有量が70重量%以上でかつポリオキシアルキレングリコールを3から30重量%含有した発泡体からなる 酢酸セルロース系水質浄化材。

「紙マルチシート」Patent D.B.

[back]


【要約】
【課題】植物育成中に必要な強度を維持し、施行時に容易に機械展張できる紙マルチシートを提供する。
【解決手段】セルロースパルプからなる原紙の長手方向に沿う両端部の幅5〜30cmに防黴剤および/または抗菌剤を有した耐生分解性 の紙マルチシートであり、さらにフミン酸またはフミン酸塩を含有させることにより耐候性を増し、クルパック加工またはクレープ加工により紙の 長手方向の伸びを大きくする。

「紫外線吸収性被膜とその製造法」Patent D.B.

[back]


【要約】
【課題】工業的な量産が可能で、ヒートシール性を有し、かつエコロジカルな紫外線吸収性を有する被膜とその製造法を提供する。
【解決手段】本発明の被膜は、有機溶媒溶解性のベンジル化セルロースもしくはベンジル化リグノセルロースより成る。本発明方法は、溶 解用パルプもしくは木材繊維をアルカリ化し、塩化ベンジルを反応させてベンジル化セルロースもしくはベンジル化リグノセルロースを得、こ のベンジル化セルロースもしくはベンジル化リグノセルロースを有機溶媒に溶解した後、薄膜状に固化させて被膜とするものである。

「食材廃棄物等からなるプリント基板用基材及びその製造方法」PatentD.B.

[back]


【要約】
【課題】 少量のエネルギーでもって廃棄時の焼却処理が可能であり、廃棄によって環境が汚染されない食材廃棄物等からなるプリント基板用 基材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 おから、キトサン、セルロース、熱可塑性樹脂、及びガラス繊維を、加熱及び攪拌によって混合する(S1)。次に、この混合工程 で得られた混合物を、射出成形に適した温度に加熱した状態で、薄板状の金型内に射出し、その後、冷却固化させて金型から取り出すと、薄 板状のプリント基板用基材が得られる(S2)。このプリント基板用基材は、土中に廃棄しても微生物によって分解されて残存せず、また、少量 のエネルギーでもって有害ガスを発生させることなく焼却処理ができる。従って、廃棄物が環境を汚染することがない。

「生分解性セルロースアセテート成形品およびたばこ用フィルタープラグ」PatentD.B.

[back]


【要約】
【課題】経時的なセルロースアセテートのDS値の変化と酢酸臭の発生を抑制し得るセルロースアセテートの生分解促進手段を提供する。
【解決手段】リンの酸素酸、硫黄の酸素酸および窒素の酸素酸、それら酸素酸の部分エステルもしくは水素塩、炭酸およびその水素塩、スル ホン酸、並びにカルボン酸からなる群の中から選ばれた少なくとも1種の化合物からなる分解促進剤と、窒素含有化合物、ヒドロキシ化合物、 含酸素複素環式化合物、および含硫黄複素環式化合物からなる群の中から選ばれた少なくとも1種の化合物からなる反応制御剤との複合 体をセルロースアセテートに含有させる。

「木材のチツプまたはフアイバー等を用いた木材並びにその製造方法及び製造装置」PatentD.B.

[back]


【要約】
【目的】 木材のチップまたはファイバー等を用いた木材の木質強度を向上させて利用の範囲を拡大させるとともに、接着剤の熱硬化に要する 時間を大幅に短縮して製造コストの低減を図る。
【構成】 適当な寸法に裁断された複数枚の単板の間に木材のチップまたはファイバー等と最適な接着剤とを混合したものを挟入させて構成し た木材原料構体を、高温高圧容器内で高温高圧スチームの雰囲気中で加熱して軟化させ、これに機械的な圧縮力を加えて圧縮成形すると 同時に、接着剤を高温高圧スチームで熱硬化させ、しかる後にそれを高温高圧スチームの雰囲気中で固定化する。

「木材の乾燥方法及び乾燥装置」Patent D.B.

[back]


【要約】
【目的】 木材の乾燥にようする時間を大幅に短縮して乾燥コストの低減を図るとともに乾燥時の割れの発生を防止する。
【構成】 木材を高温高圧容器内で適宜の加熱手段で加熱して軟化させ、この木材を適宜の圧縮手段で圧縮して水分を絞り出した後、木材の 圧縮状態を開放して木材を圧縮前より若干圧縮した状態に復元させ、それを高温高圧容器の内部或いは外部で乾燥することを特徴とする木 材の乾燥方法。

「曲げ木の加工方法および加工装置」PatentD.B.

[back]


【要約】
【目的】 曲げ木の形状を恒久的に維持するとともに、大幅な加工時間の短縮を図る。
【構成】 曲げ木を加工するにあたって、木材を高温高圧容器の内部で高温高圧の水蒸気雰囲気内に置いて加熱軟化させた後、この木材を曲 げ木成形プレスで曲げ成形してその変形をプレス状態のままで高温高圧容器の内部で高温高圧の水蒸気雰囲気内において固定化するよう にした。また、必要に応じて木材を曲げ成形時に圧縮するようにした。

「セルロ―ス繊維の処理方法および該方法により得られる形状の記憶されたセルロース繊維」PatentD.B.

[back]


【要約】
【目的】 予め意図的に与えられた形態を常に回復しうる能力を繊維構造的に内在させた形状記憶セルロ―ス繊維を提供することにある。
【構成】 ビスコ―スレ―ヨン長繊維糸条で筒編地を作成後、該編地を高圧釜に供給し、3kg/cm↑2から40kg/cm↑2程度の高圧水蒸気で30 秒〜15分間処理し編地を改編することにより得られるデニット糸条は、熱水処理を受けてもその捲縮形状は記憶されており、水に浸漬するこ とで元の捲縮形状が再現する。

「木材の処理方法および装置」Patent D.B.

[back]


【要約】
【目的】 軟質材や成育過程で除去される間伐材等の未利用木材や一般木材を堅牢化するに際し、木材に樹脂剤等を含浸硬化させて堅牢化 する方法に比べ、高温高圧容器内で高温高圧の水蒸気と高周波の急速加熱により軟化、圧縮成形、固定化を一工程で短時間処理する非常 に安価で無公害な方法を提供する。
【構成】 木材を高温高圧容器内で水蒸気と高周波により急速に加熱軟化させた後、この木材を自由な形状に圧縮成形してその変形を高温高 圧雰囲気内に置いて固定化するようにしたものである。

「強化積層木材並びにその製造方法」PatentD.B.

[back]


【要約】
【目的】 単板を接着剤を塗布して適当枚数積層させて貼り合わせてなる積層構体の木質強度を向上させて利用の範囲を広めるとともに、接 着剤の熱硬化時間を大幅短縮して製造コストの低減を図る。
【構成】 適当な寸法に裁断された単板を接着剤を塗布して適当枚数積層させた単板積層構体を高温高圧容器内で高温高圧スチームで加熱 して軟化させ、これに機械的な圧縮力を加えて圧縮成形すると同時に、接着剤を高温高圧スチームで熱硬化させ、しかる後にそれを高温高圧 スチーム雰囲気中で固定化する。

「動物繊維製品の形状固定化方法」Patent D.B.

[back]


【要約】
【目的】 動物繊維製品に、水に対する充分な形状安定性をもって、所要形状を固定することができる動物繊維製品の形状固定化方法を提供 する。
【構成】 所要形状に成形された状態にある動物繊維製品に、 120〜 200℃の高圧飽和水蒸気を接触させる水蒸気処理を施して、当該繊維 製品に前記水蒸気処理時の形状を固定する。

「組木パズル及び組木パズルの製造方法」PatentD.B.

[back]


【要約】
【目的】 各木材片についての煩雑な設計作業や原料木材からの削り出し作業を行なうことなく極めて簡単な加工処理を介して得られるととも に、各木材片に固有の木目を利用して全体として変化に富んだ意匠的効果を具現でき、もって製造コストの低い組木パズル、及び、組木パズ ルの製造方法を提供する。
【構成】 組木パズル1は、圧縮成形装置10内で所定形状に複数個の各木材片2を積層した状態で、各ノズル27を介して加熱蒸気を木材片 2に噴射して軟化させるとともに各プレス金型16等により所定形状に加圧圧縮し、この後、加熱蒸気により固定化処理を行なうことにより製造 される。これにより、従来の組木パズルの製造に必要とされていた各木材片の煩雑な設計作業及び削り出し作業を行なうことなく製造コスト が格段に低い組木パズル1が実現され得る。

「木材の改質処理方法」Patent D.B.

[back]


【要約】
【課題】 木材の圧縮成形状態を固定する方法を提供することにより、軟質材の特性を向上させ、また、未利用木材を有効に活用できるように する。
【解決手段】 木材を高温高圧の水蒸気雰囲気内に置いて軟化させた後、上記水蒸気雰囲気内で上記木材を機械的に圧縮することにより、所 望の形状に圧縮成形するとともにその変形を固定する。圧縮成形を常圧下で行い、圧縮成形した木材をその状態で再び上記水蒸気内に置い て変形を固定するようにしてもよい。

「集合材用接着剤」Patent D.B.

[back]


【要約】
【課題】 熱湯や水蒸気を介して軟化処理された各木材の圧縮成形を行って集合材を製造するに際して、その軟化処理時に水分を含有する各 木材に塗布された場合においても、圧縮成形前に硬化することを防止することができるとともに、圧縮成形時に水と共に各木材表面から流出 してしまうことを防止することができ、もって各木材相互を強固に結着して高い強度を有する集合材を製造可能な集合材用接着剤を提供する。
【解決手段】 加熱された水又は水蒸気により軟化処理を施した複数の木材を圧縮成形して集合材を生成するに際して、軟化処理後の各木材 に塗布される接着剤であって、レゾルシノール−フェノール系樹脂を主成分とし、その樹脂成分のpH値を6.6〜6.8に、水混和性を0.3〜 0.5に調整することにより集合材用接着剤が得られる。

「集合材及び集合材の製造方法」Patent D.B.

[back]


【要約】
【課題】 複数の間伐材を集合するに際して、接着剤を使用することなく各間伐材相互を十分な強度をもって集合可能であり、もって接着剤中に 含有される有機溶剤により健康衛生を阻害されることのない安全な、且つ、コストの低い集合材及び集合材の製造方法を提供する。
【解決手段】 各原材2に形成された溝穴3Aを相互に整合(合致)させて1つの溝穴3を形成すべく、4つの各原材2をその厚さ方向に積層する とともに、各溝穴3内に補強木材4を挿嵌することにより集合原材5を得た後、かかる集合原材5を圧縮成形装置内に配置して軟化処理、圧縮 成形、及び、固定化処理を施して集合材1が製造される。

「木材の圧密化方法およびその装置」PatentD.B.

[back]


【要約】
【課題】 木材を材積を減少することなく圧密化して機械的強度や硬度の向上を図る。
【解決手段】 木材を水蒸気加熱により軟化した後、該木材を中心部から外側へ押し広げる形で圧密化し、しかる後、この圧密の状態で軟化の ときよりも高温な水蒸気加熱によりその圧密の形態を固定するようにしたもので、水蒸気加熱により軟化した木材を、中心部から外側へ押し 広げる形で圧縮するから、材積を減少することなく圧密化して強度や硬度を向上することが可能である。

「接着剤を用いない木質ボード及び積層板と、これらの製造方法」PatentD.B.

[back]


【要約】
【課題】 接着剤を用いる事なく形成され、しかも従来の方法では得られなかった寸法安定性や耐水性を有する木質ボード及び積層板を提供 し、またその為の製造方法を提供する事。
【解決手段】 木粉、木材小片、枝材、木材繊維等の木質原料を高圧容器5内の高圧水蒸気Bにより軟化処理する工程と、軟化処理された前 記木質原料を所定の圧縮率で圧縮する工程と、圧縮された前記木質原料に高圧水蒸気Aによる固定化処理を施す工程により製造された事。

「木質材の三次元加工方法」Patent D.B.

[back]


【要約】
【課題】 圧縮された木質材の回復を利用して、割れなどを起こさず複雑な曲面加工を可能にする木質材の三次元加工方法の提供。
【解決手段】 軟化処理した状態で圧縮した木質材11’を仮固定し、この木質材を型6a、6bに入れて回復させることにより型成形し、その際、 前記型6a、6bをプレスして型成形を補助した。

「セルロース系繊維製品の処理方法」PatentD.B.

[back]


【要約】
【課題】 黄変又は変色が少なく、且つ形態安定性に優れたセルロース系繊維製品を提供する。また、形態安定性及び染色性に優れたセルロ ース系繊維製品を提供する。
【解決手段】 水分が50重量%以上付与されたセルロース系繊維製品を準備する。または、ヒドロトロープ剤が付着したセルロース系繊維製 品を準備する。これらのセルロース系繊維製品を、絶対圧力4kgf/cm2以上で且つ温度140℃以上の水蒸気雰囲気下で所定時間処理す る。この処理で黄変又は変色を防止しうる。処理後、セルロース系繊維製品を染色すると、良好な染色性を発揮する。また、水分やヒドロトロ ープ剤が付与又は付着していないセルロース系繊維製品を準備する。そして、これを、絶対圧力4kgf/cm2以上で且つ温度140℃以上の熱 水中で所定時間処理する。処理後、セルロース系繊維製品を染色しても良い。

「セルロース系繊維製品の処理方法」PatentD.B.

[back]


【要約】
【課題】 形態安定性に優れ、更に染色性にも優れたセルロース系繊維製品を提供する。
【解決手段】 セルロース系繊維製品を、絶対圧力4kgf/cm2以上で且つ温度140℃以上の水蒸気雰囲気下で所定時間処理する。水蒸気 処理した後、この処理雰囲気を維持した状態で、セルロース系繊維製品に水を付与する。具体的には、スチーマーに設けられた上部プレス板 にセルロース系繊維製品付きピン枠を固定し、水蒸気処理する。この後、上部プレス板を下方に降ろして、下部プレス板に載置されたバット中 の水に浸漬する。セルロース繊維が水を吸水した後、大気雰囲気に戻す。これによって、形態安定性に優れたセルロース系繊維製品を得るこ とができる。また、この後、従来公知の方法で染色すれば、中濃色に染色でき、良好な染色性を発揮する。