(10/13・東京AJ)

【1着】 ギフテッドクラウン
 障害間でスピードの落ちないのがこの馬の持ち味のようで、そのスピードをいかんなく発揮し自然と先頭を走る格好となった。そして最後まで先頭をキープし、最後の障害から外へややヨレ気味だったが、 前走同様しぶとく最後まで踏ん張り、一旦内から抜け出したかに見えたマキハタコンコルドをギリギリ退けて重賞制覇を果たした。スピードを存分に見せての勝利で、これからは距離や斤量との戦いになるが、 最後までしぶとく食い下がっているレースぶりから、距離に関しては大丈夫なのではと思わせてくれるものであり、今後も楽しみである。
【2着】 マキハタコンコルド
 中団から進めて3コーナーあたりから徐々に進出、直線ではうまく内にもぐりこみ、最後の直線で内から一気に強襲し差し切ったかに思えたが、勝ち馬が最後までしぶとく頑張っておりわずかに届かなかった。 2着とは言えトップハンデを背負っていたこともあり、内容的には勝ち馬以上のものはあった。ここ2走はこの馬の持ち味である鋭い末脚がうまく発揮されていなかったが、叩き2走目ということもあり最後の脚は復活を示してくれるのに十分値するものだった。 今回の内容から、次走はさらに期待できそうだ。
【3着】 ヒカルボシ
 福島、新潟と置き障害主体のコースしか経験がなく、初の東京コースでどういったレースを見せるか注目していたが、飛越が抜群に巧くとりこし苦労だったようだ。 勝負どころで勝ち馬に並びかけていって、最終障害で一旦捕らえたかに見えたが、最後の直線でややハンデが応えたようで伸び切れなかった。それでもきっちりと差のない3着に走っており、大崩れはしなかった。 やや詰めの甘いところは見せたが、斤量にさえ慣れてくればこれからも重賞戦線で活躍してくれるに違いない。
【4着】 ヤマニンエスコート
 内枠ということもあり、スタートでうまく立ち回って2番手で最初の障害を迎えた。それからは無理をせず控えたが終始手応えよくレースをしているように見えた。 そして最後の直線を迎えたが、前に差を詰める鋭い脚はなく伸び切れなかった。今年に入って中団より前でレースができるようになって安定感は出てきたが、逆に鋭い末脚がやや影を潜めてしまったようで、詰めの甘いレースが続いている。 どっちが良いとは言えないが・・・。
【5着】 ビコーグッドマン
 序盤から積極的にレースを進め、勝負どころでは前に差を詰めていったが最後の直線ではもうお釣りがなくなっていた。息を入れられるたすきコースがあった方が持ち味を発揮するタイプ、それを考えるとまずまず頑張っている。
【6着】 ダイワデュール
 前走でオープンを快勝したが、やはり重賞ではもうひとつ実力が足りなかったようだ。最後は同じ脚色で伸び切れなかった。
【7着】 コバノスコッチ
 後方待機から直線でそれなりの伸び脚を見せていたが、反撃がいかにも遅すぎたようだ。

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(10/27・オープン)

【1着】 マンボノリズム
 先行馬を見ながら中団から進み、勝負どころでは抜群の手応えで進出。4角でもう勝利確定というレースぶりで、最後は4馬身の着差以上の強さを見せてくれた。 飛越が実に安定しており、最後の脚もしっかりしているので、この先の重賞戦線でもかなりの活躍が見込めそうで、大物がまた一頭出現したような気がする。 平地時に長距離戦での実績が全くなく、距離延長がカギになりそう。この2戦を見る限り大丈夫とは思うが。
【2着】 グッドパーラライス
 勝負どころで勝ち馬とともに外から一気に上がっていったレースぶりは光っていた。展開も向いたが、3着以下に2馬身の差をきっちりつけており、前走平地を使ったことがうまく気分転換につながったようだ。 ただ、半信半疑な面は否めないので、次走が試金石となりそう。
【3着】 フィフティンエース
 道中はやや後方、直線だけで一気に伸びてきた脚は目を引いた。展開向いての3着ではあるが、単騎関西に乗り込んでの3着だけに評価していいだろう。 このメンバーでここまでやれれば、関東に戻れば今ならばさらに上位も見込めるような気もする。
【4着】 マキシマムプレイズ
 休み明け、62kgの斤量ともに不安いっぱいだったが、自らブレーブテンダーを競り落とし、最後までしぶとく脚を使って4着に頑張ったのは評価できる。昨年の重賞戦線で常に上位に顔を出し、休養前の前走でゴーカイの追撃を封じた実力は本物だ。 もう少し楽な展開で行ければ、もっとしぶとさを生かせられそうで、今回は展開的に厳しかった。
【5着】 イブキマンパワー
 休み明けで61kg、直線ダートと条件的には苦しかったが、最後までしぶとく食い下がり掲示板を確保。距離延長も苦にならないタイプで、京都HJに出てくれば面白い存在になりそうだ。2走目の上積みも期待できそう。
【6着】 マルブツジャンプ
 約1年半ぶりだったが、行きっぷりは休養前と変わらない。安定した飛越を見せ、最後まで見せ場は十分作ってくれた。最後は久々の分息切れしたが、ここを叩かれたことでの変わり身が期待できそうだ。
【7着】 ハクサンラッキー
 勝負どころでの反応が今一つで、さらに最後の伸びも本来のものではなかった。除外の影響なのか、この馬らしさが全く出なかった。
【8着】 ブレーブテンダー
 スピードを生かしてハナを奪ったが、マキシマムプレイズに終始絡まれる苦しい展開。こうなるとスタミナに不安がある同馬にとっては最後まで息が持たず、3角で一杯に。じっくり行った方がいいタイプで差しに徹して巻き返してほしい。
【10着】 ブレイブハンター
 序盤から安定した飛越を見せていたが、勝負どころからは休み明けの影響が出て後退。使われて良くなるタイプで、次走の巻き返しに期待したい。
【14着】 ニホンピロエリート
 ややペースが速かったか、追走手一杯だった。ちょっと人気先行だったか。

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