レベル 1

障害競走とは (1)


(障害競走とは)

下のように、中央競馬は平地競走と障害競走に分けられています。
中央競馬 < 平地競走  

障害競走

障害競走は、競走馬が幾多の障害物を飛んでいってゴールを目指すというレースです。陸上の、”長距離のハードル競走”に近いものと考えてもらうのが妥当でしょう。 良く言われる例えで、「100m走の強い選手と110mハードルの強い選手とは異なる。」というものがあります。これと同じように、競馬の世界でも平地競走の最強馬と障害競走の最強馬は異なるのです。

(出走資格)

中央場所の6回目の開催(オークスの週)から3歳馬の出走が可能になります。それ以前は、3歳以下の馬は障害競走に出ることができません。ということで、障害競走のデビューは早くても3歳の5月ということになります。 (ただし、数え年で3歳になっていない馬の出走は認められていないらしいです。)それ以降は、性別、馬齢に関係なく出走が可能です。また障害競走に出走するには、障害試験に合格していることが絶対条件です。 これは、障害競走を安全に施行されるために必要とし、合格していない馬は出走できません。

(収得賞金について・1)

平地競走での収得賞金(クラス分けに用いられる獲得賞金のこと) と、障害競走での収得賞金は同じではありません。平地競走での収得賞金は、障害競走の収得賞金には全く影響しません。そのため平地で未勝利の馬も、 G l を勝った馬もすべて障害初出走の時は未勝利馬としてみなされ、障害競走での収得賞金は0万円となります。また、2000年からは障害競走で獲得した収得賞金は平地競走の本賞金に加算されなくなりました。 しかし、1999年以前の障害競走で獲得した収得賞金については、平地競走の収得賞金に加算されますのでご注意ください。

平地競走の収得賞金平地競走で獲得した収得賞金 + 1999年以前の障害競走で獲得した収得賞金
障害競走の収得賞金障害競走で獲得した収得賞金のみ

(レース形態)

障害競走も収得賞金においてクラス分けがなされます。未勝利、オープンの2つのクラスに分かれています。未勝利は障害競走で勝っていない馬を指し、オープンは障害競走で1勝以上した馬を指します。 すなわち、障害の未勝利戦を勝った馬すべてが障害オープン馬ということになります。

未勝利 障害競走で1勝もしていない馬
オープン 障害競走で1勝以上している馬


(収得賞金について・2)

障害競走の収得賞金の計算方法は平地競走と同じです。具体的に言えば、未勝利では1勝すれば収得賞金が400万円加算され、オープン、オープン特別では1着馬には1着賞金の半分が収得賞金に加算され、 重賞では1着馬は1着賞金の半分が収得賞金に加算され、2着馬にも2着賞金の半分が収得賞金に加算されます。

未勝利−1着→ 収得賞金に400万円加算。
オープン
オープン特別
−1着→ 収得賞金に1着賞金の半額を加算。
重賞競走−1着→
−2着→
 収得賞金に1着賞金の半額を加算。
 収得賞金に2着賞金の半額を加算。
上記の条件は、すべて障害競走のみの成績に限ります。

(出走可能条件)

障害未勝利馬は、障害重賞には出走できません。また、ハンデ戦のレースでは、定められた期間内(1年以内)に1度でも障害競走に出走していない馬については、出走することができません。 さらに、障害競走に2度以上出走していない馬についても出走することができません。そのため、 障害1戦1勝の馬もハンデ戦には出走できません。

ハンデ戦(京都JS、小倉SJ、新潟JS、東京AJ)の出走資格
● 障害競走において1勝以上していること。
● 障害競走において2戦以上していること。
● 期間内(1年以内)において障害競走に出走していること。


(騎乗可能条件)

障害免許を所有していない騎手は、障害競走には騎乗できません。
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