(11/3・秋陽JS)

【1着】 マキハタコンコルド
 序盤から終始安定した飛越で、前を見ながらじっくりとレースを進め、向正面から徐々に進出し、3角でビコーグッドマンが先頭に立ったところで一気に並びかけ、直線では早目に交わして抜け出す強い内容だった。 レースぶりとしてはゴーカイを封じ込んだ春麗JSと類似したもので、力をきっちりと出し切れれば強い。コース相性も良かったが、春の一頓挫からようやく復調したようで、 中山大障害で昨年のリベンジを果たす体制は整ったと言えよう。
【2着】 ビコーグッドマン
 内枠ということもあり、スンナリと先行できたことでレースが楽になった。離れた2番手から向正面で先頭に押し出されると、早目にスパート。 直線でマキハタコンコルドに交わされたが、最後までしぶとく粘って2着を確保。タスキのない周回コースでもこれだけ走れたということは力をつけてきているということ。 ムラ駆け傾向は相変わらずだが、スンナリとレースができれば重賞でも通用する馬にまで成長したようだ。
【3着】 ヒカルボシ
 前走同様、先団でレースを進めていたが、向正面の2つ目の障害の着地でややバランスを崩したのが影響し、ここで仕掛けた1、2着馬から置かれてしまい、 この遅れを取り戻すべく3、4角で脚を使ってしまったために最後は逆に突き離されてしまった。重賞級のメンバーでは、1つのわずかな障害飛越のミスが命取りになることもあり、今回がその典型。決して力負けではなく、 このレースでこの馬の評価が下がることはないだろう。
【4着】 ガルフィンドリーム
 後方からのレースで、上位3頭以外で最後唯一伸びてきたのがこの馬。前3頭には水をあけられたが、最後の伸び脚は目立っており、別定Sオープンならば勝ち負けになりそう。
【5着】 ダイワデュール
 上位人気馬と並走していたが、勝負どころで突き離されてしまう。この相手では苦しいか。
【6着】 コバノスコッチ
 いつもよりも前々でレースを進め分、最後の伸び脚がなかった。後方待機のレースが向いている。
【11着】 グレートバッハ
 前走でオープンを快勝したが、やはり重賞ではもうひとつ実力が足りなかったようだ。最後は同じ脚色で伸び切れなかった。

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(11/10・京都HJ)

【1着】 アイディンサマー
 昨年の覇者・テイエムダイオーと同じローテーションで臨み、同じ結果となったのはこの馬が力をつけた証拠だろう。前走と同様、勝負どころで前を捕らえて先頭に立ち、そのまま後続の追撃を振り切るマクリ戦法で堂々の重賞連覇。 距離に関しても全く問題なく、東京AJを制してリベンジに燃えていたギフテッドクラウンを返り討ちにしたことで、阪神JSの勝利が決してフロックでないことを証明した。 レースに自在性が出てきたことで、展開にあまり左右されずに戦えるのは好材料だ。
【2着】 ギフテッドクラウン
 やや行きたがる素振りを見せたが、距離を考慮して2番手に控える。飛越も上達してきており問題なかったが、勝負どころで一気にアイディンサマーに交わされた後再び差を詰めにかかったが、最後までその差が詰まることはなかった。 2着に敗れたが、秋の重賞3連続連対は立派で、課題であった距離延長も問題なかったことを示してはくれた。
【3着】 マキシマムプレイズ
 距離を考慮して、ハナには拘らず3番手から。叩き2走目でスムーズなレースができ、三段跳びも無難にこなしたが、勝負どころからは前2頭と脚色で見劣り、3角で突き離されるとあとは3着をキープするのが精一杯だった。 距離もやや長かったようなレースぶりだが、それよりも詰めの甘さをまたまた露呈した格好となった。
【4着】 ヤマニンエスコート
 好位で脚をためていたが、勝負どころからは追走だけで手一杯となり、最後は伸び切れなかった。重賞でもいつも上位には来るが、もう一押しが利かない。ここ最近は行き脚がつくようになってきたが、 オープン連勝時の強烈な決め手がやや影を潜めてしまっている。
【5着】 マルブツジャンプ
 道中はなかなかいいリズムで追走ができていたが、勝負どころでやや一杯。この馬にとってこの距離はやや長すぎたようだ。
【6着】 ビッグストロング
 昇級戦となったが、果敢にハナを奪い主導権を握ってレースを進めた。しかし勝負どころで一杯となり後退。一気の距離延長と相手強化が応えたが、力は出し切れた。

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