・6/2

 パドックで入れ込みがきつかったエーピーパッションだが、合谷騎手が跨ってからはそのような素振りは見せず落ち着いたように見えた。が、レースでは掛かってしまった。 それでも4、5番手でなだめて好位でレースを進めていたが、向正面最初の5号障害でバランスを崩すとスピードダウンして後退。そして3角で馬が故障を発症した時に落馬、最悪の結果となってしまった。 馬は左第2指関節開放性脱臼のため予後不良。ご冥福を祈ります。
 ということで、これで3週続けての落馬。未だ中京のゴールは遠い。 右上肢挫傷を負い「泣きっ面にハチ」状態の合谷騎手、ついに勝利から2年が経過してしまった・・・。う〜む。

・6/10

 21世紀初の中京での完走を目指して挑むコンビは初障害のリッチナイス。平地は4戦して未勝利、1年1ヵ月の休養明けと全く強調できる材料はなく、さらにプラス44kgの馬体重。 見た目にボテッとした体型。じっくり障害練習を積んだとは言え、試験のタイムも平凡で14番人気は当然であろう。 レースではスタートダッシュがやや鈍く後方から、障害飛越もややひと息であっさりと離れた後方に追いやられてしまった。それからは自分との戦いに終始。 2コーナーあたりからようやく行き脚がつくも、前の馬ははるか前方。結局バテた1頭を交わしたものの、 最後はキンシストーンとの壮絶な競り合いに敗れて13着惨敗に終わった。次走で一変とは到底思えないが、まだまだ良化の余地は残しているので、あと5戦ほど長い目で様子を見たいところだ。
 まあとりあえず完走は果たし、ひと安心。

・6/23

 12頭中圧倒的最低人気となったリッチナイス。前走から8kg馬体は絞れてわずかに期待されたが、スタートであおり後方から。 前走よりも行き脚はつき飛越もまずまずだったが、勝負どころからは追走一杯。最後はスタミナ切れでシンガリ入線となった。 成績だけを見れば全く見せ場のないものに見えるが、まずまず収穫のある一戦だったのではないだろうか。あと8戦は辛抱か!?

・7/21

 2月3日の落馬で眼の外傷を負って放牧に出されていたシードミンゴが昨年同様、合谷騎手の故郷・小倉で復帰を果たした。 その復帰戦が実に障害30戦目となった。これまで落馬7回という成績ながら、それにめげずに障害に向かっていくシードミンゴ、 最近はこの勇姿(?)に惹かれてこの馬のファンが増えてきている・・・のか(笑)??
 休み明けは静観・・・ということなのか、6番人気という微妙な人気でレースを迎えた。スタートはまずまずだったが、 この馬のお決まり、ダッシュがつかず最後方まで下がって最初の障害を迎えた。休み明けが影響したか、後ろ脚の”抜き”が甘くスピードが落ちてしまった。 2つ目は普通の飛越に戻ったが、最初のコーナーで早くも先頭とは20馬身以上もの大きな差をつけられてしまっていた。それからは後方でジックリと脚をためながらレースを進めていた。 順まわりの1コーナーで後ろから4番手、前とはまだ結構差があった。しかし、ここからのシードミンゴはこれまでとは全く違っていた。向正面の障害で一気に進出、徐々に順位を上げて5番手、 3コーナーで4番手に上がり、4コーナーでは外から一気に押し上げた。最終障害で3番手、そして最後の直線で粘っていたサーストンフライトにぐんぐん差を詰め、ゴール寸前で捕らえて連を確保した。 これまでのシードミンゴであれば、3着までか・・・という展開だっただけに、最後の最後でもうひと伸びした末脚が今後のこの馬への期待を抱かせるに値するものであり、次走は大いに期待できそうだ。
 現在、障害ファンならば誰もが知っているであろうシードミンゴ。いつまでも「落馬王」に甘んじることなく、「障害王」としてこの小倉から新たな伝説を作ってもらいたいものだ。

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着シンボリアカデミー57▲小坂忠士セ・63:15.1
2着シードミンゴ60合谷 喜壮牡・73:16.4
3着サーストンフライト60熊沢 重文牡・63:16.4ハナ
単 (6) 230      (6) 110 (7) 230 (9) 130
枠 5−6  710     馬 6−7  1700晴・良
ワ 6−7  500    6−9  180    7−9  750

合谷騎手のコメント
 間が開いていたせいか前半はいつもほどの行きっぷりがなかった。それでも追ってよく差を詰めてくれたからね。内容は誉めてやっていいよ。


・8/19

 9ヵ月ぶりに復帰したシロキタスターは合谷騎手が調教中の落馬による負傷中のため北沢騎手に乗替。 そしてそのレースで何と後続を8馬身もちぎる楽勝劇を演じ、オープン入りを果たした。

・9/1

 調教中に落馬し、肋骨骨折にて約2週間半の入院をしていた合谷騎手が、今週からようやく復帰した。騎乗馬はおなじみのシードミンゴ。 障害未勝利戦のベストコンビ賞のタイトルを間違いなく取れるであろうこのコンビ、28回目のレースに挑んだ。スタートでの行き脚のなさは相変わらずで、 いつもどおり最初の障害を最後方で飛越していた。それからは徐々に行き脚がついてくるものだが、今回は序盤で飛越ミスがあって差を全く詰められず、 前との差は縮まることなく、勝ち馬から6.8秒も離されての6着に終わった。合谷騎手にとって久々のレースと言うことで、まあ無事に完走できただけでも・・・と思う反面、 ちょっと不甲斐ないかな?とも思える内容だった。終わったことは仕方ないので、得意の阪神での巻き返しを期待したい。
 また、同日の新潟オープンにお手馬・シロキタスターが出走。6頭立てでメンバーにも恵まれたとは言え、2着馬に3馬身半差をつける快勝で2連勝を飾った。 知らないうちに未勝利、オープンと連勝、ついに次は重賞に挑戦というところまできている。このシロキタスターと合谷騎手のコンビが復活するのか、それがファンにとっても合谷騎手にとっても最大の注目事であるのは間違いないだろう。 (ちなみに、シロキタスターが新潟のオープンを使うことは合谷騎手には知らされていなかったらしく、知っていたら間違いなく新潟に行っていたそうです。)
合谷騎手のコメント
 1カ所で飛越ミスがあったし、周囲に馬がいなくなったせいか、仕掛けてもスッと反応してくれなかったからねえ。


・9/9

 シードミンゴが障害入り後、初の連闘での出走となった。馬体重が−14kgということで、輸送などの疲れなどを懸念されたが、そんなに影響はなかったようだ。 スタートはいつもと同様で最後方から。正面の3連続障害の3つ目の障害での踏み切りがやや遠く、アブミが外れるというアクシデントがあったが何とか立て直した。 タスキ後の順まわりから進出を開始し、徐々に前との差を詰めて最終障害で4番手に浮上。直線は外からなかなかの伸びを見せて、2着馬に迫っての3着と前走の惨敗を考えれば一変したレースと言えるだろう。 今回は相手もまずまず揃っていたことから、内容的には良いレースだったように思う。次走、阪神の未勝利で何としても結果を出しておきたいところだ。
合谷騎手のコメント
 飛越が安定してきたし、阪神だとスムーズに追い上げられる。今日は最初のスタンド前でアブミの外れるロスがあったから、まともなら2着は際どかったんじゃないかな。


・11/17

 70日ぶりにレース騎乗と思いきや、騎乗予定馬のシーアンバーが左肩跛行を発症したため出走取消。結局のところ、やっぱり騎乗なし・・・。



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