中山大障害
第10回
2008年12月27日


登録馬(50音順)登録馬(出走優先順)
エイシンニーザン 63.0 ○○○○○○ 1 メルシーエイタイム 63.0
オープンガーデン 63.0 ○○○○○○ 2 マルカラスカル 63.0
キングジョイ 63.0 ○○○○○○ 3 キングジョイ 63.0
クルワザード 63.0 ○○○○○○ 4 スプリングゲント 63.0
クールジョイ 63.0 ○○○○○○ 5 クールジョイ 63.0
ジュレップ 63.0 ○○○○○○ 6 エイシンニーザン 63.0
シンメイリゲル 63.0 ○○○○○○ 7 テイエムエース 63.0
スプリングゲント 63.0 ○○○○○○ 8 バローネフォンテン 63.0
テイエムエース 63.0 ○○○○○○ 9 ユウタービスケット 63.0
テイエムトッパズレ 63.0 ○○○○○○ 10 テイエムトッパズレ 63.0
ネヴァートルネード 63.0 ○○○○○○ 11 クルワザード 63.0
ハイヤーザンヘブン 63.0 ○○○○○○ 12 ハイヤーザンヘブン 63.0
バローネフォンテン 63.0 ○○○○○○ 13 ブラックレディ 61.0
ブラックレディ 61.0 ○○○○○○ 14 オープンガーデン 63.0
ブルーベレッタ 63.0 ○○○○○○ 14 ジュレップ 63.0
ペネトレーター 63.0 ○○○○○○ 14 シンメイリゲル 63.0
マルカラスカル 63.0 ○○○○○○ 14 ネヴァートルネード 63.0
メルシーエイタイム 63.0 ○○○○○○ 14 ブルーベレッタ 63.0
ユウタービスケット 63.0 ○○○○○○ 14 ペネトレーター 63.0
(フルゲート:16頭)
【レース】
 今年の中山大障害は昨年同様、いや、それ以上に豪華なメンバーが揃った。昨年の1〜3着馬、春の中山GJの1〜3着馬、今年のGUレースの全勝ち馬が集結、障害界の頂上決戦にふさわしいメンバーとなった。
 注目はやはりマルカラスカルだろう。中山GJを含め、今年出走した障害戦はすべてが圧勝だった。メンバーの質が落ちた前走では力の違いを見せ付けるレースぶりで、今がピークを思わせるものだった。春の王者が昨年の雪辱を果たし、2度目の大障害制覇は目前か。
ただ、昨年の覇者・メルシーエイタイムも昨年同様、平地を使われて予定通りの参戦で決定的な力差は感じない。春の中山GJは苦手の重馬場でマルカラスカルに完敗だったが、今回は良馬場が見込まれるので力は十分発揮できそうで、流れが向けば連覇の可能性も十分だ。
昨年3着のキングジョイは叩き良化型のイメージが強かったが、休み明けの前走・京都HJで見せたレースぶりは圧巻で、さらに状態が上向いているようならば昨年(2着)以上の成績まで見込めるのではないだろうか。
テイエムエースの前走はやや精彩を欠く内容であったが、1度使われた今回は変わり身が期待できるのではないだろうか。中山GJ3着、東京HJ圧勝の春の勢いが戻っていれば、差のない存在である。
エイシンニーザンも前走は前との差がつけられての3着とやや期待ハズレの結果となったが、春の中山GJ参戦の経験を生かして、それ以上のレースはしてくるはずでノーマークには怖い存在である。
あとは全く底を見せていないスプリングゲントがどれぐらいの実力を持っているのかが注目される。久々の障害戦が初の中山&大障害コースでこの強力メンバーということで進化が問われる一戦であるが、連勝中のデキに戻っているようならば、ここでも通用する実力は兼ね備えている。

 上位馬が高いレベルで拮抗しているだけに、面白い一戦となりそうだ。個人的な興味ということならば、中山大障害3年連続2着のゴーカイを父に持つオープンガーデンが、父に代わって7年越しの雪辱を果たすことができるかにも注目して見ていきたい。
【結果】
 マルカラスカルの独り舞台といえるようなレースだったが、何と言っても勝負を分けたのは逆回りの4コーナーだろう。 2番手以降を20馬身ほど引き離して逃げていたが外へ逃避し、外ラチまで膨れて馬を立て直している間に5番手まで後退。すぐさま先頭にまで浮上して再度先頭でレースを引っ張ったが、直線入口で力尽きた。 それでいて勝ち馬から0.7秒差の5着。まともならば間違いなく勝っていた内容で、悔やまれる一戦となっただろう。
 勝ったキングジョイは序盤は後方から進み、レースを進めるごとに徐々に進出。最後は大外から強烈な伸び脚を見せて、ゴール寸前でメルシーエイタイムを差し切り、昨年の雪辱を果たした。京都HJに続き重賞連勝で、ついに頂点に立った。 昨年のこのレースから安定した内容のレースを続けてきて、ここへ来て本格化したと言って良いだろう。今後もますます楽しみである。
 2着のメルシーエイタイムはこれで4年続けての連対。これはスゴイのひと言。障害戦では常に上位の存在であって、長く活躍している証拠である。ただ、今年は障害戦を2戦しかしておらず、重賞への出走条件が緩和される来年は積極的に障害戦を使ってもらいたいという気持ちは強い。
 3着のテイエムトッパズレはここ2走の不振を払拭した内容で、ダテに重賞を勝った馬ではないということを再認識させてくれた。4着のスプリングゲントも初の中山コース、久々の障害戦ながら差のないレースをした。6連勝の実力はダテではないことを示してくれた。

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