華 麗 な る 転 身 !!

5/12
レガシークレスト
(障害成績:4-5-2-4 平地成績:0-1-0-6)

 
● 5歳夏に急成長! 競られても逃げ脚は衰えない。

 平地ではデビュー戦2着の後、6戦続けて2ケタ着順が続き、4歳10月に障害入り。5歳になり5ヵ月の休養を経て夏に復帰し、連続2着の後、休み明け3走目の障害10戦目でようやく初勝利を挙げる。 昇級初戦の400万以下を2着にまとめ、格上挑戦のオープンでは見事に逃げ切り勝ちを収め、ここから快進撃が始まった。続く阪神障害S(秋)を逃げ切り重賞制覇、そして強力メンバーを相手にしたオープンでも圧勝劇を演じ、3連勝を成し遂げた。

▲ 抜群の飛越センスがあり、スピードが落ちないのが特徴。少々競られても平気。楽に逃がすと非常にしぶといタイプ。

■ 「甘→渋→強」と、成長するに連れていろいろな面を見せてくれるこの馬、復帰したら今度はどうなっているのでしょうか(笑)?

▼ 現在休養中。復帰は未定だとか。
5/21
デピュティスズカ
(障害成績:2-2-2-1 平地成績:0-3-1-5)

 
● センスある飛越力と最後までバテない末脚が自慢!

 平地では3歳デビュー時には堅実に駆けていたが、1年半の休養後はさっぱり。障害転向後、初戦は2着に敗れたが、2戦目はワンサイドの楽勝。直線で他馬を離すレース振りは平地未勝利とは思えないものだった。 その後平地を挟み、400万以下で3着した後の年明けの牛若丸ジャンプS。早目に抜け出したカブトフドオを直線であっという間に抜き去る強い競馬で2勝目を挙げた。強豪が揃った淀JSと春麗JSを3、2着と好走し、 オープンでも実力的に全く見劣らないことを示していた。3番人気に推された阪神SJでは展開に恵まれず6着に敗れたが、重賞級の器であることには違いない。いずれチャンスは来るだろう。

▲ 抜群の飛越センスがあり、3角から仕掛けても最後までしっかりと伸びる。オープン入り後は差す競馬が板につき、平地未勝利とは思えない末脚が使える。スタミナ面でも不安はない。

■ あれだけの長くいい脚を使う馬なのに、本当に平地未勝利馬なのかと疑いたくなるほどである。勝った2戦が「強い」と思わせるレースで、 しかもマル外障害馬には珍しく堅実な成績を残していることから、あまり不安材料が見付からない馬である。

▼ 連戦が続いたので、阪神SJ後休養中。現状は不明。
5/27
ビクトリーアップ
(障害成績:4-1-0-8 平地成績:0-3-4-12)

 
● 短期間で馬が一変!? 破壊力抜群の末脚で中山大障害を制す!!

 平地では結局未勝利に終わったビクトリーアップ。障害入り後もパッとしなかったが、初勝利を挙げてからがすごかった。その初勝利も8頭中完走が3頭というスリリングなレースで、 運も味方していた。2勝目の400万以下は外から一気の差し切り勝ちだった。そして重賞初挑戦となった東京障害特別(秋)では軽ハンデを利してあわやの2着に突っ込み、 次走のオープンでは別定戦をものともせず一気の差し切りを決めて3勝目を挙げた。そして中山大障害(秋)、抜群のスタミナを披露し、直線で後続を一気に突き離し大差圧勝を演じ、 重賞ウイナーの仲間入りを果たした。半年で一気に頂点まで上り詰めた勢いはすごかった。

▲ 飛越は危なげく、スタミナに自信を持っている。それが最後の強烈な末脚につながっている。直線の長い東京コースが一番実力を発揮できる舞台である。

■ 上位にきたレースはすべて前崩れの展開となっているが、中山大障害(秋)の勝ちは自分から動いて突き離す素晴らしい内容だった。しかし、明けて7歳になってからは精彩を欠いている。

▼ 先日の京都JSでレース中に右前浅屈腱断裂を発症。競走能力喪失ということらしい(詳細不明)ので、復帰は絶望的みたいです。 東京での巻き返しを期待していただけに残念でなりません。
6/3
シリウスランド
(障害成績:2-2-2-7 平地成績:0-0-0-10)

 
● 地力を付けてきた晩成の大器?

 平地ではデビューから10戦して最高が5着と頭打ち。障害転向後、初戦4着、2戦目落馬と決して順風満開ではなかったが、その後徐々に力を付けて7戦目で初勝利。 続く400万以下では、イチバンリュウ以下をワンサイドで下し、あっさりとオープン入りを果たした。オープン初挑戦となったレースでも、強豪を相手に3着に突っ込んで地力強化を印象づけた。 京都大障害(秋)でも期待されていたが、前の馬の落馬の影響をもろに受けて落馬してしまった。出来もよく、距離も問題なかっただけに残念であった。

▲ 飛越についてはまずまずだが、スタミナが抜群で、また、長くいい脚が使え、しっかりと伸びる。オープン入り後は差すレースが目立つが、自在性もある。

■ 5歳の秋が一番輝いているように感じるが、父ダイユウサクという血統背景からこれからの成長が望める馬である。母のノーザンタイセイも障害勝ちがあり、スタミナ血統の感もある。どちらかといえば、一発型のタイプのようだ。

▼ 京都JSで4着に入り、ようやく骨折からの復調がうかがえるようになった。オープンでも通用する力は十分あり、長丁場が向きそうだ。 中山コースで力を発揮できそうなタイプで、中山大障害みたいな過酷なレースで良さが生きる可能性は十分である。



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