*****ひろのうたびとのしおり・・・其の五*****


白銀は招くよ2(2/9)

 昨日は、今シーズン初のスキーへ出かけました。毎度同じの治部坂高原スキー場です。ヤッパリ近いのです。車で1時間半ほどで到着です。朝は、5時半頃出かけました。ゆっくり中央道を走ってのこの時間ですからいいでしょうね・・・。たまにかっ飛んでいく車がおりますが安全運転で行きましょう・・・。見ていて危ないばかりです。

 このスキー場にやってくる人たちは、ほとんどが愛知県、静岡県の人ばかりです。岐阜ナンバーや地元長野ナンバーの車はいませんでした。もっとも良く探したわけではありませんが・・・。渋滞はありません。快適に行き帰りができます。ただ、駐車場は混んでいて今までで一番遠くに駐車することに今回なりました。でもスキー場が混んでいたかといえば、いつもと同じくらいです。きっと昨晩の内からやってきている若い輩が大勢いるのでしょう・・・。でも寒いと思いますよ。昨日の朝でも−12度でしたから・・・。寒いのです・・・。去年より間違いなく寒いのです。

 ついつい気になるのはスタッドレスタイヤは何を履いているのか・・・?というところ。ほとんどがブリヂストンMZ-03です。REVO1はいません。でも中には夏タイヤに何も付けずにやってきて駐車場でスタックしていたセルシオのおっちゃん!みんなに迷惑をかけておりましたね!反省してください!それとスタッドレスの効力を損なっているタイヤを着けたままの車も何台か・・・おりました。無事帰れたでしょうか。
私の車はフロントにMZ-03、リアはREVO1です。サイズは195/70R14で最近はあまり使わなくなったサイズです。本当は昨年の暮れには4本ともMZ-03だったのですが、同じ車に乗ったお客さんが来店。店に在庫がなく、私のタイヤを引っ剥がし、事情を説明し、安価にて納得して買っていただいたのです。それで私の車は2本2本ばらばらのタイヤになっているわけです。もちろん一度も危ない思いをすることもなく快適に行ってこれました。もちろんチェーンも携帯しておりましたよ。備え有れば憂いなし・・・バッチリです。

 天気は雪を予想していたのですが、予想に反してピーカンです。まぶしすぎる白銀の世界です。招かれてしまいました。実に青と白のコントラストが美しくサイコーだったのです。ちなみにこのピーカンとは、ある映画だったかテレビ関係者の人が、晴天の空を見て「今日はタバコのピース缶の色のようだね」と言ったことからピース缶・・・ピーカンというようになったそうな・・・。本当にOH Bule Sky!!なのです。


節分(2/2)

 明日は節分。一年の節目に当たる日です。立春の前日がいわゆる節分です。子供の頃、いわれは分からなかったのですが、豆まきの日として覚えました。「鬼は外、福は内」と大声をあげて豆をまきました。保育園だったかの頃、お勝手で夕飯を準備している母に「明日は鬼のお面を作るんやよ」と言ったところ、えらいけんまくで怒られました。「何で?」と母に尋ねると「兄ぃ・・・とはどうゆう言い草なの!!」と言うのです・・・。すると一緒にいた兄がすかさず「違う違う・・・鬼って言ったんやて・・・」と救ってくれた思い出があります。毎年この時期になると必ずこのことを思い出します。

 最近といいますか、ここ数年我が家では、その年の恵方に向かって願い事をして太巻きを黙って食べる・・・ということをし始めました。何でも関西の海苔業者が始めた事だとか・・・。福を丸めて食べる・・・という意味があるそうです。今年の恵方は「東北東」だそうですよ。太巻きを家族が同じ方向を見定めて黙って食べる姿は、1種異様な様ですね。端から見たら怖いものがありますよね。決して太巻きを切ってはいけないそうです。福を切ってしまうということらしいです。でもあの太巻き、けっこう量がありますから、子どもだったりご婦人たちは、食べるにはつらいものがあるんじゃないかな?

 私の子ども達も大きくなって、決して豆まきを楽しそうにやってはくれなくなりました。でも鬼の役は私でしたから、ある意味、ホッとしていることも有ります。子どもとはいえ、近距離から豆をおもいっきりぶつけられてはたまらないものがありますからね・・・。明日はおごそかに豆まきと怪しそうに!?太巻きを食べる我が家です。


クマ(1/28)


 昨年末から歩く事が出来なくなっていたクマが、昨晩死んでしまいました。モモが死んで約一年経ちました。悲しいことです。特に世話は父がしておりました。良く可愛がっていたのは長男でした。様子がおかしいと昨日父が言っていましたので、夕方家内とクマを見舞ってやると、餌も食べずぐったりと伏せていました。こぼれていた餌を手にとって口元へ持っていくと2つ3つは食べてくれましたが、元気なく「もう長くはないかな?」と予感させる状態でした。

 たまたま長男は風邪をひいて昨日は休んでいましたので、こんなクマを見舞ってやるように言うと、心配そうになでてやっていました。するとクマは、自分を可愛がってくれる長男に近づこうとするのです。正直驚きました。動けない体をばたばたさせて長男に寄って行こうとするのです。長男は、頭を数回なでてやってしばらくじっとしていました。そしてその夜たまたま家内が携帯電話をクマのいる場所に落としたため、拾いに行くとすでに息を引き取っていたようです。

 ちょうど14年前の今ごろクマは生まれました。実は、以前飼っていた犬に「チーコ」という犬がおりました。この犬は子犬の時に、ある場所で国道を横切っている危険な状態の時に私が拾ってきました。チーコは可愛がられて育ったのですが、いつも夜空をみつめたり、高いところへ登る不思議な行動をとる犬でした。ある夕方、父が散歩に連れて行った際、広い場所で綱を離すとサッと走り出しそのままいなくなってしまいました。

 探していて2.3日たって、私が木曽川沿いを探すと良く似た犬が歩いてきました・・・。ちょっと顔つきが違うかな?と思ったのですが、よく似た犬でしたので・・・、私は迷うことなくサッと抱きかかえ家に連れて帰ると、みんなが「これは違う!!」と否定・・・。結局チーコは戻ってきませんでした。そしてなんとこの間違って来た犬が飼われる事になったのです。名は「うめ」と言いました。このうめは雌で、何の事はない隣の家の黒いオス犬とかかってしまい、子供を産んだのです。それが今から14年前の今ごろ・・・、私の長女と同じ歳になります。7.8匹ほど生まれたでしょうか・・・、そのうち1匹は兄の家へもらわれて行きました。いろんな方がもらってくれましたが、色の黒い犬だけが残ったわけです。それがクマでした。当店のスタッフ写真にもあるように黒い体に胸の所に白い毛が生えています。まるで月の輪ぐまのようでしたので名を「クマ」としました。

 若い頃は気性の荒い犬でした。よく吠えましたし、けっこう家族は手を焼いたものです。でもそんなクマも死んでしまいました。やっぱり家族でしたから寂しいものです・・・。我が家で生まれて最後まで生きた犬ですから手厚く葬ってやります。ありがとうクマ!安らかに眠ってください。

懐かしいメロディ(1/25)

 先日ふとテレビを観ていたら、BGMで懐かしいメロディが流れてきました。「風と落葉と旅びと」という曲です。知っている人は「あぁあの曲か・・・。」です。小学校6年か中1頃のヒット曲だったんじゃなかったかな?チューインガムという姉妹のデュオです。年齢も同じくらいじゃなかったカナ?さわやかなそよ風を彷彿させる歌です。

 インターネットで調べてみると、さすがに世の中には各分野に長けた方が見えるものです。公認hpとしてありました。それも半端になく詳しい。しかも元チューインガムの2人とメールのやり取りもしている様子。いきさつはこういったhpを立ち上げて1ヶ月ほどしたら、ご本人達がウワサを聞きつけご覧になったというもの。hpの管理人としてはさぞ感激だったことでしょうね。びっくりですよね。

 でも残念ながら私自身はこの歌以外は知りません。当時フォークソングがはやり出したころで、私は「井上陽水」とか「かぐや姫」、そしてチューリップなんかに傾倒していきました。でも良いメロディ、さわやかなハーモニーがとっても印象深く残っています。才能ある女の子なんだろうなぁ・・・と感じた記憶があります。ギターの音色もよかったなぁ・・・。スリーフィンガーという奏法ですね。こんな感じは「シモンズ」というやはり女性のデュオがいました。私なんかより7.8歳は上の大人の女性だったと感じていましたから、それなりのものとして受け止めていた気がします。バラの花束抱えて〜♪という歌が印象的です。

 綺麗なメロディにさわやかな歌詞がついて、丁寧な歌声とハーモニーが共通する点です。理屈無しで良い曲は残るのですね。ヒットしたとかは別にして、心にしみる歌は誰にでもあるのです。この「風と落葉と旅びと」は今、私のヒットソングになっています。


快適に(1/20)

 昨日19日、今年初めての休みでした。いつも急に決めている休みですから、月曜日なんかに遊んでくれる人もいなくてゆっくり体を休めようと思っていたのですが、困った事に私は何もする事が無く家にいてじ〜っとしていると、たまにだんだん頭が痛くなってきて、それが半端じゃなく痛くなってきて、時折吐き気をもたらすほどの症状にかられる事があります。

 そうなると何のために休んでいたのか分からないので、結局出かける羽目になるのです。なぜそんな症状がでるのか自分なりに考えてみたのですが、たぶんに疲れているのだと思います。慢性化していてゆっくりモードに入ると疲れがどっと吹き出てそのようなことが起こるのかな?と思っています。いずれにしても気をつけたほうがいいのでしょうね・・・。

 話を元に戻します。昨日は、ドライブをする事に決めました。母が暇そうに(決して暇ではないのですが・・・)していましたので一緒に行くことになりました。形は親孝行です・・・。たまたま長男も学校が休みだったのですが、友人達とボーリングに行くとかで誘ってみたのですがXでした。行き先は浜名湖。割と近場で少しは暖かいかな?と思っての決定です。

 親父の大切な車を拝借しての行動となりました。セルシオ(2つ前の型)です。あまり乗ったことが無いので、今ひとついろんな見慣れぬ装置やらが付いていて???状態です。日本の車はすごいんだと改めて実感しました。じゃ、新型セルシオはどうなってんだろ?いろいろ付いてて、シルバー世代は使いこなせるのでしょうか?うちの親父には無理な気がします・・・(と〜ちゃんごめん)。

 こんな大きな車は、高速道路を走った時にそのポテンシャルが分かります。走る応接間です。静かです。どこかのS30とはぜんぜん違います。静かな音楽が快適に聴こえます。驚いた事に運転席、助手席と温度調節が個別に出来、しかもシートにはヒーターが付いていました。背中とお尻が暖かいのです。親父が欲しがった意味が随所にあって納得します。幾度となく走行車線から追い越し車線とレーンチェンジを繰り返し、10時頃出発して11時半頃到着で、あっという間に浜松西ICに着きました。

 外気温も表示される訳で、8度ほどあったのが浜松に着いた頃は11度で少しは暖かいのです。2度の違いは体感すると大きいのです。お日様ありがとうございます・・・と言いたくなるのです。感謝です。でも風は強かったかな・・・。フラワーパークで花を見ることにしました。ここへは過去2度ほど来た記憶があります。母曰く、もっと小さい頃にも来たといっておりましたので3度・・・ということになりますか・・・。

 月曜日、しかも冬。来園している人もほとんどいません。遊覧バスも寂しそうにお客さんがいないまま走っています。乗ってあげようか?とも思いましたが、結局健康のため歩く事にしました。大きなハウスの中へ入っていきます。二重の扉で、最初は硝子ドア、次は木の扉です。自動にサッと開くと目を奪われんばかりの色とりどりの花がいっぱいです。思わず母と「うわぁ〜」と感嘆の声を漏らしました。とっても綺麗です。なんて花でしょう?南国の花のようです。母も思わず見惚れてにっこりしています。その顔を見て、「あぁ来て良かったな」と思いました。お土産に、サボテン、みかんとうなぎパイを買って帰りました。帰路、母は車の中で転寝をしておりました。5時に帰宅。7時間あまりのドライブでしたが、快適な心和むやっとかめの休みの一日でした。

1/4の散歩(1/13)

 正月休み4日の午前中のことでした。ポカポカと小春日和のただよう暖かさです。私は母を誘って木曽川河畔の堤防を散歩しました。次女も付いて来ました。風も無く本当にのんびりした陽気で、「こんなに暖かくていいのかな?」と心配になりながらも、今日の今はこんな陽気にとっても満足しながらの散歩でした。

 ただ、のんびりとゆっくり歩きます。私たちの他にも堤防を歩く人、走る人・・・犬を連れて川のほとりに腰掛ける人・・・様々です。皆の顔は一応に、お正月ののんびりした休みを思い思いにすごしている本当に幸せな表情をしています。きっと私たちもそんな同じ顔をしている人だったんでしょうね。文化会館から太田橋の方へ歩いていきます。だいたい600mくらい我が家から750mくらいです。すると太田橋のあたりに若い集団がいます。最初は「偉人さん?」と思っていましたが、よく見ると高校生です。陸上部のようです。どうやら初練習にこの堤防を走ろうとやってきたようです。どこまでをどのくらいのペースで走るかは分かりませんが、頑張って走っていました。思わず「頑張れ!」と声を架けたくなるそんな彼らでした。

 太田橋まで行って帰ろうとする母に、橋の下にある「化石林公園」に行こうと誘いゆるい坂を降りていきました。夏の頃はここには毎夕たくさんの偉人さんが、音楽を流しながらわいわいやっている場所になっています。どうにも私たちは、そんな偉人さんの中に入っていけなくて警戒してしまうちょっと構えてしまう場所だったりもします。でも今日は誰もいません・・・。のんびりなのです。

 てこてこと川のほとりまで歩いて行きます。ここから見上げる太田橋は、なかなか風情があって素敵な形をした橋に見えます。そんなことを思っていると母が、子どもの頃の話をし始めました。母は可児の広見の生まれです。遠足でこの橋まで歩いて来たそうです。その頃は、遠足につきもののお菓子を持ってこれない子がいて、キャラメルを「ちょうだいちょうだい」と言われせっかく持っていったお菓子をとられちゃった事や、リュックなんてものがない時代で、風呂敷に包み肩にかけてきた事や、そのとき風呂敷の隙間から、夏みかんが落ちてゴロンゴロンところがって行った話など、他愛もない思い出話を聞かせてくれました。母の目はとてもうれしそうに輝いていました。

 1月4日、思いがけず暖かい正月のひと時でした。

初日の出(1/6)

 新年明けましておめでとうございます。本年も相変わらず昨年同様よろしくお願い致します。明けて、6日になりました。あっという間の正月休も終わりまた今年もがんばるぞ!と意気込んでいる私たちです。どうかよろしくお願い致します。

 さて、元旦の朝は天気が回復し、初日の出が拝めるという声をラジオで聴きつけ、私たちは幼なじみのもっちゃん一家をさそって地元にある健康の森「777段」ある階段を登って、初日の出を拝んできました。5時半に家を出て、霧がかかった道を走ること20分くらいで健康の森に到着します。なんと行く道中に深い霧の中、私たちの車の前を走っていく車が一台・・・。それはもっちゃん一家の車でした。隊列を組んで走って到着します。すでに2台ほどの車がいて、まだ暗い道をテコテコと歩き「777段」の階段を登っていきます。さすがに辛いですが、「777段」は今回で3回目。それほどたくさんあるとも感じる事も無く登りました。それから待つ事約40分・・・。その間に30人くらいの人たちが登ってきます。

 東の空はるかかなたの雲に太陽が昇って来ます。それはそれは見事な朝日です。観ている人たちから感嘆の声が漏れます・・・。眼下の美濃加茂の町が霧で包まれている様子が、まるで雲海のように観られ、とっても幻想的に観えます。子ども達にも記憶に残る初日の出となった事でしょう。今年もいい年でありますように・・・。
2004年初日の出です。

あっという間の(12/30)

 気がつけば今年も残す所後2日。本当に月日のたつのは速いですね。年々歳を重ねるごとに速く感じると聞いていますが、去年より速いか?と聞かれても・・????なのですが、明らかに子供の頃よりう〜んと速く感じます。一説のよると体中の細胞の新陳代謝のが歳をとると遅くなります。これは脳細胞にもいえることで、活発に活動する若い頃の脳細胞は、日々、時間の中で感じうる物事を的確にとらえ、歳をとった脳細胞はその能力が低下し、その働きは鈍化していきます。つまり同じ一時間をいっぱい感じてしまう若い頃と歳をとった頃とでは感じる長さが違って感じる・・・といったお話です。

 もう1つ思うことは私自身の環境から思うことですが、子供の頃は一年が季節によって休みがあったり、行事があったりで感じながら過ごす事ができました。今は毎日同じ事の繰り返し・・・。この冬の季節には季節物のタイヤを販売したりはしますが、やっていることはなんら変わりはないのです。

 思い出しました。保育園にまだ通っている頃、延々と毎日を同じ時間に通って、同じ下駄箱に靴を入れて、同じ教室に入って過ごしていたらある日、いつものように入ろうとしたらおもむろに両腕をむんずと先生につかまれ「今日からこっちだよ」といわれて違う下駄箱を教えられ、違う教室に連れて行かれた日がありました。あの日私は幼心に「進級」という1つ上のクラスになる事を知った日でした。そして1年というひとつの区切りを覚えたのです。しかしあの頃は一年がめちゃめちゃ長く感じられましたねぇ。

ひっちゃかめっちゃか(12/24)

 先週末、意外!?にも寒気が訪れ、この町に一気に冬がやってきました。ただ寒いのではなく、事のほか雪を降らせてくれました。それは私たちの仕事には恵みの雪なのです・・・。

 今年は暖冬、一般の皆さんは平年に比べて、車にスタッドレスを着ける準備はまだまだ完了していません。そこへ今回の雪、一気に店はてんてこ舞いというよりひっちゃかめっちゃか・・・・。蜂の巣をつついたような大騒ぎになりました。電話は鳴りっぱなし、店には20台ほどの車が常時詰め掛けて待ってくださっているという状態。私の携帯電話も鳴りっぱなし・・・。でも接客で対応できず、気付いたら着信履歴が8件なんてこともありました。まったくもって皆様には大変ご迷惑をおかけしました。おかげさまで今季のお値打ちスタッドレスもほとんど完売状態です。たくさんの人に買っていただいて本当に感謝しております。しかし、積雪時にいきなり新品のタイヤははっきり言って滑ります。くれぐれもご注意をお願い致します。

 そんなひっちゃかめっちゃか状態の中、救われたのは、次女が友達と2人でせっせと雪をかき集め、カマクラを作っているのです。その様子が忙しい中にも垣間見れ、わずかではありましたが心和む瞬間でした。ほどなくしてそのカマクラは完成を見たようで、一人しか入れませんが、二人が交互に入って記念写真を撮っておりました。今も店先で、若干形を崩していますがちゃんとまだあります。

 嬉しかったのは高1に成る息子が自発的に「手伝うよ」と言って仕事用のジャンバーを着て手袋をはめて立っていた事です。雑用をしてくれました。親の引きつっている顔を見て彼なりに何かしようと思ったのでしょうね。嬉しかったです。一台の車を親父と私と息子で作業をしたこともありました。親父は「これは4代目だ」と来るお客さんに説明しておりました。親父もまた嬉しかったようです。今年の12月はいい年の締めになるかな?そんな感じがしております。


12月12日(12/15)

 今から16年前のこの日私たちは親になりました。つまり私たちの長男の誕生日でした・・・。息子16歳高校1年生です。なかなか難しい年頃で、いろいろ家内とやりあっております。どこの家庭でも見られるような状況です。自分も子供の頃はこんなんでした・・・。どうかすると今でも母親になんか言われてカリカリ来る事もあります。こうやって親子関係は繰返されるんでしょうね。

 明けて13日の土曜日は、前日の長男のお誕生日会?と称してカラオケに行ってしまいました。やっとかめのカラオケです。でも当の長男は・・・・気乗りが全然していない様子・・・。始めは行かない・・・と言っていたのですが、家内との話し合いで、お菓子とジュースでパッとやってくれること・・・、無理意地して歌わせないことを条件に行く事になりました。張り切っているのは女性陣です。カラオケやに着くや否や、最初に一曲歌わされまして・・・、「何でや?」と思って歌っているとすぐにその答えが解りました・・・。

 私が歌っている間に、みんなして次から次へと好きな歌を登録しまくっているのです・・・。歌い終わった頃には30分待ち状態・・・。悔しいので知っていようがいまいが、一緒に歌ってやりました・・・。そうそう驚いた事に、次女が結構難しい曲を次から次へと歌うのです。学校でみんなで歌っているのでしょうね・・・。歌うということは楽しい事です。健康にも絶対いいのでしょうね。

 今の時期、私どもの仕事はありがたい事にとっても忙しいのです。一度に冬の支度をされるので店はてんてこ舞いです。この「てんてこ舞い」という言葉、「てんてこ」ってどんな意味があるんでしょうね・・・。慌てふためくような踊りがあるんでしょうか?どこかの地方にてんてこ踊りがあるんでしょうか?

金魚のあかちゃん(12/5)

 11月10日になんと金魚が卵を産みました。季節はずれの産卵で最初は気付くことが遅れましたので、もう少し早く産んでいたのかもしれません。その後1〜2日して小さな小さな稚魚が生まれ始め、水槽の中は60匹くらい(嫁さんの目測)の稚魚で賑わい始めました。

 ここで話題になったことは、金魚の水槽には3匹の金魚がいるのですが、出目金(通称えみ金) 、両方のほっぺたに風船を取り付けたようなランチュウ!?(通称ブー金)、そして背びれのない金魚(通称ふと金)・・・・の3匹です。誰が父親で母親なんだ?いずれにしても特徴のある3匹のいずれかが親なのです。最近よ〜く観ると、尾びれが横に3つに分かれているものが何匹かいます。明らかにフナに見られる縦にある尾とは違います。この3匹の金魚の血をひいている・・・。鯉の稚魚とは違った発見が観られ、とってもうれしく思う今日この頃なのです。

 調べてみると、産まれて2ヶ月くらいすると金魚のように色がついて来るとのこと・・・。形は特徴のある3匹ですから、それなりの特徴を持って育つのでしょうから、我が家の次女がこんな金魚になる・・・という想像図を何種類か書いてくれています。職場では実に楽しみなお話となっています。


マッキー(11/27)
これがマッキー
 我が家にさくらが来て5ヶ月がたちました。放浪の末、我が家にたどり着き、飼われる身になりました。そのさくらは、毎日目の前を通り過ぎる犬、猫に吠えます。狂ったような泣き声で吠えるのです。場合によっては飛来する小鳥にまで・・・。まさにその様はさくらご乱心!です。

 そんなさくらが、一番気にしているライバル!?犬に、はす向かいのMさんちの雌犬がいます。この犬はさくらが来る前から、小屋を脱走し近所をウロウロし、我が家のもう一匹のクマにちょっかいを出しにやってきていました。我が家ではそのMさんちの犬を「マッキー」と誰ともなしに呼ぶ事になりました。

 マッキーは、実に自由な性格のようで、飼い犬とは思えない行動範囲を持っています。わが店の前の国道も車の激しい往来も一向に気にせず、いつかははねられるんじゃないかと思えるほどいきなり横断し始めます。先だっての衆議院議員選挙の投票日の折、投票に出かけるときにマッキーにでくわしました。マッキーは呼んでも決して一定の距離を置いてそれ以上近づいては来ません。口笛を吹いて手招きをしてもダメです。そんなマッキーが国道の真中でなんと寝転んで何かに体を擦り始めました・・・。実に堂々と・・・。通り行く車はみんなストップ!クラクションを鳴らしても、近づいても何をしてもマッキーはどうじません・・・。「マッキー!危ないよ!」と近くで叫んでも一向に寝転んで擦りつづける事を止めません。マッキー大胆!!うちのさくらはそんなマッキーを見て狂ったように吠えていました。

 あまりに放浪癖の強い飼い犬なんです・・・。Mさん宅に「お宅の犬がまた(本当はその100倍のまた)脱走していますよ。」と言うと「え!?」と普段の脱走にあまり関心がないのか・・・なんなのか・・・?意外なお言葉・・・。Mさん慌ててみえました・・・。その後マッキーは2度と放浪できないなぁ・・・と思ったのもつかの間、しっかりさくらに今日もまた吠えられておりました・・・。

 「マッキー!車には気をつけろよ!」


どこへ行くの?ついて行っちゃいますゲーム(11/20)

 昨日、今月に入ってはじめての休み・・・を自分で申告してとったのです。たまたま長女も先日の土曜日の振り替え休日と重なって、昼からドライブをしました。このドライブ、行き先を決めず勝手にふらふらと前行く車について行くのです。名づけて「どこ行くの?ついて行っちゃいますゲーム」。

 若い頃よくひまな時にやったドライブで、結構マニアックな道に入り込んだり、前行く人の家が解ったり・・・、結構おもしろいのです。早速国道を左に・・・。いきなりが国道ですから、高山・・・なんてことも起こりうるわけで、時計は午後1時半です。あまり遠くへは行けないなぁ?と思い、20分だけ前を行く車について行くことにして、その後対象とする車を替えよう・・・ということになりました。ドキドキしながらついて行くこと5分、娘の通う中学校辺りでわき道に車は入っていきます。「あれ?」と思っていると何の事は無く、郵便局の駐車場でストップ!いきなり終わってしまいました。

 しかたないので、古井街道に入って目の前を通り過ぎていく車について行くことに・・・。しかし、この車狭い道を結構なスピードで走って行ってしまいました。ついて行けません。仕方なく走っているとなんと目の前に「東海テレビ」と書かれた車が入って来ました。娘が「この車について行こう!」と張り切りだした途端、車はハザードを出し左に急停車・・・。あっという間に終わってしまいました。「なんだぁ・・・」です。更にその後、前に入って来た車について行くと、更にわき道に車は入り速度を落としてついて行くと・・・、その人の家の前・・・。これまたあっさり終了・・・。なんだか今日はちまちましたドライブばかりです。なかなか波に乗れません・・・。

 気を取り直して、そこからまず脱出。往来の多い通りに出ると目の前をタクシーが行きます。タクシーはかっ飛んでいて国道に入るとあっという間に見えなくなりました。すると取って代わるように青い軽自動車が現れました。軽自動車はファミリーレストランから出てきた車です。快調に走っていきます。どんどん走って行き着いた所は、家内の生まれ故郷の町でした。そこにある割と大きなスーパーの駐車場・・・。私と娘はその近くにあるコンビニに寄ってお菓子を買い込み、走って来た方向に車を出し、前の車に付いていくことにしました。4トントラックです。店を出てすぐになんと見慣れた2トン車がやってきます。なんと家の店のサービスカーです。運転しているのは店長!後で聞いたら私たちが寄ったコンビニに出張作業後立ち寄ったとのこと。

 私たちがついて行く4トントラックはこの小さな町を走りぬけ、なんと峠道に入っていきます。この道は姉が免許をとったばかりの頃、チューリップを聴きながら走った伝説の「御嵩スペシャル」と呼ばれる峠道です。あの頃より少しは道も良くなっているようで、そんなに走りにくいところではありません。でも4トンは結構な速度で走って行きます。すると頂上辺りにある工場へサッと消えて行っちゃいました・・・。どうしましょ?こんな所で対象とする車が消えてしまいました・・・。

 仕方がありません、そのままスペシャル街道を走り抜け、出たところの町で出くわした車についていくことに・・・。するといました・・・なんと神戸ナンバーです。おいおい・・・。でもその車は細い道を縫うように走り、交差点でも直前にウインカーを出すほど神出鬼没な走りをします。信号待ちでも青になるや否やウインカーを出し右折左折を繰り返すのです。ついて行く私たちもとっさに右折左折をします。そんなことを繰り返しているうちに、この神戸ナンバー、ミラー越しに後ろの私たちを見ていることに気がつきまして・・・、これはよくないかな?と思った私は、次の交差点で右折したその神戸ナンバーについて行かずに直進しました。これもまたスリルがありますのです。

 次の対象とする車は、ご婦人が運転する軽自動車です。この辺りの道はゴルフ場が隣接するまっすぐな道が続きます。かっ飛ばして走っていきます。結構な速度です。スピード違反です。ご婦人!ゆっくり走ってください・・・。するとご婦人、急にわき道へ右折。ゴルフ場を突き抜け出たところを左折。結構往来のある狭い道を走り土岐市へ出ました。R19を直進して行ってしまいました。知らない町の細かい道へは入らないほうが良いと思い、R19を左折し、更にR21の交差点を左折し、元来た方向へ帰る進路をとりました。そして前を行くクラウンに付いて行くことに・・・。クラウンは国道を普通に走り、なんと我が家の前を通り岐阜方面に走って行きます。坂祝を過ぎ、各務原市をしばらく走ったところで、私たちはこのまま西へ行かれても困ると思い、ふと見かけたユニクロに入って、娘のGパンを買いました。私はトイレに行きました。お茶の飲みすぎです。ここまでの走行キロは80kmほど、くるくる回って少々疲れてきましたし、日もかたむいて暗くなってきました。7時よりPTAの寄り合いがある私は、このまま娘と帰って来ました。「結構おもしろかった。」と感想を述べておりました。

 そうそう、家について車から降りる時、上着やお菓子やゴミなどを抱えて降りた時、思わずおとしそうになったあるものに気を遣い、油断した途端買ったばかりのビートルズのCDを落してしまい、ケースが割れました・・・。話題の「Let it be」ネイキッドです。落としそうになったあるものとは・・・空っぽのペットボトルでした。なんてこったい!(><;)


今日は雨(11/9)

 国道沿いの2階の部屋では、目覚めた時に天気が解る・・・・。高校生くらいだった時に南こうせつの「今日は雨」という歌がありましたが、その出だしがこんな歌詞でした。今でこそ国道沿いからちょっと引っ込んでしまった我が家ですが、その頃は、バンバンに国道沿いで、道行く車の音で結構うるさかった環境でした。ですから雨の日は「シャ〜!!!」というタイヤが水しぶきを上げて走ってゆく音でその日の天気が解る・・・。まさに私の境遇にピッタリの歌で、妙に共感を覚えてしまった歌でした。

 今日は雨、夜中の内からシトシト・・・と降っているようですが、この雨・・・やはり季節の変わり目の雨のようで気温が寒く感じます。もっとも昨日は暦のうえでは立冬。もう冬の到来なのですが、とっても暑かった・・・一日でした。作業をしていても汗をかいてしまうほど・・・。だいじょうぶかしら?と妙に過ごしやすい気候なのですが、寒くならない日々を心配したりします。そんな昨日の今日ですから、少々気温が下がっただけで「寒い」と思ってしまうわけです。風邪などひかぬよう気をつけたいと思う今日この頃です。

 昼から雨も上がったようで、選挙の投票に行って来ました。さほど不満もなくお決まりの方に一票を投じてきましたが、選挙と同時に最高裁判所の裁判官?だったかの審査をするという事が今ひとつ理解できていません。全然と言っても過言ではありません。なんやらXを名前の上に・・・と書いてありましたが、この方たちの経緯が、日頃知るという機会があるのかもしれませんが、いたって関心が無いため何もせず用紙は投票箱の中へ・・・。清き一票ならまだいいのですが悪しき一票という事もありうるこのケースです。

親心(10/30)

 今先ほど、このパソコンのあるテーブルで娘が勉強をしていました。隣の部屋では、他の家族がワイワイとテレビを観ています。私は一足先に風呂に入り、パソコンへ向かおうとしてこの部屋にやってきたのですが、先の理由で、娘がこのテーブルを占拠し、一生懸命勉強をやっていたわけです。私は遠慮がちにベッドに腰を降ろし、ボーっとしていました。娘にとって私がここに来た事は心落ち着かないことだったのでしょう・・・。それから10分もしないうちに勉強を止め自分の部屋へ行きました。その時私は、持っているCDの中から、どちらかといえばBGMになりうるものを選んでかけようと思い立ちました。クラシック調のアレンジにしてあるなかなか良いもので、落ち着きながら勉強ができるかな?とCDを取り出し、デッキにセットし曲が流れるや否や・・・娘はそそくさと退出していきました・・・。娘13歳中学2年生です。

 娘は年頃になると本能的に身近である異性・・・父親を避けるようになるのだそうです。これは生物学上、近親相姦を避けるために遺伝子に組み込まれているメカニズムがそうさせるのだそうです。遠い遠い未来の話だと思ってこの話を聞いていたのですが、自分自身にも例外なく訪れた出来事です。今日が初めてではないのですが、あえてこうして栞にとどめておこうと思いました。順調にわが娘は育っているのです。

 親心・・・子どものころ親のありがたみを知るような機会を幾度となく経験した記憶がありますが、親になってみて子どもの頃、量り知っていたと感じていた親心・・・なかなかどうしてそんな浅いものなんかじゃないんだと思い知る今日この頃です。子を持って知る親のありがたさ・・・親心とは深みのある出汁の効いた美味いスープのようです。子どもにとって醤油味だったり、味噌味だったりして美味しいんだけど、その隠し味までは見抜けない・・・隠し味があることさえ気づかない・・・、まさにそんなあったかいスープなのです。「おいしいおいしい・・・」と言って飲みつづけてくれるよう、一生懸命今日もまたスープを作りつづける・・・それがとっても心地よかったりするのです。


こんな状況で!?(10/21)

 自分の子供なのに、自分にはない才能といいますか能力(というほどのものでもないか・・・)を発揮することがありました。それは長女・・・。学校の団結祭(運動会)で団の選抜リレーの選手に選ばれたとか・・・、今回、駅伝部に選ばれ大会の選手の1人に選ばれたとか・・・。私自身子供の頃、一度だけ選抜リレーに出たことはありますが、2軍の第二走者でした。50mを6.9秒で中1のときに走った記憶があります。選抜は中2の時で何秒だったか覚えていません。決して脚が速いなんて思いませんでしたから、選ばれた時はよっぽど回りが一生懸命走らなかったのか、調子が悪かったか・・・?私は脚は速くはありません!のです。

 家内は短距離はダメらしいですが、長距離は割と得意だったそうです・・・。巷では、短距離と長距離とでは速筋と遅筋といって筋肉の種類が異なるとか・・・。魚で言うと白味の魚が短距離むき、赤味が長距離むき・・・鯛とマグロみたいなものですか・・・。でも長女は意外と中途半端な筋肉を持っているのか、短距離でも長距離でも適当にこなすようで私たち夫婦の間をとっているようです。もっとも、短距離がずば抜けて速いわけではなくて、長距離も同様です。いつもクラスで何番目・・・の存在。

 ここのところ毎日、日が暮れるまで駅伝の練習をしているようです。親ばかの私は練習初日、気になって迎えに行きました。すると校舎の明かりが全部点いています。なかなか校舎の明りが全部点いているなんて、そうそう見られるもんじゃありません。私はてっきり子供たちはそれぞれの部屋に入って着替えをしているものだと思いました。しかし、グランドを見てそうでないことにすぐ気がつきました。

 まだ子ども達は練習をしています。300mのちょっと広めのトラックの各コーナーには車がライトを点けて停まっています。そうです、この学校には夜間照明設備がないのです。薄暗いグランドで子ども達は、瞳孔をいっぱいに広げ、一生懸命走っていたのです。こんな状況で・・・!?私を見つけた先生がおもむろに「投光機は借りると幾らくらいするんですかねぇ?」

 私またまた火がついてしまいました・・・。「よし!明りをつけよう!」です。思っちゃたら即実行!の性分です。協力者もいていろいろ聞いた結果、借りる事ができました。これで少しは明るいかな?といった感じだそうです。子ども達が一生懸命な姿を見るととっても「いいなぁ・・・」と思ってしまう単純な私なのです。こんな気持ちになるのは私だけではないでしょう・・・?人の親ならこんな気持ちにみんななるんだと思います。要は実行できるか否かの環境にあると思います。それとほんの少しの勇気でしょうか。


職業体験(10/12)

 去る9,10日の両日、地元中学校2年生の体験学習の一環として、職業体験がありました。我が家の娘も今年2年生と言う事で、ある事業所へ出かけて行きました。毎年ではありますが、私どもの店へも3人の男子がやって来ました。中学2年生といえばどことなくまだ小学生の雰囲気を持っていながら、恥じらいを持って接してくると言う状態で、その子を知ろうとこちらからいろいろ話しかけても、なかなか話が弾まない・・・。難しいのであります。

 今回、来た子ども達の中に、まだ小さな子がいました。140cmくらいだといっておりました。実は私の高一になる息子も中2のころは140cmくらいしかなく、本当にまだ幼い感じが漂っていました。その子を見ると我が息子を見ているようで、重いタイヤを両腕で抱えて運ぶ姿は、見ていて思わず「頑張れ!!」と応援してしまう程です。残る2名は本当に中学生らしい子どもです。シャイで、ずーっと緊張している様子でした。彼等もまた、一生懸命働いてくれました。

 ただ、まだ気を遣うといった大人社会のコミニュケーションに戸惑いを覚えている様子でした。その表れが大人しくなってしまうといった態度に出てしまうようです。ただ、その小さな子どもはなんにでも興味を持ち屈託のない質問をドンドンしてきます。まだまだ幼さが残っているようで可愛い限りです。

 また、いつも思うことですが、我々も初心者だった事があるわけです。仕事に対する緊張感も初心があったわけです。彼等を見て、思い出させられる・・・そんな初心を思い出しました。初心忘れるべからず!まさに子どもに教えられる職業体験でした。



淡い香り(10/3)

 この季節になると、店先には淡い香りが漂い始めます。この香りは秋を感じさせてくれるもののひとつです。この香りの正体は金木犀の花の香りです。実にいい香りです。作業に面食らって慌てていても、「フッ」と鼻をつく淡い香りに一瞬だけでも心が和みます。今年も金木犀の香りに心和む頃となりました。

 金木犀といえば決まって学校なんかにもありました。木が植えてある場所は、なぜかトイレの近く・・・。この香りで一時だけでも臭い消しに利用しようとする学校側の妙案でしょうか・・・?私が通った中学にはそんな場所にありました。そう言えば子どもの参観日に学校へ行った時、廊下から中庭を見下ろしていた時、この金木犀を確認しましたから、28年経った今も毎年金木犀は、香りを漂わせトイレの憩いに一役買っているのでしょうね。

 おまけなんですが、こんな似たようなシーンが「白線流し」というドラマにも出てきます。主人公の園子と冬美が木造校舎の二階で、この香りに誘われて窓から階下を見下ろします。するとそこには金木犀が咲いているのです・・・。高校生活最後の秋になったと・・・、もう夏服は着ることはないのだ・・・と感慨に耽るシーンです。まさにその情景が私の記憶の金木犀が咲いているその場所に酷似しているのです。

 匂いというものは、記憶の中に織り込まれて、ふと何でもない時に昔かいだ匂いに記憶が蘇る・・・そんな経験があると思います。まさに金木犀の香りは、季節とその時の情景を思い出させてくれるとっても淡い香りだったりするのです。



まっかちん(9/28)

 店の片隅に池があります。この池はかれこれ40年くらい前に作られたもので、数年前の店舗改装の折、住居も移動し、言わばここで唯一残っている場所です。その池も若干の縮小と店舗改装の時に、コンクリートをうった際の灰汁が流れ込み、30数年生きてきた真鯉をはじめ、ほとんどが死んでしまうと言う事態になりました。その時、水を抜き掃除をしたのですが、本来ならいるはずのないまっかちんがうじゃうじゃ・・・。まっかちんとはアメリカザリガニの事です。3年以上経つと、色があのようにまっかちんへと変身するのです。

 なぜにまっかちんが・・・?と皆で考えました・・・。すると・・・我が家の次女が幼稚園の時、とある行事でザリガニつりをやってきました。その時の数匹を池に入れたことがあったのです。そして数年後、異常に繁殖を重ね、まっかちんへと変身し、大小あわせて何百匹という事態へと変革を遂げて行ったわけです。まさに「ぎょえ〜・・・・」であります。

 その掃除の時、いたるところからヒョコヒョコ出てくるまっかちんをはじめ、たくさんのザリガニをバケツに入れること数十回・・・。大事になりましたが、大半は取り除いた・・・と確信しておりました。しかし、それからまた数年後の先日。池の隅っこに赤いヒゲなるものがピヨ〜ン・・・。「あれ!?」と思い急いで煮干を糸で吊るして垂らしてみると・・・。でっかいはさみがにゅ〜っと出て、まっかちんが現れたのです。「まだいたか!残党め!」と網を持ってきてなんだかんだ・・・と試行錯誤の末やっと捕獲。すると家内やら店のわたるチャンやらが参加して、他にもいっぱい居る事が判明!事態はまたまた大事に発展しました。

 現時点では、はっきり言って全部捕獲できません。まず無理であると考えたほうがいいと思います。もっとも、大きな真鯉やたくさんの魚が、あのころより生息していますから、卵の段階か小さい頃に食べられてしまうと考えていますから、大量発生とはならないと思います。しかし、まっかちん・・・本来はアメリカ原産の生き物で日本産のザリガニは生態息を壊され、その数は激減していると言われています。めだかも、今では希少な魚になってしまいました。ブラックバスやブルーギルと言った外来魚に生態息を追われ、今では本来の魚がその場に居なくなってしまう・・・、そんなことが懸念されています。

 なんでもルアーフィッシングをする人たちは、リリースを基本としていますが、先の理由でリリース禁止!という場所が増えたために、釣り人がやってこなくなった・・・という話だそうです。地元の観光施設は当てこんでいた見込みが大きく外れ、困惑していると言うなんともいえない状況です。なんでもそうですが、こうすれば万事解決と言う事は難しい世の中です。


一気に・・・(9/21)

 今年の夏は冷夏でした・・・。このまま秋になるのかな?と思っていたら、9月に入って残暑と言うか、夏が来た・・・と言う感じでしたね。米の収穫量も例年に比べ不作らしく価格が高騰しているようです。最近、農作物が盗まれる!という事件を良く耳にしますよね。全く盗んだもので至福を肥やすなんて・・・許せません・・・。一生懸命作った方の気持ちは、さぞ無念でしょうね。

 台風15号が何とか大きな被害を出さず、それて行ってくれたようですが、今日なんかは、秋の交通安全週間ということで、交通安全委員なんかをおおせつかっている私は、近くの交差点に7時半から1時間立っておりましたが、一気に秋風を感じてしまいました。これが本来の気候なんでしょうね。実に爽快な気分にさせてくれる青い空です。やたら遠くが見渡せる視界のことを、異常視界と言ったかと記憶しておりますが・・・。まさにそんな感じの今日です。先ほど、空をちらっと眺めたら、銀色の点が目に入りました。それは旅客機です。かなり高いところを飛んでいる感じがしましたが、目の悪い私でもわかるほどの形でくっきりと「飛行機!」でした。飛行機雲もなく飛んでいました。風は、台風のかげんか若干吹いています。道行く女性の髪が風に吹かれて、それを一生懸命手で押さえながら足早に会社へ急いでいる・・・そんな情景です。

 今日は、昨日中止になった次女の運動会があります。実は、応援団になったそうで、次女は家内にだけは内緒にしておいて驚かせようと今日まで黙っていたのです。夏休み中に学校へ出かけていくことや、2学期になって帰宅が遅くなることが結構多かったのですが、不思議がる家内にいろいろ聞かれても、上手に言い訳を作ってなんとか今日までやってきました。声が枯れて、「おや?」と思われてもなんとかしのいで来たようです。応援団は小学生の子ども達にとって憧れの役目のようです。次女には是非その姿を家内に見せて驚かせようと今日まで頑張ってきました。私も仕事の都合をつけてなんとか昼ご飯や応援合戦は見てやりたいと思っています。

 季節は急いで秋になりました・・・。



廃タイヤ(9/11)

 ここんところ仕事をする上で、非常に規制がかかって物事をおしすすめるためにいろんな物が必要になっています。その一つに私たちの仕事上タイヤは、産業廃棄物の最たるものとして取り上げられることが多いのですが、2001年4月より、廃タイヤを廃棄処分するためにはマニフェストを用い、私たちのような排出業者から運搬業者、中間処理業者、最終処理業者へと運ばれる廃タイヤの流れをはっきりさせ、確実に優良な業者によって処分されたという経路を証明しなければなりません。

 しかし、ここにはそれなりの処分料金が発生し、単価は決して高額ではないのですが、私たち販売店がお客様より新品タイヤを販売した折、廃タイヤ処分料を頂いていればいいのですが、貰わなかったり、たとえ頂いたとしても廃タイヤをため込んでしまって、その処分料が高額になったことで負担に感じ、最近では少なくなったと言う話ですが、低額で処分するとマニフェストを発行せず引き上げていく業者に依頼するケースがあったりしました。

 以前、不法投棄によって行政から摘発される〇〇業者の〇〇が検挙された・・・といった記事を目にしたことがあると思います。数年前には規制もしっかりしていなくて、こんな業者が横行していたようです。しかし、最近では先にも書きました2001年4月よりその規制が数回の見直しを経て施行されたわけです。

 廃タイヤを処分するには、県条例による認可を受けた業者で、排出業者、運搬業者、中間処理業者、最終処分場の相互間で契約書を交わし、処分を行うたびにマニフェストを作成する・・・といったものです。このいずれかを怠ると罰せられるわけです。ある業者が不法投棄など違法行為を行えば、排出した私たちまで罰せられる事になりました。ですので決して低額な処分料だとしてもむやみに処分を任せてはいけないのです。私の理解が間違っている感じもしますが、だいたいこんな所だと思います。間違っていたらごめんなさい。

 でも、これが環境を保護する観点から見ると、決して安全な物でもなんでもないわけです。結局タイヤは処分される大半は燃やされるわけです。そのほとんどが燃料として利用されるわけで、リサイクル・・・という観点ではとってもいい話なのですが、完全燃焼をしなければ、先だっての某タイヤメーカーの工場の火事で見るように、タイヤは有毒な物を含んだ煙を大量に出します。私には子供の頃からなじみの!?ある臭いだったりしますが、決していいものではないことくらい、子ども心にもわかっていました。

 自然から生まれたものを自然に還せるような,そんな流れができればいいのですが・・・。環境は日に日に悪化しているんですね。子ども達に、未来の者達へ、快適に暮らせる環境が維持できるのでしょうか?少なくとも人間は食い止めようと知恵を出しているわけです。それを逆手にとって、利潤を上げることのみに利用する族がいることが、どうにも情けなく感じるのです。




何を思ったか・・・(8/29)

 一週間前は北海道にまだいました。前回の「・・・栞」で書いたような旅だった訳ですが、道内1.170kmに及ぶ長距離移動は、結構同乗した家族にとって、車ばかりの旅だった・・・と感じたかもしれません。欲張りすぎた旅だったかもしれません。それゆえに結局ゆっくりできたかどうか・・・?疑問に感じます。

 でも、私は結構何が楽しかった?と自問自答してみると、北海道を車で走ることができたということが答えに一つにあります。知らない街を、気ままにドライブ・・・車の運転は好きなほうですから、ワクワクしながら移動していました。時速80km/h〜120km/hなんていう速度で、巡航できる一般道なんて北海道くらいでしょう・・・。本当はダメですが・・・。周りには牧場と農地が延々と続き、ず〜っと一本道が通っていますからおのずとアクセルは踏まれ、スピードが乗ってしまいます。感覚が鈍ってきます。速度感、距離感はもう遅くて短く感じてしまいます。はっきり言って気持ちいい!!!のです。

 もう1つ、今回道東を選んだ理由があります。道東は、こういった道ばかり・・・という所ですが、雄大な大自然がたくさんあるということと、ここは観光地です!というそれとはまた違って突然目を奪われる景色に遭遇したりできちゃうのです。今回の旅で本当に一番旅の空にいてリラックスできたものは、知床半島のウトロ港近くで観た、オホーツクに沈んでいく綺麗な本当に綺麗な夕日でした。写真なんかにも撮ったりしましたが、やっぱりあのときの情景のナンパーセントも写ってはいません。これはあの時あの場所でしか感じられない,僕の気持ちの中にいわゆる「はまった」という感覚が存在したからだと思っています。感動を求めてその場所に行く・・・そして期待どうりのものがそこにあって満足する・・・というものとはちょっと違って、この夕日は期待していたものでもなんでもなくて、突然現れた情景でした。タイミングがよかったのか、幸運だったのか。過去にも海に沈む夕日を見た事があるような気もしますが、明確に記憶にありません。今回は、場所ももちろんですが、行きたかった道東にいるということと、3泊4日の初日で、開放感に満たされまくっていた自分だった事も本当に大きな要因だったと思います。こんな時観ちゃった夕日は、一生忘れる事の無い情景として記憶に残り、今もこの場所に思いを寄せる私がいるのです。

これがその夕日です。本物はこの何倍も綺麗でした。