・5/28

 今年の中京初参戦。騎乗馬は最近パッとしないリッチトレンディー。(混)の13頭では12番人気(単勝118.1倍)も仕方のないところだ。 レースではいつもどおりダッシュが利かず後方へ下がって行き、先団とは離れた位置でのレースとなった。序盤1分ほど障害がひとつしかなかったが大きく離れた後方を走っていた。 タスキの2つの障害を無難にこなしたが、まだ後方。いつもどおりの後方ままのレースかに思えたがそうではなかった。1、2コーナーの可動式をうまく飛越した後、 向正面の3連続障害では大外からダイナミックな飛越を見せ、飛越だけで10番手から一気に5番手まで浮上。さらに3、4コーナーで前との差を詰め4番手まで上がった。 最終障害でややスピードが落ちたのが痛かったが、内で粘るミスターソヴリンを最後で捕らえ、3着に食い込む好走を見せた。これまでのレースぶりからは目を疑うような素晴らしいないようだったが、 リッチトレンディーの飛越の巧さを最大限に生かした素晴らしいレースだったように思う。次走も相手次第ではさらにチャンスが広がりそうだ。

 昨年のローズコンテッサを思い出させるような飛越を見せてくれたが、やっぱり3、4コーナー中間の障害がないと平地力のない馬では苦しいように感じた。
合谷騎手のコメント
 ゴチャつく流れだともうひとつという感じがするんですよ。今日はうまくバラける展開になってくれたのが良かったみたい。向正面からスムーズにあがって行けましたからね。


・6/3

 6/3・中京5R、障害オープン。このレースには2年連続して騎乗し、ともに4着とまずまずがんばっている。今年はシロキタガリバーで参戦した。 前走同様(いつもと同じく)パドックでイレ込み気味で、発汗が目立った。気配からすれば入着どころではないように思えたが、レースではそんなことを感じさせなかった。 序盤は外を回ってきっちりとした飛越を見せて、前走の落馬の影響がないことを示してくれた。順まわりの向正面では巧く飛越ごとに順位を上げていったが、 外へ出せなかった分、やや窮屈になってしまい思ったほど差は詰まらなかった。最終障害を飛んで、外からひと伸びを見せたが、前が止まらず5着までとなった。 人気を考えればまずまず頑張ったと言えるだろう。実力的に入着は苦しいと思われたこのレースでも掲示板を死守した合谷騎手、これで中京は昨年から7連続入着を果たしたことになった。 騎乗馬を考えれば快挙と言えるだろう。
合谷騎手のコメント
 初コースでイレ込んだ。それに前半掛かった分、終い甘くなった感じ。でも、レース振りに上昇気配が感じられたし、これで体さえ減らなければ近々チャンスがあるかも。


・6/10

 中京5R、障害未勝利。20世紀最後の中京の障害戦。合谷騎手の騎乗馬は前走で3着に頑張ったリッチトレンディーだ。8頭という頭数もあって、4番人気に支持された。 スタートはまずまずだったが、いつもと同じようにダッシュ力のない同馬は後方へ。タスキまでの1分ほどに障害がひとつしかなく、飛越で徐々に差を詰める同馬にとっては離れた最後方という苦しい展開であった。それでもタスキの2つの障害で前の集団との差を詰め、 1、2コーナー中間の障害で一気に4番手まで浮上した。向正面では差は詰まらないものの無難な飛越を続け、勝負どころから差を詰めようとするも平地力がなくあまり差が詰まらない。最終障害で4番手に上がり、そこで躓いたビコーグッドマンを捕らえ3番手に上がったが、 前を行くテイトハンター、ユーセイシュタインとの差は詰まらず前走同様の3着に終わった。これが精一杯のレースで、良く健闘したと言える。

 何度も書いているように思うが、中京の3、4コーナー中間の障害の移動は平地力優先のレースになるだけで、障害レースの醍醐味を著しく損なうものである。加えて、平地で名の知れた平地力のある馬が勝てばファンが喜んでくれるということまでしているのではないかと疑いたくもなる。 合谷騎手のように平地力のあるお手馬が巡ってこない騎手に勝たせないようにしてるのではないかとの邪念まで感じてしまったのは私だけではないだろう。昨年の障害改革は画期的で、障害競走を大いに盛り上げてくれていたが、今年に入って全くそれが感じられなくなってきた。 ちょっと横道にそれたが、最近の障害競走がやや盛り上がりに欠けるのは事実のように思う。
 ちなみに、飛越が雑で平地力だけで勝っているような馬が合谷騎手のお手馬になっても、あまり応援したい気にはならないようであろう。私は平地力云々よりも飛越の巧い馬が好きであるので・・・。
合谷騎手のコメント
 前半、流れに乗り切れずにモタモタしていたのがねえ・・・・・・。飛越は少しずつうまくなってきているから。


・6/24 1年ぶりの連対!!

 3、3着と中京で完全復調したリッチトレンディーが阪神で初勝利へ挑んだ。メンバーは前走よりもやや骨っぽいが、未知の部分も多い。 リッチトレンディーは4番人気の評価であった。スタートではダッシュがつかず後方からのレースとなるのはいつものことだが、1つ目の障害までの距離が短く、 なぜか今回はいつものように離された後方までは下がらなかった。そして正面の3連続障害を無難にこなして1コーナーに入るところで早くも6番手まで浮上していた。 稍重というコンディションで他馬が気にしていたこともあったが、序盤から好位を追走できるとは思わなかった。タスキの竹柵障害で少しタイミングが合わなかったが問題はなく、順まわりに入る。 向正面で2番手集団がペースアップした時は一瞬追走に苦しんだが、これを飛越の巧さで補い、最終障害で4番手に浮上。直線ではビコーグッドマンには引き離されてしまうが、 合谷騎手の左ムチ2発連打に反応し、粘るフサイチエムネットを交わし去り、さらに内からしぶとく追い上げてきたスリータイクーンをきっちりと抑え2着を確保した。今回はちょっと勝ち馬が強かった。 しかしこの内容ならば勝利を手にする日も近い。シロキタガリバーが引退し、現在のお手馬が1頭になってしまった現状、この馬にかかる期待は大きい。
 リッチトレンディーは平地・障害通じて初連対。合谷騎手にとっても今年は初連対で、あのローズコンテッサの勝利以来約1年ぶりとなる。「2着」は昨年1月の牛若丸JSのカブトフドオ以来約1年半ぶりである。 ここ5年間での合谷騎手の「2着」は、宇治川特別(900万以下・レインボーガイセン)、阪神障害S(秋)(障害重賞・セフティオーシャン)、牛若丸JS(障害オープン・カブトフドオ)と特別or重賞戦ばかりで、 条件戦での「2着」は久々である。

出走枠順&前日コメント

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着ビコーグッドマン60岡富 俊一牡・53:22.7
2着リッチトレンディー58合谷 喜壮牝・73:24.6大差
3着スリータイクーン60今村 康成牡・73:24.91. 3/4
単 (3) 880      (3) 270 (5) 260 (6) 710
枠 3−5  2220     馬 3−5  2280曇・稍重(ダ重)
ワ 3−5  630    3−6  1700    5−6  1360

合谷騎手のコメント
 今日は水濠をどう捌くかを考えていた。なんとか馬込みに入れて流れに乗ることはできたからね。これからはもう少し前で流れに乗れるようになってくれれば。


・7/8

 発売開始の時点からずっと1番人気であったが、直前で2番人気になったのは平地力と鞍上の差ということだろうか? スタートダッシュがつかないのはいつものことだが、序盤はペースが上がらず、さらに一団でレースが進むという、 リッチトレンディーにとっては最悪の展開になった。先頭のトレンディーバトーは競られることなく楽走しているのに対し、リッチトレンディーはタスキで他馬に斜めに飛ばれて進路をふさがれるなど苦しい展開だった。竹柵飛越後に早くもムチが入っていた。 しかし、順まわりに入ると安定した飛越で徐々に差を詰め、5番手から3番手まで浮上、最終障害でロッコーオロシに並びかけ直線へ。ペースが落ち着いたためにやや早仕掛けになったため前走ほど踏ん張りが利かず、勝ち馬には突き離されてしまい、 さらに内で頑張っていたロッコーオロシにも差し返され、坂上ではもう余力は残っていなかった。3着と言う結果は人気を下回ったため「取りこぼし」となるのだろうが、順まわりで一気にペースアップする平地力のある馬に向く展開となってしまっては、 この馬にはどうすることもできなかった。4戦続けて3着以内という安定感が出てきたここ最近の内容から、展開次第でそろそろ勝てそうな感もするが・・・。今回が一番のビッグチャンスだったが、得てして合谷騎手はこういう時ではなく、 もう少し人気を落とした時の方がむしろ怖いと思っておいた方が良いだろう。

 そういえば、リッチトレンディーは小倉に滞在するとダート調教を余儀なくされ、足元に疲れを残し、レースで力を発揮できない(昨夏・合谷騎手談)そうで、その点がちょっと心配である。
合谷騎手のコメント
 もう少し行こうと思ったけど、前半行けなかった。その分、終いは伸びてくれたけどね。飛越は安定しているから、流れが向けば追々チャンスはあるでしょう。


・7/22

 前回はメンバーに恵まれて人気を分け合った2番人気で3着とやや期待を裏切った形となったリッチトレンディー、メンバーが強化されたことによりなぜか単勝は6番人気まで人気を落としていた。 連・ワイドに関しては安定感を買われて結構売れていたが・・・。
 スタートで下げて後方から行くのはいつもどおりだが、飛越の巧さで徐々に順位を上げていくレースぶりはここ数走と同じ。 一団の先行集団の後ろ、7、8番手を追走していた。飛越ごとで差を詰めていたが、ペースが上がった順まわりの向正面でやや置かれ気味になり苦しくなった。 平地力のないリッチトレンディーには3、4角の勝負どころで差を詰める脚はなく前との差は詰まらなかったが、最終障害をうまく飛越し、一瞬前が壁になるも瞬時にうまく外に出し、 最後はテイエムダイオーとの叩き合いを制し3着に押し上げた。スローペースからの上がりのレースという全くこの馬には向かない展開となったが、3着まで差し込んできた今回、前走よりも評価できる3着だったと言える。 これだけ安定してこれば、展開次第で今年の初勝利が来る日も近い。
合谷騎手のコメント
 飛びは安定していたし、道中もこれならの手応え。直線でもよく差を詰めてくれているんだ。以前と比べると水濠も気にしなくなっているし。




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