Animal Biff Checker Series Kuma ドキュメント 2004/12/18 version 2.07 =============================================================================== ■マニュアル ■テクニカルノート ■リリースノート =============================================================================== ■マルチアカウント・マルチサーバー対応メール監視ツール  Animal Biff Checker Series Kuma ver2.07 マニュアル 1.はじめに  お買い上げ(ダウンロード)頂き誠にありがとうございます。  このプログラムはPOP3プロトコルによるメール着信を監視するメールチェッカです。  設定をしなければデスクトップマスコットとして機能します。  メモリ常駐量も少なく、アイコンの変化によってメールの着信を知らせてくれます。  複数のメールサーバにも対応しており、職場、学校など、常時ネットワークに繋がっ  ている環境でご利用いただけると思います。 2.特徴  ・メールの着信を知らせる(Biffとしての機能)  ・複数のメールサーバーを監視できる(マルチサーバーマルチアカウント対応) ただし対応サーバはPOP3のサーバーであること(APOP認証も可能)  ・状況に応じて絵が変化(絵の変化を楽しむ・マウス操作・メール着信時など)  ・デスクトップのアイコンを移動できる  ・メールソフトを起動することが可能(アカウント毎に設定)  ・着信用に音声を割り当てられる(アカウント毎に設定) 3.動作環境 ・対象OS:Windows NT/2000/XP  ・対象HW:上記OSが稼働するHW  ・カラー環境(256色以上)  ・TCP/IPベースのネットワークに接続できる環境である  ・メールサーバーがPOP3プロトコルに対応している(APOP認証対応)   ※LANもしくはダイアルアップ環境(論理的にメールサーバーが参照可能な状態    にある)   ※ご利用のネットワークでメールサーバが利用可能かどうかはネットワーク管理    者に問い合わせてください。 4.使用許諾条件  ・本プログラムの使用によってユーザーが損害を受けることがあっても、作者は   一切の責を負いません。また、一切の保証を行いません。  ・本プログラムの、著作権および版権は作者にあります。  ・本プログラムはフリーウエアですので本マニュアルと併せた状態での配布に限定   し、本プログラム・本マニュアルを改変しない限り自由とします。  ・商用目的(雑誌、CDROMなどの掲載)については作者の許可無くして転載すること   を固く禁じます。 5.インストール方法  (1)kumabiff.lzhファイルをlhaなどの解凍ツールにて解凍します。   解凍すると、readme.txt(このマニュアル)と、kuma2.exeと音声ファイルの3ファ   イルがあります。  (2)適当なフォルダを作ってそこにkuma2.exeをコピーします。   例: C:\Program Files\biff というディレクトリを作成し、そこに移動  (3)デスクトップなど、適宜必要な場所にショートカットを作ります。   移動した先のexeファイルからショートカットを作成します  (4)Windows起動時に同時に起動したい場合は、スタートアップにショートカットを   作成してください。  ※インストーラーは特にありません 6.使い方 6.1 起動方法  (1)kuma2.exeを直接実行、もしくはインストール時に作成したショートカットを実行   します。  (2)kuma2.exeのある同じディレクトリにkuma2.iniというファイルが自動作成され   ます。(設定ファイルになりますので消さないでください)   もしくは、WindowsNT/2000/XPの場合は、ユーザーディレクトリ(例、Windows2000   の場合はC:\Document and Settings\userid\Local Settings\Application Data\   italgoods\Biff以下に作成されます。exeと同じディレクトリに移動しても動きま   す)  (3)画面の中央に熊のアイコンが出て来ます。マウスを熊の上に置いて表情が変れば   起動終了です。  ※特に起動時に必要なパラメータはありません。 6.2 アイコンに対する基本操作  (1)起動すると、画面中央に熊の絵が表示され、タスクトレーにアイコンが増えます。   マウスを絵の上を通過させると、絵の表情が変化します。   絵をドラッグさせて移動する事ができます。自分の場所を覚えますので、次回   起動時にその場所に表示されます。  (2)アイコンもしくは、タスクトレーのアイコンで、右クリックを押すとメニューが   表示されます。 6.3 プログラムの終了  (1)アイコンもしくは、タスクトレーのアイコンで、右クリックを押すとメニューが   表示されます。   終了を選択します。  ※もしくは、同webサイトからkumakillerをダウンロードしても終了することが出来   ます。 6.4 メールサーバーの設定  POP3メールサーバーの設定をすると、さらに、着信監視を行う事が出来ます。  (1)右クリックにてメニューが出ます。メニューから「設定」を選びます。   (もしくはタスクトレーのアイコンをダブルクリック)  (2)設定ダイアログが表示されます。   「メールサーバー一覧」     登楼されたメールアカウントを表示。チェックが入っているアカウントは     メール着信の監視をします。     チェックボックスはモバイルなど接続先が違った場合にチェックを入れたり     外したりすることでチェック対象を変更できます。   「常に最前面」     絵の制御。常にアプリケーションウインドウより上にすることができます。   「着信時に最前面」     絵の制御。メールが来ているときだけアプリケーションウインドウより前に     移動します。   「テレホーダイ時間のみチェック」     午後11時以降午前8時までの間だけ着信監視機能を利用できます。   「ダイアルアップ中のみチェック」     ダイアルアップしていない時には着信監視をしないようにします。   「OK」     ダイアログの終了   「追加...」     メールサーバ情報(メールアカウント情報)を追加します。   「編集...」     登録されているメールサーバ情報(メールアカウント情報)を編集します。     メールサーバー一覧の中から編集したい情報を選択してから押します。   「削除」     登録されているメールサーバ情報を削除します。  (3)POP3メールサーバーを設定します。   「追加」もしくは「編集」ボタンにて設定を行います。     すると、サーバー設定の画面が開きます。   「メールサーバー名称」     メールサーバー一覧に出てくる名前を入力します。   「受信メールサーバ(POP3)」     メールサーバーを指定します。ドメイン名もしくはIPアドレスで指定します。   「ユーザー名」     メールのユーザー名を入力します。   「パスワード」     メールのパスワードを入力します。(文字は表示されません)   「APOP対応」     メールサーバがAPOP認証の場合にチェックを入れます。   「メールチェック間隔」     メールをチェックする時間間隔を指定します。デフォルトは15分です。     0にすると自動チェックを行わなくなります。メニューからの着信確認は可能     です。   「メールソフト」     起動するメールソフトのパスを指定します。     例:ネットスケープのメッセンジャを指定する場合は、      C:\Program Files\Netscape\Communicator\Program\netscape.exe   「起動パラメータ」     起動するメールソフトに引き渡すパラメータを指定します。     例:ネットスケープのメッセンジャを指定する場合のパラメータは      -mail   「着信サウンド」     着信があったときに知らせる音声を指定できます。(WAVファイル)     添付のOtegami.wavなどを指定します。   「着信時のポップアップ」     着信があったときにメッセージボックスでお知らせします。   「ポップアップを5秒で消す」     ポップアップを表示してすぐ消えます。   設定後、すぐに着信確認をします。 ※高度な設定を行う場合(?)は、Shiftキーを押しながらメニューを選びますと 設定画面、追加(編集)画面にて設定項目が増えます。高度な設定および、さらに高度 な設定をされる場合は、テクニカルマニュアルのini仕様を参照し、直接iniを編集くだ さい。 7.メニュー メニューは現在、メール・着信の確認・設定・終了の4つがあります。 ・メール 着信しているサーバーを見る事ができます。サーバーを選ぶと関連付けられ たアプリケーションを起動します。 ・着信の確認 いま、着信しているかどうかを確認します。 ・設定 サーバー、アカウント情報、起動するアプリケーション、着信時の音声などを 設定します。 ・終了 アプリケーションを終了します。 8.不具合発生時の連絡先 twitter @itatas宛にご連絡ください。 以上 マニュアル =============================================================================== ■テクニカルノートv2.07 1.このアプリケーションが目指していること  ・アプリケーション単体でコピーして動くこと(インストーラーを使わない)  ・レジストリを使わない  ・軽い(MFCは使わない。ので、プログラミングがちょっと大変)  ・存在が壁紙やアイコンのよう  ・かわいい&あそべる(仕事で辛いことがあったときなんかこころがなごむ)  ・職場や学校でメールの着信を簡単に監視でき、メモリもそんなに負担にならない   (はず) 2.ini仕様 2.1.iniファイル名・保存場所について 2.1.1 保存場所   exeと同じディレクトリ内、もしくは、WindowsNT/2000/XPの場合は、ユーザーディ   レクトリ(例、Windows2000の場合は   C:\Document and Settings\userid\Local Settings\Application Data\italgoods   \Biff以下に作成されます。exeと同じディレクトリに移動しても動きます) 2.1.2 ファイル名   基本的には、exeのファイル名にiniという拡張子をつけたファイル名になります。   例、kuma2.ini   2.04以前のバージョンを使っている場合は、biffmail.iniとなっています。   biffmail.iniも同じように使うことは可能です。kuma2.iniと同じように同じディレ   クトリに入れておけばそちらを優先的に見つけます。  exeファイル名を変えると、それに合ったiniファイル名が必要になります。  (例、コピー 〜 kuma2.exeには、コピー 〜 kuma2.iniが必要)  biffmail.iniファイル名であれば、どんなのファイル名のexeからでも参照されます。 2.1.3 参照される優先順位   ユーザーディレクトリ\Biffmail.ini   ユーザーディレクトリ\kuma2.ini(app名+ini)   exeと同じディレクトリ\Biffmail.ini   exeと同じディレクトリ\kuma2.ini(app名+ini)  の順で参照されます。 2.2 項目詳細 kuma2.iniでは動作に関する情報や、サーバー情報が登録されます。 この仕様を解説します。 ・セクション[Control]絵の制御を設定します。 FaceDelay マウスを通過させた時に絵が変わり、マウスがウインドウから離れてから      元の絵に戻るまでの時間(単位0.1秒) posx,posy 現在の絵の表示位置(絵の左上) Think メールチェック中にチェック中の絵を表示させるかどうか Yesでさせる。 Teleho テレホーだい時間中のみチェックするかどうか Yesでさせる。 FaceCtrlInChecking チェック中にマウスを通過させても絵を変化させない制御 Yesで変化する。 Topmost 常に最前面にウインドウを表示するかどうか Yesでさせる Getnew 着信があった時に最前面にするかどうか Yesでさせる MultiExe 多重起動の許可 ToolTipDelay マウスをアイコンの上にのせたときに出るツールチップの表示までの      タイムラグ(単位:0.1秒) ToolTipKillDelay 表示されたツールチップを非表示にするまでの時間(単位0.1秒)      0を設定すると、無限に待つ RasChk ダイアルアップネットワークで無接続時にチェックするかどうか Yesでさせ      る(動作的に怪しい) AnimationTimer      着信時にアニメーションをするための時間間隔(単位:msec) TaskTray      タスクトレーに格納するかどうか Yesで格納 BlinkIcon      着信時にタスクトレーのアイコンをアニメーションさせるかどうか Yesでア      ニメーション TaskTrayTimer      タスクトレーアイコンをアニメーションさせるための間隔間隔(単位:msec) DefaultMessageBox      メール着信お知らせ機能を、OSのメッセージボックスで行うかどうか Yesで      OSのメッセージボックスを使う(こちらは正しいウインドウ消去が出来ない) MoreTopmost      アイコンをタスクバーの上に持ってきたときに、タスクバーを操作時タスク      バーより裏に行ってしまうことがあるため、さらに最前面にする機能      Yesで有効 MoreTopmostTimer      さらに最前面にするためにタイマーを利用している。100がデフォルト     (単位msec) MessageKillTimer      表示されたメッセージボックスが消えるまでの時間(単位秒) MessageMoveWithMouse      DefaultMessageBoxがNoの時、またアカウントセクションのPopupがYesの時      表示される着信メッセージがマウスの動きに追従する機能を有効にする。      SHIFTキーを押すとマウスに追従しなくなるので、ドラッグして移動するこ      とが可能。(そのときは5秒で消えなくなる)      表示された着信メッセージは右上の×ボタンで消去 ・セクション[POPLIST]ポップサーバーの数を設定します。 Count 設定されたサーバーの数 List... Listを接頭文字にする数字は、POPサーバの設定が記録されているセクショ      ン名を設定。POPを接頭文字に持つ数字で表現される ・セクション[POP...]各アカウント情報、POPを接頭文字にもつセクションはPOPサーバの設定をします。 Popname サーバー名称(サーバー名ではありません。表示管理上の名前) Check メールチェックを行うかどうか。 Server サーバー名 (IPアドレスでも、ドメイン名でも可) User サーバーのアカウントID Password サーバーのアカウントIDに対するパスワード(謎なencodeがされています) APOP APOP認証を行う Timer サーバーをチェックする間隔(単位 秒) OffsetTimer      アプリケーションが起動してから最初にサーバーをチェックしに      行くまでの時間(マルチアカウントを意識してチェック間隔をずらすため) Mailer 起動するメールアプリケーションのフルパス Param 起動するメールアプリケーションに引き渡すパラメータ Sound 着信時に鳴らす音声を設定 Popup 着信時にポップアップを表示するかどうか YesでPOPUPする。 PopupTimer      着信してポップアップを表示した後に、ポップアップを5秒後に消すかどう      か Yesで5秒で消す Mesid POPサーバにてUIDLコマンド対応の場合に(?)取得する最新のメールID      現在はMessage-Idを取得している(仕様変更の可能性あり) TimeOut サーバー接続に行ってサーバーから返事が無いときに設定する我慢の限界      (単位:秒) 3.メールの着信時に主題や差出人を表示するためには 3.1 設定手順 (1)サーバー設定時に、「着信時のポップアップ」にチェックを入れる。 (2)一度設定を終了し、メールチェックをさせる。 (3)kuam2.iniファイルを開く。 (4)該当するアカウントのセクションを探し、PopupSubj=Noの行を探す。 (5)NoをYesに書き換えてiniファイルを保存し、終了する。 以上テクニカルノート =============================================================================== ■リリースノート 98/06/30 Biff ver1 シングルアカウントPOPサーバチェックプログラム      MFCで作成 159KB      PICTUREで絵を張りつけているために表示の更新の動きが重い 98/07/27 Biff ver2 マルチアカウントPOPサーバチェックプログラム Cで作成 71KB      絵の表示をBitBltで処理かなりはやくなる      POPのチェックをスレッド化、それに伴い、大幅にロジック変更 99/02/xx 記録していないので3/10までの変更が何かわからない(残念)      透過処理をするためにCreateRegionを利用      biff.exeからkuma.exe さらにはkuma2.exeへとプログラムを変更      また、絵を熊の絵に変更する(利用者からは犬・猫・狸など言われる) 99/03/10 紆余曲折があり、versionも2.03まで来る。      nkf32.dll対応を足がかりにβ2としている。 99/03/19 95で終了すると、画面上に絵が張りついたままになる不具合を修正      (終了時のRegionの開放を追加) 02/12/23 メモリリークの解消そのた不具合修正 03/01/10 アカウント毎のメール着信監視を制御      メール設定中はメール確認しないよう変更      設定完了すると起動時と同じように自動メール確認      タスクトレーへの制御(表示、非表示、アニメーション)      テレホーダイ(指定時間帯)チェック時間の設定      nkf32.dll不要に(base64実装) 03/01/12 APOP対応(md5など実装)      OSのメッセージボックスでの着信お知らせに代わり、カスタムメッセージに      よるメッセージ機能の追加      WindowsNT/2000/XPへのユーザー個別設定対応(iniの保存先がユーザー毎に)      とうとう100KBを超えた。 04/12/18 本文がないときに落ちるバグを修正      本文表示選択を追加      iphlpapi.libをリンクしたため、95,98,Meで利用不可 検討中機能  ・不要なメールを削除できる機能  ・着信お知らせ以外でも、着信内容が見れるようにする(本文の参照など) など。 謝辞  技術的な支援頂きました freさん、び〜さん、  不安定な時期からテストをして人柱となって頂いた  やまちゃん、Yoshikiさん、うちださん、たくみさん、hohhoさん、TeCHさん  E-GREYさん、(その他職場の同僚・・・)、ちこさん  ありがとうございました 以上リリースノート いたる @itatas 以上