・1/8

 21世紀のスタート、騎乗馬はヤマサカグヤヒメ。ここ2走の惨敗ぶりから14頭中の13番人気と低人気となっていた。好スタートで一瞬前へ出たがダッシュ力がなく後方へ。 しかし今回はまずまず飛越が巧く、1周目で徐々に順位を上げて2周目に入ったがペースが上がると追走が手一杯に。飛越は悪くはないがついていけず徐々に順位を落としていき、 最終障害では集団の最後方(11番手ぐらい)まで後退。最後の直線では持ち前のスタミナで差し込んできたが、前とは離れた8着に終わった。
 ようやく私にもこの馬のレースぶりが見えてきたように思う。ゆったりとしたペースならば飛越も巧く差を詰められるが、ペースが上がると追走に苦しみ、最後の直線では血統的にもスタミナがあるので、 それなりに伸びてくるというものである。1・2コーナーからの勝負どころで他馬が動いてもじっくりと構える合谷騎手のレースぶりはほかの騎乗馬と同様だが、この馬はここでついて行けなくなってしまうようだ。

 このままではここまでの成績に終わってしまうので、可能ならばイチかバチか3号障害飛越後すぐに仕掛けて一気にスパートし、2コーナーで先頭に立つぐらいの強引なレースをしてみるのも現状打破のためには面白いかも。
合谷騎手のコメント
 初コースでひとつ目の障害を高く飛んでしまった。ちょっと上へ上へと行く感じの飛越でスピードに乗り切れないところがありますね。


・1/13

 京都の障害未勝利、シードミンゴは痛恨の除外・・・。来週優先出走するのは間違いないでしょう!!

・1/14

 ローズコンテッサが昨年の京都JS以来、8ヵ月ぶりに帰ってきた。そしてそのローズコンテッサの手綱を取るのは、未勝利戦でこの馬を勝利に導いた合谷騎手。 約1年半ぶりのコンビ復活でそういったレースを見せてくれるか注目された。
 スタートは休養前同様うまく、スッと前に付けられた。しかも飛越が抜群に巧い。勝った障害未勝利戦で見せたダイナミックな飛越を展開し、1周目では逃げていたマンリーパースンに飛越ごとに大きく差を詰め、 3角で先頭に立つという積極的なレースぶりを披露。1周目を先頭で帰ってくると、2周目に入っても飛越は抜群に巧く、障害ごとに徐々に差を広げていった。跳びが大きく、やや踏み切りが遠くても大丈夫だった。 しかし、2周目の向正面でペースが上がると集団に吸い込まれて2番手に後退。それでも障害ごとに再び差を詰めて何とか頑張っていた。しかし最終障害飛越後はやや力尽き、直線では一杯に。 結局完走した馬の中ではシンガリ負けとなる12着に敗れた。
 今回のレースでは積極的にレースを引っ張り、見せ場は十分であった。さらに、飛越の巧さは群を抜いていた。休み明けで馬体が太かったことを考えれば、最後の息切れも仕方ないところか。 叩き良化だけに、使われた今後のレースぶりは注目できる。課題のスタミナ不足が解消したとは言えないが、これぐらいの距離ならば大丈夫。着順以上に内容はあったように思う。 改めてこの馬の飛越の巧さを見ることができたようだ。他の騎手ではあのダイナミックな飛越を見せることは難しいと思うのだが・・・。

・1/21

 障害戦28戦目のシードミンゴ、今回は何もできずの後方ままの8着に終わった。 ほとんどテレビに映らず全体的に飛越がどうだったかは分からないが、最初の飛越でバランスを崩して合谷騎手の右足が上がって左側に落ちそうだったが何とか踏ん張ったということは確認できた。 馬場状態が悪いとあまり良くないタイプのようで、飛越で差を詰めるということはできなかった。馬場状態の割にペースが速く、この馬向きの上がりのかかる流れにはなったが・・・。 次走で巻き返しはあるのかというと・・・やや疑問。以前書いたように時計のかかる良馬場がベストみたいで水を含んだ滑る馬場はだめだということは分かったが。
合谷騎手のコメント
 今日は全然いいところがなかったね。飛越もバラついていたし。押っつけて行くような速い流れは向かない。やはり阪神のほうがいいんじゃないかな。


・1/25

 ヤマサカグヤヒメが引退。乗馬になるとのこと。また、前走で復活したローズコンテッサとのコンビだったが、1/27のオープンは高田潤騎手へ乗替となった。

・1/28

 オリジナルワンはサンデーサイレンス産駒の良血馬。平地では未勝利だったが、これまでのお手馬に比べれば平地力はマシな方。 ヤマサカグヤヒメも引退し、ローズコンテッサは乗替。お手馬で元気なのはシードミンゴ1頭という状況下、この馬に期待をかけざるをえないのは言うまでもない。 レースでは最初の障害を巧くこなして中団まで進出。初障害ということもあり、外々を走らせるレースで慣れさせていており、道中ではあまり前との差は詰まらなかった。 飛越は高い飛越もあったが、全体的にはまずまず。2周目の向正面で徐々に前との差を詰めてきて、最終障害前で4番手まで上がり見せ場を作ったが、 最終障害で躓き、合谷騎手がバランスを崩してあわや落馬というところだったが何とか立て直して直線へ。この最終障害の飛越が応えて最後は一杯になってしまったが何とか6着まで粘った。
 今回は合谷騎手がこの馬にレース慣れをさせていたような騎乗であったように思う。今後を見据えた上で、今回の経験は今後に生きそうで、次走は期待できそうだ。

・2/3

 障害29戦目のシードミンゴに騎乗。スタートでやや出遅れいつもどおり後方から。向正面の4号障害で1頭交わし、次の5号障害飛越後の着地で躓き落馬。シードミンゴはその後もレースを続けていたので無事だったが、 合谷騎手は「頭部外傷II型、頭蓋内血腫疑」により蘇生会総合病院へ搬送されるという負傷を負った。
 負傷したのが頭部ということで心配である。

・3/3

 落馬負傷から1ヵ月。合谷騎手がようやく帰ってきた。短いようで長かった1ヵ月、休んだ分を取り返して余りあるような大いなる活躍を期待したいと思っているのは私だけではないでしょう。
 復帰初戦の騎乗馬はオリジナルワン。前走はなぜか全く走る気がなかったが、合谷騎手に戻ってどうなるのかが注目された。スタートから馬任せのレースではあったが、まずまずついていくことができ、中団からのレースとなった。 飛越もまずまずで勝負どころで置かれるところはあったが、最後までしっかりとしたレースができて4着に頑張った。最低人気と9票差のブービー人気だったことを考えると健闘したと言える。というか、障害初戦の内容から考えれば、 これぐらいは走れる馬で、合谷騎手の久々の勝利の可能性もわずかではあるが見えてきたように思う。
合谷騎手のコメント
 僕の復帰戦だったので馬任せで乗ったんです。飛びがうまくてスムーズに上がって行けました。揉まれなかったのも良かったのでしょうが、少し時計のかかる決着になれば、この馬にも十分チャンスがあると思います。


・3/4

 中京記念を予定していたラティールが賞金不足により除外。なんと鞍上予定が合谷騎手であったことは驚きだが、賞金除外濃厚と言うことで、とりあえず登録したというような感じではあった・・・。

・3/17

 オリジナルワンに騎乗。スタートのダッシュがつかず最後方からのレースとなったが、正面の3連続障害で徐々に差を詰め、タスキ入口では先団に取り付いた。 ここで前の馬が内に寄ったため狭くなり、一旦外へ出すというロス。やや差が広がったが、順まわりに入る頃には先団を見ながらの5番手に浮上した。そして向正面ではやや仕掛け気味に上昇。 8号障害で3番手に浮上、4号障害過ぎで単独2番手まで上がり、最終障害で前を行くテイエムライコウに並びかけて直線へ。外を回るロスはあってやや置かれたものの、 直線ではやや内に進路を取り、追い上げてきたシマノショウグンに馬体を併せて追い比べに持ち込んだが、平地力の差で突き離されてしまい3着に敗れた。1戦ごとにレースぶりが良化しており、次走に期待したい。
 なお、今回のレースで外々を回っていたのは、馬が左へ左へと斜飛していたためで、このあたりが修正されればもっとロスのないレースができそうに思う。この馬のレースぶりはこれまでに乗った合谷騎手のお手馬にないタイプで、 飛越はあまり巧くないが、スピードがまずまずあるタイプのように思う。左へ斜飛し、最後の平地力に不安を残しているというウイークポイントさえ克服できれば勝ち負けは可能だ。 ということは、左回りで最後に置き障害があってそのまま押し切れる中京コースはピッタリだ!!
合谷騎手のコメント
 あとひと呼吸置いて行けば良かったなあ。飛越はうまかったけど、左々へ行くので、4角で膨れてしまった。でも、メドの立つ内容だったから次は頑張りたい。


・3/18

 ヨイドレテンシに騎乗予定も、抽選により除外。12頭中11頭が出走できる抽選でのただ一頭の除外はもったいない。 というか、抽選対象の唯一の2勝馬が一頭だけ除外になったのは偶然なのかどうなのかは気になるところだが・・・。



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