・6/6

1勝馬のセフティオーシャンが障害オープンに出走した。もちろん手綱を取るのは、前走の京都大障害(春)で5着に導いた合谷喜壮騎手。 セフティオーシャンにとって中京コースは思い出の地。3歳平地のデビューの地であり障害デビューの地でもある。また初勝利を挙げた地でもある。そういえば、合谷騎手も11年前の3月15日にこの中京競馬場で初勝利を挙げている。 人馬ともに相性の良い?コースだ。スタートはまずまずだが、いつも通り控える。無難な飛越が続き、向こう正面で徐々に差を詰め、3角で外から上がっていき前の集団に追いついたが、最後の直線が短いため届かず4着に敗れた。 しかし、1勝馬のこの馬にすれば前走同様よく走っていると思う。本当にハンデ重賞なら一世一代の大駆けもありそうで、合谷騎手の初重賞制覇の夢を追ってもいい馬だと思う。

観 戦 記
合谷騎手のコメント
着地でつんのめるような形になるのはいつものこと。向正面からジンワリと差を詰めてくれた。前走時に大障害を経験して馬自身にふんぎりがついたみたい。


・6/7

前日に続き、喜壮氏は競馬場にレースに騎乗するために来た。失礼な言い方だが、ここ最近2日続けて騎乗したことのない彼にとっては一大事だ。 騎乗馬はお馴染みダンディウラノス。次からは福永騎手が乗るとかいう噂もあるが、今回は合谷騎手が手綱を取る。前走が3番人気で凡走したため、今回は10頭中9番人気になってしまった。(パドックにいた時は最低人気だった。) 不利さえなければ絶対に前走以上の着順に来れることは確信していたので、ファンの支持の低さが信じられなかった。それはさておき、レースを迎えた。 うまく折り合ってレースを進め、前日同様じわりじわりと上がっていき、4角で3番手集団に取り付き、直線の最終障害もうまく飛越した後、うちに入れて一瞬抜け出せそうな脚を使ったが、平地力で劣るダンディウラノスでは4着が精一杯だった。 このレースも地味ではあるが、合谷騎手の腕が光った一戦だったように思う。2日で4着2回。大した成績ではないように思われるが、昨年の4着1回他着外の成績から考えると、立派な成績であり、合谷騎手にとって充実した2日間だったように思う。

観 戦 記
合谷騎手のコメント
先行するより後ろから終いを生かすレースの方がいいみたい。前の馬がトモを落としたのに気を遣って1箇所着地が悪かったところもありましたからね。


・6/14

今年最後の中京競馬での障害競走。合谷騎手にも騎乗馬がいた。アリーナロードだ。障害初出走でいきなり飛越の巧さで大逃げを打って3着に粘り込んだ実力馬だ。 ちょっと間隔を空けてのレースだったが、それなりには仕上がっていた。人気も4番人気とまずまずである。レースでは積極的に逃げを打ったが、重馬場が応えてか前走のようなスピードが発揮されぬまま向こう正面で早くも息切れ。 それでも何とか完走はしたが人気以下の6着に敗れた。脚の長いこの馬の体型から、すべるような重馬場は不向きだったようだ。良馬場での反撃に期待したい。

観 戦 記
合谷騎手のコメント
今日は休み明け、しばらく練習をしていなかったから、障害の度にフラフラしていた。それに抑えも利かなかったので・・・・・・。


・6/20

確かにそこに合谷喜壮騎手はいた。滅多にお目見えしない彼の関東遠征。しかもそこは1年で障害レースの数が一番少ない競馬場・福島。パートナーがセフティオーシャン、レースが適クラの400万以下ということもあるが、 喜壮さんがまさか福島まで遠征するとは思わなかった。しかも、未勝利ばかりの裏開催ではなく、1年に1回の表開催である。喜壮見たさにどれだけの人が集まるか注目されたが、客足はさっぱりだった。 レースではいつものように後方追走だったが、向こう正面から3角にかかるところで前と離されてしまい、最後はそれなりに伸びたものの4着に敗れた。小回りコース、しかもただでさえ直線が短いのに、 その直線に置き障害があってはこの馬の持ち味は生かせない。しかし、今までより飛越は無難になってきているので、広いコースの適クラなら好勝負ができるような気もする。 今回の福島遠征では、上ってから下るバンケット障害も経験できたし、4着で入着賞金も入るし、合谷騎手にとっては満足の行くものであったのではないだろうか。
合谷騎手のコメント
オープンを使ってからゴツゴツしているが、今回もコズミはひどかった。緩い流れなら追走も楽なんだが、流れが速く追走に苦労した。それでも、もう少しやれると思ったが。


・6/28

また新しいパートナーが誕生した。タイハヤカゼ。4歳馬でまだ将来性のある馬だ。なぜ喜壮さんが? と思ったファンの方がいたかどうかは知らないが、このコンビは生まれるべくして生まれたものである。 それはこの馬が加藤敬厩舎の馬だからである。現在喜壮さんはフリーだが、なぜか加藤敬厩舎の馬の調教にはよく乗っている。昨年のエリモフリーオンからだと推測される。という訳で、たぶんこの馬が他の騎手にわたることはなさそうなので、 安心して応援できる馬である。しかしその安心もレースが進むにつれて諦めに変わり、やがて心配になり、終わってみれば行方不明になっていた。 「喜壮さんどこ行った?」というごくわずかなファンの疑問も解消せぬまま「競走中止」となってしまい、おまけに5万円の過怠金がついてしまった。ようやく生活が安定してきた矢先の罰金で、また喜壮さんの財布の中身は減ってしまった。 これに奮起して、来週以降頑張ってほしい。

・7/4

アリーナロードはなぜか5番人気。前走の6着ですっかり株を落としたが、休み明け、そして道悪だったことを考えると仕方ないと思う。アリーナロードのようなスピードが落ちない飛越をする馬にとって、 前走のようなすべるような馬場は向くはずがなく、案の定危ない飛越の連続だった。(これは実際にアリーナロードの飛越を生で観戦していたため分かったことだったが。) ということで、叩き2走目で良馬場なら巻き返しできると思っていた。 スタートでアリーナロードが横を向いていたためやや遅れてしまったが、1つ目の障害飛越後にスピードの違いであっさりと先頭に立った。前々走同様ハイペースの逃げだったが、レガシーロックに絡まれてしまいやや折り合いを欠いてしまった。 しかし、先頭は譲らなかった。たすき過ぎでも絡まれたが、何とか振り切っていたが3コーナーでまた並ばれ、しかも3番手にいた人気馬2頭が差を詰めてきており、「これで喜壮さんもバテ一杯か・・・。」と思った。しかし、合谷騎手&アリーナロードは必死に頑張った。 直線でアインユーセンには突き離されたが、レガシークレストには最後まで食い下がり、レガシーロックは振り切った。3着とはいえ、厳しい展開だったことを考えれば好内容であった。もう少し落ち着きが出れば、未勝利はもちろん400万以下でも勝ち上がれる力はありそうだ。 とりあえず、合谷騎手は先週の過怠金分を取り戻したが、この馬なら喜壮さん自身5年ぶりの年間2勝が夢ではなく現実的なものとなりそうである。
合谷騎手のコメント
タスキで折り合ったと思った直後に馬体を併されてまた掛かってしまった。それでも大バテしなかったから。順調に使えるようになればだね。


・7/11

すっかりお馴染みとなった合谷喜壮現在最強のお手馬、セフティオーシャンとのコンビで春季の騎乗を締めくくることとなった。 いつもソコソコ駆けているものの、そこまでという評価から9番人気。タイプ的にすべるような馬場は向かないとは思っていたが、それでも秋への飛躍のために好レースを期待していた。 しかし、最初の障害でややバランスを崩したことからやや守りに入った騎乗となった。それでも飛越は一時期よりは断然巧くなっており、安定してきた。たすきコースで揉まれそうになって外に出す不利はあったが、 終始後方のままだった。最後も伸び切れず6着に敗れたが、飛越は巧くなっているので、まだ見限るのは早いと思う。
合谷騎手のコメント
いつもほどの行きっぷりがなかった。今日みたいな馬場よりは乾いたダートの方が合っているね。レース振りは確実によくなっているんだから。




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