・1/25

今年の初騎乗は、セフティオーシャン。前日に古小路騎手が落馬負傷し、急遽騎乗変更されてのものだった。 当然この馬は初騎乗。ピンチヒッターとしてのテン乗りには違いないが、昨年の関西リーディングトレーナーからの依頼ということもあり、「存在」をアピールするのには絶好の機会である。 だが合谷Jにとって、京都の障害は初参戦。不安も大きい。人気は、鞍上弱化と見られて10番人気と低かった。レースでは、前走のようにゲートで暴れることもなかったが、終始最後方の位置どりであった。 2周目の向こう流しで徐々に順位も上げるも、上位とは大きく差を広げられていて、結局7着に終わった。 ほとんど見せ場はなかったが、人気以上の順位に加えて約5ヵ月ぶりにゴール板の前を通過した。

・1/31

土曜日5R、ダンディウラノスに騎乗。休み明けだが、この馬は合谷Jの障害デビュー馬である。3走前と4走前に騎乗している。そして昨年の唯一の入着(4着)を果たした馬でもある。 レースでは、好スタートを切ったが、あまり無理をせず2、3番手に控えた。この馬は飛越力はあるがスタミナがないため、いつも最後にバテる馬である。加えて休み明けとなれば、息を持たせることが重要となる。 終始まずまずの飛越を見せていたが、2周目の3コーナー辺りで一杯となり、あとはズルズルと後退していった。結局7着に終わったが、休み明けを考えると好走の部類に入るだろう。相手に恵まれれば入着も見込めると思うが、 それ以前に、次走も合谷騎手に騎乗させて欲しいというのが自分自身の最大の願いである。

・2/8

先週ダンディウラノスとのコンビが復活したが、2週前に跨ったセフティオーシャンも出走しており、合谷騎手の乗る可能性のある馬が2頭とも一緒に出てきてしまった。 結局、合谷騎手はセフティオーシャンを選んだ。(合谷騎手が選んだかどうかは不明。)もしここで好成績があげられれば、これからも(古小路騎手の療養中に限り)乗せてもらえそうなだけに大事な一戦である。 単勝は6番人気で、これは前走の最後の脚が評価されたためだと思われる。スタートはまずまずだが、行き脚があまり良くなかったため、前走同様後方からのレースとなった。飛越は無難であったが、前半はじっくりと構えていた。 1周目の4コーナーで外に振られてややロスはあったものの、それはあまり影響していなかった。そして2周目の向こう正面から徐々に進出、最後の障害で5番手まで上がってきた。最後もそれなりに伸びてきたが、 先行集団との差がかなりあったため4着が精一杯だった。この馬もようやく障害になれてきた感があり、相手次第で勝ち負けも可能だと思う。また、この時点で合谷騎手の今年の成績が昨年の成績を下回ることがなくなった。

・2/14

約半年ぶりの平地騎乗とともに、この日は2クラの騎乗があった。1Rでは、久々のG−S(合谷−斉藤)ラインだった。が、このトランプシチーは弱すぎる。スタートダッシュがつかず、 その後も全くだめで勝ち馬と12.1秒差のしんがり負け(16着)に終わった。
5Rはシルクウインザーに騎乗。10番人気だった。スタートから流れに乗り、飛越も巧かったが、2周目に入るスタンド前のいけ垣で落馬した。この日の合谷Jは最悪であった。

・2/21

合谷騎手が障害入りして初めて未勝利戦以外のレースに出てきた。馬はセフティオーシャン。ってこの馬は未勝利じゃないか! ということで、出てきただけみたいなものであった。 未勝利戦同様、最後方の位置取りで進み、最後はしぶとく伸びて8着に入線した。一応人気以上(11番人気)は走った。先週の悪夢は振り払えていたようだった。

・2/28

スタート。躓く。落馬。ダンディウラノスなら、入着ぐらいできる相手関係だっただけに痛い。結局、またまた阪神で完走できず。これで阪神は3戦3落馬。たすきコースすら入ったことがない。 とりあえず、3月の目標は”阪神完走”だ!!

・3/8 大勝利!!  − 障害競走初勝利 −

3/8がセフティオーシャンの出番であることは、今年に入ってのローテーションがすべて中一週ということで、察しがついていた。今年はこれまで関西ではそこそこに頭数があったが、 中京開催もあり、9頭というやや寂しい頭数になった。逆にこれが合谷騎手にとって都合のいい事に違いはなかった。先週に比べると、メンバーも落ちている。 ひょっとしたら勝てるのではと私は思った。だが1つ気になることはあった。合谷騎手はこれまで阪神(障害)で完走をしていなかった。レース中も私はそれが気になっていた。 スタート。普通に出た。先週のダンディウラノスはクリアした。1つ目の障害も無難に飛越。昨年9月のエリモフリーオンもクリア。正面に出てきた。セフティオーシャンはいつも通り後方からのレースだったので、 画面にも映らない。でも逆まわりの4コーナーでセフティオーシャンの上に騎手がいることを確認できた。これで、昨年12月のブリザードセイバーもクリア。そして、合谷騎手にとっては未だ経験のない、未知のコースへと進んでいった。 初の阪神のたすきコースも、落馬の影響を受けずクリア。順まわり1コーナーでは空馬を含めて、まだ最後方だった。向こう正面から、合谷・セフティオーシャンは徐々に上がっていった。 その時、先団は5頭ほどが一団で、ややちぐはぐな飛越も目立っていた。セフティオーシャンは3コーナーの障害で7番手につけていた。そして最終障害もやや前に躓き気味ながら無難にこなした。 そして直線の入り口、前の6頭とは全く勢いの違う脚色でセフティオーシャンは外からやってきた。この時、私自身「勝てる!」と思った。直線に入っても脚色は衰えず、残り100mで先頭に立った。 この瞬間、勝ちを確信した。他の馬に、セフティオーシャンを交わすスタミナは残っていなかったからだ。最後、ベンテンが追い込んできたが同じような脚色だった。そして、合谷・セフティオーシャンは1馬身半差つけて真っ先にゴール板を通過した。 勝った。ついに勝った。合谷騎手にとって約2年ぶりの勝利だった。残り100mぐらいから、合谷騎手は時折後ろを振り返っていた。 「あれっ、俺の馬が先頭でいいのか?」という事を考えながら他馬を見ていたのかも知れない。逆に、他馬を気にする余裕があったのかも知れない。 とにもかくにも合谷騎手は勝った。セフティオーシャンのおかげで勝利を挙げられた。なぜか7番人気という低評価だったのは、「鞍上が・・・」という理由が大部分だと思う。 でもそれに反発して勝ったのだから、今後はそんなことはないだろう。我々の夢を13倍にしてくれた、合谷・セフティオーシャンに感謝するとともに、 これからも合谷騎手ファンを続けていくことを決心した。また、心から合谷騎手のファンになって良かったなあと思った。だがこれで満足してはいけない。次なるターゲットは阪神障害Sだ。 どうか合谷騎手に騎乗馬を。私の合谷騎手に対する次なる夢は重賞制覇だ!!


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差
1着セフティオーシャン58合谷 喜壮牡・53:23.1
2着ベンテン56酒井 浩牝・53:23.31 1/2
3着マイネルサークル58石山 繁牡・53:23.51 1/2
単 (1) 1300     複 (1) 280 (7) 270 (8) 230
枠 1−7  5790     馬 1−7  5760

合谷騎手のコメント
少し仕掛けが早かったぶん、最終障害の飛越はイマイチだった。終いの脚は確実なので、ソコソコついて行ければ脈はあると思っていたからね。うまくいった。


・3/14

5Rは5Rでも、中京の5Rに参戦した。騎乗馬はダンディウラノス。てっきり翌日の阪神の未勝利戦に出走かと思っていたが、おそらく落馬明けということで、 馬をリラックスさせるための出走と考えたい。(実は翌日の障害未勝利戦で、同厩の実力馬・サンキョウシュートが出走するという理由が正しいと思われる。) 父内国産のレースということで、相手関係は楽だったがダートが不向きの同馬にとっては厳しいものだった。 ハイジンクスとマルタカパラダイスの障害馬2頭もともに出ていたことが心強かったのかどうなのかは疑問だが、とにかくやってきた。 レースは終始最後方。追走のみの後方ままで、結局見せ場なしのしんがり負けだった。

観 戦 記



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