・10/8

 わずかの差ではあったが、12頭立ての1番人気に支持されたシードミンゴ。ここ最近の惜敗から今日こそは脱出を!! と臨んだレースであったが・・・。
 スタートからダッシュがつかないのはいつもどおり。最初の1コーナーで最後方なのは予想通り。向正面の飛越から徐々に差を詰め始めた。1周目の4角ではまだ離れた後方集団の外にいた。 しかし正面の3連続障害で知らぬ間に前5頭を射程圏に入れた6番手まで浮上。2周目に入ったが、ここでいつもどおりペースが上がるとついて行くのがやっととなった。さらに5号障害(竹柵)でうまく脚が抜けなかったのか重心がやや後ろになってブレーキがかかるような感じになってしまった。 大きなロスにはならなかったが、飛越で差を詰めるシードミンゴにとっては痛いミスであった。ここで差が詰まらず最終障害後に4番手に上がったが前とはまだ差があり、最後ジワリと差を詰めたところがゴールだった。 開幕週と言うことで時計の速い決着となったことと前が止まらなかったことが人気にこたえられなかった要因であろう。しかし勝ち馬との差は0.7秒で、展開さえ向けば逆転できる差である。確かに詰めが甘いことは認めるが、これで評価が落ちるようならば次こそは狙い目だ。 ようやく直線で差を詰められるようになってきたのもいい材料だ。
合谷騎手のコメント
 もう少し行きたかったが、追走に苦労した。終いは伸びているけど今日はエンジンのかかりが遅すぎた感じだから。


・10/14

 今年初めて障害戦で加藤敬二厩舎以外の所属馬の騎乗となった。その騎乗馬は吉岡厩舎のケイティキング。母が障害1勝、母の全弟に重賞勝ち馬レガシークレストがいるという障害血統である。 障害試験は一回でパスしたが、いかんせん平地力不足。 6頭中の5番人気という低評価だった。
 スタートはまずまずで、ここ最近では珍しく序盤から先行争いに加わっていた。やや掛かり気味ではあったが・・・。飛越はまずまず巧かったが、1周目の6号障害(生け垣)で踏み切らずに飛んでしまって落馬寸前までバランスを崩したが何とか立て直した。 この後も先行集団の後ろ4番手を追走していたが、2周目の2コーナーあたりからペースが上がるとついて行けず、最後は前後に大きく差がついての4着に終わった。
 完敗ではあったが、障害のペースに戸惑って前半掛かり気味だったのが最後響いての息切れ。2走目になれば前進は見込めそうだ。飛越も1周目の6号障害を除けば巧く飛んでいた。 血統の良さもあってセンスはありそうで、慣れてくれば結構やれそうな感じはした。
 あと、今回は「東京AJ」が行われていたために生じた騎手不足を補うための騎乗という見方をされているが、そんなことはない。1週前の障害試験、そしてレース前の京都での障害練習でも騎乗しているのだから、 決して1度だけの騎乗ではない・・・はずだ。そうあってもらいたい。しかし、ケイティの勝負服(ピンク地に緑のバツ字)でのレースには少しばかりの感動を覚えた。
合谷騎手のコメント
 稽古ではもう少し高い飛越だったんだけど、今日は飛びが低かったですからね。


・10/21

 シロキタスターの休み明け2走目。前走でなかなか味のあるレースを見せてくれていただけに期待していた。スタートはまずまずで最初の障害で好位に付けたが、外からルールエースに絡まれたことにより危険を察知したのか徐々に順位が下がっていき7番手まで控えた。 飛越自体は良くも悪くもなかったが、合谷騎手のいつものレースどおり2周目の2コーナーから向正面にかけて前との差が徐々に開いていき、最終障害ではまだ7番手。連続掲示板記録ピンチか!?と思われたが、直線に入るとじわじわと伸びてきて2頭交わし、 何とか5着を確保、連続入着記録が「16」まで更新された。前走とは違い道中は苦しかったが、最後の伸びを見る限り可能性はまだ残っているように思えた。
合谷騎手のコメント
 もう少し行けるといいんだけど、無理して行くと飛越が悪くなるから仕方ない。もう少し高く飛んでくれればいいんだけどなあ。


・10/29

 シードミンゴに騎乗。全体的に飛越はまずまずであったが、これまでのような巧さは少し影を潜めていた。馬場の影響は大きいようで、時計のかかる良馬場が一番力が発揮できるようだ。 レースとしては近走と同様で1周目は後方から、正面の3連続障害で差を詰め、2周目の2コーナーでペースが上がるところでやや置かれ気味になり、 最終障害を外から飛んで差を詰めるもののそれまでの差が大きく、直線ではジリジリと伸びるも届かずと言った「お決まりのパターン」であった。
 ゆったりしたペースからの上がり勝負は平地力のある馬が断然有利で、最近の障害未勝利ではこういったレースばかりで、騎乗馬から考えると合谷騎手の出番はなさそうだ。 来週の騎乗結果で今年の合谷騎手の成績について、結論を出しても良さそうだ。
合谷騎手のコメント
 いつもより前から離されずついて行けたけど、そのぶんペースも遅かったからね。結局前も止まらなかったし、順回りだから外、外を回らされた。前がやり合ってくれる展開ならもっとやれるんだけどね。


・11/4

 前走は何とか5着を確保して連続入着記録を更新したというレースで、頭数が増えて不安はあった。人気は6番人気。 レースではスタートはまずまずだったが徐々に下げたが最初の障害が巧く中団あたりのポジションを確保した。1周目は内から飛越ごとに前との差が詰まる巧い飛越の連続で4角では早くも単独2番手。 かかっているわけでもなく自然と2番手に浮上していただけに見ている方は驚いた。正面の障害では水濠障害が少し低かったものの無難にこなしていた。 2周目に入り1〜2コーナーではいつもどおり息を入れたため5番手まで下げたものの、前との差はわずかであった。しかし5号障害前で前方の行き場をカットされ竹柵障害の飛越が危なかったが何とか事なきを得た。 ここで少し後退したが次の飛越が素晴らしく、再度3番手に浮上。最終障害もクリアして4コーナーへ。ここで内の馬が外によれたため、直線入口で外へ振られる不利。ここで2番手に浮上してさらに前のロンシャンエースを追ったが、 内からきたバンドオンザランに交わされ結局3着に終わった。2度の不利があって差のない3着に頑張ったレースぶりは次に期待させてくれる内容だった。
合谷騎手のコメント
 前回は気合いをつけるとバラバラになったが、今日は自分から行く気になっていた。ペースも遅かったので途中から勝負を賭けに行ったが、向正面でちょっと前に入られる不利もあったからね。4角では何とかなりそうだったが、これなら展開ひとつで勝機はあると思う。


・11/12

 まずは騎乗があること自体びっくり。今年初の東京遠征である。さらに騎乗馬は初障害のヤマサカグヤヒメ、渡辺厩舎の5歳牝馬である。 なぜかよく分からないが、合谷騎手にチャンスが巡ってきたようだ。レースでは、あまり飛越が安定していなかったこともあり後方に位置していた。大きくバランスを崩すようなことはなかったが、 馬の行くままにレースをし、直線入口ではまだ最後方であった。そこから外へ出して追い込みにかけたところ、残り300mぐらいからなかなかの伸び脚を見せ、最後は前3頭からは離されたものの4着まで追い込んだ。
 初障害ということもあり飛越自体はそんなに際立ってはなかったが、最後の伸び脚はなかなか見応えがあった。元々平地では「長距離の追い込み馬」として、未勝利の身ではあるが500万以下でも安定した成績を残していた。 最後までしっかり伸びていたので、スタミナ面での不安はない。それは父・イナリワン、母の父・ノーアテンションという血統にも裏付けられている。飛越さえ上達すれば障害で活躍できる可能性は十二分に秘めている。 1度使われて飛越慣れが見込めそうな次走に期待したい。
合谷騎手のコメント
 初障害で2,3回戸惑っていたけど、シッカリ見て飛び全体的には上手でした。終いはビッシリ追って伸びていたし、レース慣れすれば走ると思うよ。


・11/18

 シードミンゴに騎乗。相変わらずスタートダッシュが平凡で後方から。1周目はいつもどおり飛越ごとに順位を上げてきたが、単騎逃げを打ったマンリーパースンのペースが速く、置かれた4番手集団の一角に位置していた。 2周目に入り、わずかに差は縮まったものの4番手集団の先頭に立つのが精一杯だった。直線ではなかなか良い脚を見せていたが時すでに遅し。3着馬に詰め寄ったところがゴールだった。展開が全く向かなかったこともあったが力負けだった。 いつになったら勝てるのやら・・・。
合谷騎手のコメント
 エンジンのかかりが遅いからどうしてもあの位置になってしまうけど、だいぶ落ち着いて障害を見て飛ぶようになってきた。前が止まる流れになればいずれはと思う。




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