*****ひろのうたびとのしおり・・・其の参拾壱*****


オグリの子(2/20)

 もうずいぶん前の本、「オグリ」というワードだけで手にした本。実話ではないのだけどストーリーの舞台は笠松。主人公は3人の少年たち。日常で競馬馬を目にしてきた少年たちがある馬に出遭う。

 貧相な灰色をした�馬。厩舎から馬場へ続く道すがら、1匹の騒ぎ立てる子犬がその馬に近寄る・・・。馬が驚いて暴れるのではないかとひとりの少年は気を揉む・・・。しかし、その馬は驚くどころか、近寄る子犬の顔をペロペロと舐める。少年はこの馬のレースでの走りを場外(木曽川の堤)で見る。スタートに遅れるもしんがりから終盤追い上げを見せ10馬身も開けて圧勝する。少年はこの馬に魅せられる。

 「なんてなまえ~?なんてなまえ~?」とその馬に跨った騎手に叫ぶ・・・。騎手は決して観客とは口を利かない・・・、しかし、その騎手はその少年に近寄り「オグリダービー」と言う。
「おぐりだーびー・・・」と少年。「キャップの子どもだ」と騎手。

 実際にオグリダービーという馬はいたのだけれど、競走馬の気質がなかったのか走ってはいません。笠松の所属の馬でもないようです。でも物語のその騎手はアンカツ(安藤勝己)その人です。このくだりの場所を知っているだけに想像力がおおいに働き、物語が映像化されてなぜかジ~ンと来ちゃったのです。

 オグリキャップ同様、勝ち続け地方から中央へ・・・ダービーを目指します。3人の少年たちもそれぞれの悩みを抱え答えを出そうとします。そしてダービー出場をかけた最後のレースでこの馬が勝ったら・・・と3人はそれぞれの決断を賭けるのです。はたして・・・、圧勝と思われたオグリダービー・・・最後の直線で今までのような力強い逃げは見られず、無様に他の馬たちに抜かれていきます。結果は5位・・・少年たちは絶句します・・・。それでも少年たちは答えを出そうとします・・・。物語はその後の少年たちや、オグリダービーのその後を語ることなくここで終わります。

 それでもこのやり切れない思いにしばらくやられてるのです・・・。

今年もよろしくお願いいたします(1/17)

 あっという間に新年が始まり、通常の業務に戻った今日この頃かと思います。冬季の繁忙期も一応の終了となった訳です。本当に私どもを日々ご愛顧いただいているお客様に感謝を込めて昨年一年は88周年記念マグカップを進呈させていただきました。お使いいただけるととっても幸せです。

 さて、全く関係のないことですが、ビートルズにOh darling🎶という曲があります、3連のリズムで終始する聴けばそれほど難しくないように聞こえる曲だったりしますが、実は実は・・・。途中1拍の中に6連符のおかずが入ります。ドラムだけだと思っていたら、ピアノもベースも・・・。それでいて曲調はとってもスロ~🎶。コピッてみますが、とてもとても私には出来ません・・・。まぁそこは私たちのバンドの特徴であるところの「大したことが出来ない!!」というあきらめともとれるようなポリシーがありまして、完コピは禁止なのです。楽しんでやれる事が一番なのです。改めてビートルズの凄さを痛感する今日この頃です。

 今年も何卒よろしくお願いいたします。