ポットの大きさ 4号
用土−−培養土
栽培法−−底面マット給水法
試験区−−4号鉢の底に鉢底カップを入れた区と入れない区を作り調整ピート(BX)を入れ、この鉢にミニバラを鉢上げし約1カ月生育させた。
調査日8月18日
表 1 ミニバラの生体重
試験区 | 地上部重 | 根重 |
有り | 56.8g | 10.5g |
無し | 56.2g | 10.2g |
結果及び考察
地上部重、根重ともに大きな差は見られなかった。根の形態は両区とも底面マップ給水法ということで鉢の底の根に集中しており、カップを入れた区はカップの周りに根が集中していることはなかった。また、花数においても表には示してないが大きな差は認められなかった。
次回は、プールベンチでの効果を試験する。
ポットの大きさ−−4号
用土−−培養土
栽培法−−底面マット給水法
試験区−−鉢底に高さ11.5cm(大)、8.5cm(中)、5cm(小)、半径2.5cm、2.3cmの円錐型のカップを入れた区と入れない区を作り、水が抜けるまでの時間を測定しその後日々草を鉢上げし、IB化成を3粒おき約1ヶ月後に調査をした。
調査日 8月18日
表2 水が抜けるまでの時間と生体重
試験区 | タイム | 地上部重 | 根重 | カップの体積 |
大 | 0:22:7 | 37g | 12g | 75.2cm3 |
中 | 0:45:9 | 38g | 11g | 55.6cm3 |
小 | 2:21:5 | 41g | 13g | 26.5cm3 |
無し | 3:12:3 | 39g | 17g | −−− |
(水の量は200cc)
結果及び考察
水が抜ける時間はカップの体積が大きいほど速くなったがカップを入れても体積が小さければ時間がかかることがわかった。
地上部重についてはカップの体積が小さくなるほど高い値を示す傾向がみられ、根重もカップの体積が小さくなるに従い高い値を示す傾向がみられた。これは、カップの体積だけ空間となっておりこの土に含まれていた肥料が地上部重と根重に影響したものと考えられる。
次はプールベンチで試験をする。
プランターの大きさ
用土−− 山土、培養土、調整ピート(BX)
培養法−−手灌水
試験区−−プランターに鉢底シートを入れた区と入れない区を作り、上記3種の上記土を入れ水が抜けるまでの時間を測定しその後日々草をそれぞれ3鉢定植した。IB化成を9粒、1株あたり3粒を株もとに置いた。
表3 水が抜けるまでの時間
試験区 | 山土 | 培養土 | 調整ピート |
有る | 2:29:7 | 0:20:5 | 0:14:5 |
無い | −− | 0:22:2 | 0:21:6 |
結果及び考察
水はけが悪い土であったがシートをいれると水はけがよくなるが全体から水が抜けるのではなく、最初は水が抜けずしばらくすると土とプランターが接しているところに穴があきそこから一気に水が抜けていった。シートなしでは10分経っても水は抜けなかった。
地上部は、シートを入れた区の方が生育はよかった。根も同様であった。これは、シートなしでは水がいつまでも抜けずに酸欠となり根の伸長が悪くなったものと考えられる。
山土のような水の抜け方はせずに土全体から抜けていった。
地上部は山土同様シートのあるほうが生育がよく、根の伸長もよかった。これは、シートを入れることによって気相が確保され根の伸長がよくなったものと考えられる。
生育結果を下記に示す。