・7/25

年に2レースしか組まれていない障害のオープン特別。しかも今年は小倉競馬場改装工事のため阪神で行われる仁川障害S。非常に希少価値の高いこのレースに合谷騎手は騎乗する。 騎乗馬はすっかりお馴染みとなったセフティオーシャン。これが10度目の騎乗となる。スタートはまずまずで、いつも通り後方に下げた。どちらかといえばペースが落ちついたため、セフティオーシャンはそれなりに追走できている状況であった。 たすきコースでも安定した飛越を見せ、向正面で一団になった時もそれなりの位置におり、最終障害後に大外から一気にまくりに出て「もしかして?」と思わせたが最後は伸び切れず5着に敗れた。 8番人気(最低人気)だったが、見せ場は十分あった。セフティオーシャン&合谷コンビを毎回ピッタリマークして見ている私から見て、飛越力が上がっているのはよく分かる。 一発屋というタイプとしか思えないが、その一発がいつ来てもおかしくない。
合谷騎手のコメント
いつも差して届かなかったから、今日は向正面から早めに動いてみた。その為終いが甘くなったが、こういったレースを続けていけばそのうちチャンスがあると思う。 調教が馬ナリでいい動きだったし、デキも上向いていたからね。


・7/26

アリーナロード。飛越のスピードは未勝利クラスとは思えない素晴らしいものを持っている。ただ気性に難があるのが問題だ。前走もやや出遅れたが、それさえなくなって、しかも折り合えばあっさり勝ってしまう力は十分にある。 今回もスタートが鍵だと思っていたが、馬が立ち上がった時にちょうどゲートが開いた。完全な出遅れ。しかも一つ目の飛越であぶみが外れるアクシデント。最初のコーナーでは完全に引っ掛かっていて、あわや逸走か?と思わせる派手なコーナーリングで回る。 喜壮さんは馬に必死にしがみついているという状態。何とかコーナーを回るもスピードが乗ってしまって、正面の最初の障害を無事に飛べるのか?と思わせたが、喜壮騎手はスピードを落とすことなく一気に飛びに行った。 素晴らしい勇気ある飛越だった。今年の障害レースで一番壮絶な飛越だったといえるほど迫力のある飛越だった。その後も何とか無事に飛んでいったが、実況の北野アナに「ジョッキー大丈夫でしょうか?」と心配されるほどのレース振り。 見ている方もアリーナロードのスピードには改めて驚かされたが、同時にスタミナは持たないとも確信できた。案の定、たすきコースでレースは終わった。たすきコースからは後ろの馬に迷惑をかけないことだけ気をつけて乗っているのがはっきりと分かった。 結局9着に終わったが、完走したのだけで十分。この気性の問題のみ解消できれば、もしかしたらこの馬の天下が来るかもしれないとも思わせた。もちろん、こんな感想を持っているのは私だけと思うが・・・。

・8/8

セフティオーシャンとのコンビはこれで11度目。馬券的に人気はいつも低いが、きっちりと入着する。本当に馬主孝行の馬である。それとともに合谷騎手孝行の馬である。 この馬が今年の合谷騎手を支えていると言っても過言ではない。中1週であるが、今回は前走減っていた馬体(−10kg)を戻す+12kgの馬体重で出走した。レースではスタートでやや出遅れたものの、 後方からレースを進めるこの馬にとってあまり影響はなかった。いつも通り後方からの競馬だが、以前と比べ飛越が安定してきており、安心して見ていられるようになった。レースは前2頭のマッチレースとなってしまい、 この馬の出番はなかったが、最後はそれなりに伸びて4着。またまた入着を果たした。前とは離されたが、後ろも離した。やっぱりこれ以上の着順は難しいが、惨敗もしないだろうという確信もしたレースであった。
合谷騎手のコメント
体は前走時に減っていたのが戻ったもの。今日はペースが遅かったけど、無理に行かせると甘くなるのでじっと我慢。 追ってよく差を詰めてくれている。


・8/15

アリーナロードが出走しているものの合谷騎手は乗っていなかった。その時彼は、隣の馬に乗っていた。騎乗馬はサンキョウプータン、4歳未勝利クラスの馬だ。 今回は未勝利戦の中でもレベルが高く、上位馬の実力が抜けており、初障害の同馬には苦しいレースが予想された。 案の定、追走手いっぱいで最後は一杯となりシンガリ負けに終わった。見た目には危ない飛越はなかったが、やはり実力不足と言ったところか。 たぶんこの馬なら他の騎手に取られる心配はないだろうが、勝つことは非常に難しいだろう。

・8/23

8/23 京都5R・障害オープン、1勝馬ながらいつものようにセフティオーシャンは出走してきた。 当初はここを使わず、来週の新潟障害Sへ出走するプランであったらしいが、 7頭立てという頭数に魅力を感じて出走してきた。しかし、7頭といえどメンバーは強力である。 ここは入着があれば上々で、果たして2頭も倒す馬がいるのか?と言うと難しいところであった。 レースではいつも通り最後方からのレースとなった。1周目の3角付近からメイトウマサムネを交わしたが、 後方に置かれ気味なのは変わらなかった。しかし、最終障害のあたりから徐々に差を詰めにかかると、 一杯になったアインユーセンを交わし5番手に浮上。最後はタガノゲールを追い詰めたところがゴールだった。 合谷騎手&セフティオーシャンはこのメンバーで見事5着入着を果たした。一見平凡な内容に見えるが、 最後はメンバー最速の上がり脚も披露しており、次につながる内容と言えよう。(っていつも言っているような・・・。)
しかし、合谷騎手もこの馬でたくさん入着賞金を稼いでいるなあ。
合谷騎手のコメント
前がやり合っていたし、無理せず控えて終いを生かすレースをしたのですが、さすがにオープンでは前が止まってくれませんからね。


・9/5

 9/5(土) 京都5R、障害400万以下。いつものことだが、セフティオーシャンは出ていた。鞍上はもちろん合谷騎手! 一部情報によると、中間に一頓挫(フレグモーネ)があったとかで回避する予定だったが、頭数が手ごろだったので急遽出走を決めたとか。 ということで、万全とは言えない状態であった。それでも6頭&ややレベルの低いメンバー構成を考えると好勝負は必至である。スタートはいつも通りで後方からの追走となったが、前とはそんなに離されずに追走していた。しかも、飛越が完璧に近いくらいスムーズ。 ぴったり追走していたウエルビゼンが飛越ごとにスピードが落ちるのに対してセフティオーシャンはそんなにスピードが落ちない。2周目に入ってペースが上がっても前とは離されることなく追走できた。最終障害もうまく内側で飛越し、前を射程圏に入れて直線に。 トキオワイルドは抜け出したが、内のレガシーロック、外のダンディウラノスの真ん中をついて一気に伸びてきた。突き抜けるかの勢いがあったがわずかに及ばなかった。それでも何とかゴール前でレガシーロックを交わして3着に入った。3/8の障害未勝利戦以外障害競走ではすべて着外の同馬にとって、 価値のある3着であることは間違いない。合谷騎手にとっても3着と4着では入着賞金の関係から、大いに意義のある3着であったと言えよう。
合谷騎手のコメント
 置かれずについて回って、それでも追って差を詰めてくれた。フレグモーネで一息入っていたけれど、重くはなかったし。


・9/19 阪神障害S・2着!!

 9/19、今秋の障害重賞第一弾、第62回阪神障害S(秋)に合谷騎手が再びセフティオーシャンとのコンビで重賞に出走する。前回の重賞挑戦だった京都大障害(春)は5着に終わったが、 その時に比べて飛越は巧くなっており、メンバーも前回ほどの豪華メンバーではない。それに加えて最軽量の56kgのハンデとくれば、何かやってくれるかも? という気にさせてくれる。 でも人気は7頭中6番人気。400万以下でも勝てない馬がここでは勝ち負けはできないと判断されてのものだ。パドックに現れてきたセフティオーシャンはいつも通りのんびりとした周回を続けていた。 合谷騎手が跨っても変わりはなかった。合谷騎手も重賞出走へのプレッシャーのようなものは全く見受けられなかった。本馬場へ出てきた時も同じだった。
 そして、いざレースへ。2枠2番のセフティオーシャンはいつも通りスタートダッシュがつかず後方からのレースとなったが、以前のように置かれず追走できるようになっていた。 正面スタンド前で圧倒的一番人気のゴッドスピードが落馬したときも、後方にいたセフティオーシャンには影響がなかった。スタンド前の3連続障害を飛越した後も先頭との差はそんなに開いていなかった。 しかし、先頭のレガシークレストが徐々にペースアップするとやや置かれ気味の追走となってしまい、たすきコースから1コーナーへのカーブの時点では先頭とはかなりの差となってしまった。 いつも通り、後方からバテた馬を交わしての4着というような展開だったが、今回は違っていた。並んで追走していたメジロバルカンとともに差を詰めて行き、8号障害(残り2つ目の障害)の飛越でメジロバルカンを振り切ると同時にタガノゲールを交わして3番手に浮上した。 そして最終障害で2番手にいたイブキハイシーザーを捕らえにかかり、直線では完全に2番手に浮上した。残るは前を行くレガシークレストだけ。200m標を過ぎたあたりからカラ馬のゴッドスピードとともに一気に差を詰め、 捕らえるか?の勢いだったものの最後は1. 1/2 差届かずの2着に終わった。(カラ馬は最後きっちりと交わしたが・・・。) もう少しで勝てただけに悔しいと言えば悔しいが、7頭中6番人気、しかも格下馬での2着なら全く文句のない結果と言えよう。 セフティオーシャンにとって、この大健闘の2着でオープンクラスに昇格したため、出走レースが限られて出走数が減ることになるが、使い詰めできたこれまでの疲れを取る意味で、余裕の持てるローテーションが取れることをプラスと考えていきたい。 この第62回阪神障害Sの2着が、セフティオーシャン&合谷騎手のこれからの飛躍への一歩となってほしいものだ。


観 戦 記      出走枠順&前日コメント

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差
1着レガシークレスト59田中 剛牡・53:30.3
2着セフティオーシャン56合谷 喜壮牡・53:30.51 1/2
3着シャンパンファイト56金折 知則牡・83:31.2
4着イブキハイシーザー58林 満明牡・73:31.83 1/2
5着タガノゲール58酒井 浩牡・63:33.3
6着メジロバルカン58白浜 雄造牡・63:33.41/2
中止ゴッドスピード62熊沢 重文牡・5落 馬
単 (3) 960      (3) 420 (2) 1350
枠 2−3  8180晴・良

合谷騎手のコメント(1)
 今日は行きっぷりが良かったね。早目に動くとどうかなと思ったけど、あまりに手応えが良かったので、馬任せでジワジワと上がって行った。最後の直線でもよく伸びてくれたし、3キロ減のハンデが大きかったね。自己条件に戻れば楽しみ。    (by 競馬ブック)

 自己条件って何やねん!! 阪神障害Sは重賞でっせ。2着にも本賞金が加算されて、セフティオーシャンはオープンになるんやでー!! これはウケ狙いなのか? 本当に知らないのか? どっちなのでしょうか、喜壮さん?

合谷騎手のコメント(2)
 もともと飛越はうまいんだけど、今日はいつもより行きっぷりがよく、追走が楽だった。斤量が軽かったことや、他馬がミスしてくれたこと、そして、直線の芝もよかった。    (by 競馬ニホン)


・9/26

 ラティールと言えばオークス4着馬ですが、この馬についてはこのページではそれ以外のことで有名です。(少なくとも私の仲間内では) 
 それはこの馬の追い切り騎乗者がいつも我らが合谷騎手であるということです。桜花賞もオークスも、ローズSも追い切りに騎乗しているのはいつも喜壮さんなのです。 これだけの馬ですから、一度ぐらいレースでも乗ってほしいですね。喜壮さんは平地免許も持っているんだから(笑)。



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