・8/29

 前走のレースを見て、今回のシードミンゴは必ずややってくれる、そう信じていた。しかし、スタートから行き脚がつかず、後方ままで最後も伸びず7着に完敗という期待とは裏腹の敗戦となってしまった。 そしてふと「このシードミンゴの持ち味とはなんだろうか?」と考えたところ、特にないことを感じた。末脚が切れるタイプでもないし、平地力もあまりない。スタミナもそんなにある方ではないし、飛越はあまりうまいとは言えない。 と考えると、この馬も勝つのは難しいのではないかという結論に達する。ということで、直線がダートになる次走は前進を望めるが、それでダメなら諦めることにするつもりだ。それにここ2走、やや太い馬体を絞ればさらにチャンスも生まれそうだが・・・。
合谷騎手のコメント
 前回から更に体重が増えてたように立派だったね。前に行くつもりが行けなかった。追い上げにかかっても前とは差が詰まらなくて・・・


・9/4

 リッチトレンディー10着。全く見せ場なし。1月のあの落馬で終わってしまったのか? でもあれは騎手が落ちただけのもので影響は出なかったはずだが・・・。 障害レース全体のレベルが上がったのも要因であるが、それよりも休養前はあんな雑な飛越をする馬ではなかった。復活は難しいようだ。
合谷騎手のコメント
 トモのパンとしていない馬だから。ダートの調教だと余計に応えるみたい。栗東に戻って立て直すよ。


・9/5

 合谷騎手の現在いちばん頼りになるお手馬、ローズコンテッサが白浜騎手騎乗で障害2勝目を挙げた。なかなか強い内容での勝利で阪神JSの伏兵の一頭として出走はほぼ間違いないと思われるが、 そのときにこれまでのように果たして合谷騎手が騎乗できるかどうかは疑問。

・9/12

 頭数が7頭、しかもメンバーは1頭強い馬がいて他は大した事のないメンバー。今回こそチャンスだ! 誰もがそう思っていただろう。スタートからタスキまではペースが落ち着いたこともありそれなりに追走していたが、順まわりになってからはやや追走手一杯。 置かれてしまい盛り返そうとしたところで、合谷騎手が空に舞った。シードミンゴ&合谷騎手にとって、この阪神の4号障害は鬼門である。前回の落馬もここだった。あの時は逆から飛んだ時であった。同じ障害で前後から飛んで落ちるというのは珍しい。 だが、もちろん良い事ではない。これでシードミンゴの落馬は3度目、未だ直線のダートコースに人馬一体で入れず。飛越に余裕がないような感があるので、1から鍛え直すしてほしいと思っているのだが・・・。

・9/26

 落馬明けということで、人気も7頭中6番人気と低評価だった。レースではいつもどおり行き脚がつかず後方から。障害は無難にこなしていたが、前とは離されて最後方を追走していた。 たすきも無難にクリアしたが、前との差はほとんど詰まらぬまま。4号障害を無事に行き帰り飛越をしても前との差は大きすぎた。障害戦ではじめてのダートコースに足を踏み入れ、どれほどの脚を使うのだろうと注目していたが、 上がりタイムが40.6秒かかっては決して切れるタイプではないということが判明した。結局この馬のレースの「型」が見つからぬまま終わってしまった。
合谷騎手のコメント
 慣れてくると雑なところが出てくるんだが、落馬後で今回は無難な飛越だった。ただ、以前より行けなくなっているのが・・・・・・。


・10/9

 秋の京都開催がはじまった。あれから5ヵ月、夢のはじけ飛んだ瞬間が今も忘れられない。京都競馬場のスタンドが新しくなっても、もちろん9号障害は残っていた・・・。

 今回の騎乗馬はシードミンゴ。今の合谷騎手のお手馬で活動している唯一の馬だ。いつもは追走に苦しむ同馬も今回はなぜか集団にくっついて追走ができた。 1周目の9号障害も無難だった・・・。2周目に入ってややペースが上がると少しついて行けなくなりそうではあったが、前へ行く馬より手応えは良さそうだった。 「これはもしかして!!」そう思った瞬間だった。4号障害で合谷騎手が馬上で跳ねた。次の瞬間、シードミンゴは誰の指図も受けず走り出した。4度目の落馬。 じっくり飛越させれば追走までに終わり、上位を目指せば落馬する。この馬の底が見えてきたような気がする。唯一の救いはいつもどおり馬、騎手ともにケガがなかったことである。

・10/23

 土曜の京都5R・シードミンゴに騎乗。8頭立て、しかもお世辞にも強いメンバーとは言えないにもかかわらず、ついに最低人気まで人気が落ちていた。9戦してすべて着外、うち4戦が落馬では仕方があるまい。こうなってくると合谷騎手が奮起するかも?と思われたが、今回は落馬明け。 慎重なレース運びで進め、ペースが上がった向正面でついて行けずの6着に終わった。前々走と同じようなレース内容だった。

 最近のシードミンゴはスタートのダッシュがつかず後方に下がってしまい、道中は追走するのが精一杯で、さらに勝負どころでついて行けず差をつけられ、最後の直線でも伸びるようで伸びない。 これでは勝負にならないのも仕方がないか。飛越に余裕がなく一生懸命飛び過ぎのような気がする。そのため最後はスタミナ切れで伸びない。障害でスピードが落ちているわけでもないので飛越自体は悪くないが、着地に問題があるようで4回の落馬はすべて着地時にバランスを崩してのもの。 現状、この馬で勝ち切るのは至難の技だが、付きっ切りで調教をつけ続けている喜壮さんに何とか勝利をプレゼントしてやってほしい。

・11/6

 5月に障害入りしてからレースを重ねて今回が障害11戦目。最近は行き脚が全く付かず後方ままのレースが続き、勝ち負けまでは全く無理な状況となっていた。今回もメンバーはそんなに強くなかったが、近走のシードミンゴよりは可能性のある馬ばかりだった。 8頭立ての7番人気も当然だった。スタートで控えて後方からのレースはいつもどおりだったが、1周目を終え2周目に入ってきた時になんと4番手まで浮上していた。これまでとは違い、ようやく前を意識できる位置どりとなった。それからも無難な飛越が続いたが、 ペースが上がると追走に苦しみ、さらに6号障害でやや危ない飛越でスピードが落ちてしまい、前と差が広がってしまった。いつもならここまでもやれないので、この時点で大健闘と思っていたが、最終障害を飛んでからもじわじわと伸びてきて、 最後の直線では内をついてきた。前2頭には及ばなかったが、ゴール寸前でネクストヒーローを捕らえ3着に入線した。障害11戦目にして初めて複勝圏に入線したシードミンゴ、相手に恵まれた感もあるが頑張った。全体的に飛越も巧くはなってきた。普通に飛べば障害ごとに差を詰めるほどの飛越力を持っており、 これぐらいのメンバーならば、いずれはチャンスも巡ってくるだろう。合谷騎手のコメントにある、「漸く上向いてきた。」を信じてこれからも追い続けていきたい。

 このまま次走、中一週で京都の障害未勝利に出てくるようならば、その日は横断幕も用意して乗り込む予定なので、ぜひとも出てきてもらいたい。そしてもちろん勝ってほしい。
合谷騎手のコメント
 ゴチャつくとバテてくるので今日は外目で運ぶことを心掛けた。飛びが不安定なところは少しあったけど、以前よりはだいぶマシだったね。行きたい時にもスイスイと上がって行けたし、漸く上向いてきたみたい。




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