2000年5月



穂苅騎手、障害初勝利はレコード&2000年単勝最高配当!!

 5月6日の障害未勝利戦で、ダイワデュールが2着以下に大差を付ける圧勝劇を演じた。タイムの3:16.3はレコードタイムで、さらに12頭中12番人気だった同馬の 単勝配当37,620円は2000年のJRA単勝最高配当となった。また、同馬に騎乗した穂苅騎手はこれがうれしい障害初勝利となった。


トップハンデも力上位、メイショウワカシオ重賞初制覇!!
 (5/13、京都9R・京都JS)


京都競馬場  5/13 ・ 9R  第2回京都ジャンプステークス (J・G lll)  芝 3170m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着メイショウワカシオ62嘉堂 信雄牡・73:34.0
2着マキシマムプレイズ59林 満明セ・63:34.42. 1/2
3着マルブツジャンプ58常石 勝義牡・63:34.82. 1/2
4着11レガシーロック62白浜 雄造牡・63:34.8  ハナ
5着10ブレーブテンダー60高橋 康之牡・73:35.11. 3/4
6着ヨイドレテンシ59出津 孝一牡・73:35.410
7着14コバノスコッチ57山本 康志セ・83:36.413
8着ザオーリュウシュン58田口大二郎牡・63:36.61. 1/2
9着ホーマンランドオー61熊沢 重文セ・103:36.6  ハナ
10着シャンパンファイト59金折 知則牡・103:38.3大差14
中止12メジロライデン57藤井 正輝セ・5落 馬
中止シロキタガリバー57合谷 喜壮牡・6落 馬11
中止エイシンワンサイド61北沢 伸也牡・6落 馬
中止13ローズコンテッサ57佐伯 清久牝・6落 馬12
単 (8) 430     複 (8) 190 (1) 310 (7) 240
枠 1−5  1540     馬 1−8  2400晴・良
ワ 1−8  800    7−8  700    1−7  960
(レース)
 スタートからマキシマムプレイズが先頭に立って積極的にレースを進めた。レガシーロックが続いて2番手で1周目の向正面へ。3番手以降は各馬ばらつきのある飛越で順位が固定せずの展開。最難関のビッグスワンではバランスを崩す馬はいたが、 何とか各馬が飛越。2周目に入ってからは前2頭にザオーリュウシュンが絡む展開となり、3角あたりから中団の馬も徐々に進出してきた。 しかし、マキシマムプレイズの脚色は衰えず、2番手に再度上がってきたレガシーロックが外に出し、さらに中団に待機していたメイショウワカシオが大外に出して直線へ。 最終障害でメイショウワカシオが並びかけると、最後の平地で粘るマキシマムプレイズを振り切り、トップハンデをものともせず快勝した。

(結果分析)
 メイショウワカシオは強い相手に揉まれながら力を付けてきた。その経験が今回の勝利につながったとも言えるのではないか。道中は中団待機、2周目の向正面で進出し、直線で外から差し切る強い内容で重賞初制覇を果たした。 トップハンデでの勝利で全く文句なし。嘉堂騎手が「今度は中山のどちらかのレース(中山GJ、中山大障害)を勝ちたい。」とコメントしていたのもこの馬にかける期待の大きさがうかがえる。中山GJ4着の内容が良く、G l 制覇までの可能性は十分持っている。 次はおそらく得意の舞台で行われる東京HJであろう。2kg減の斤量もあって、重賞連覇も近い。ちなみに嘉堂騎手は今回が障害重賞100戦目。区切りのここで勝利を挙げて自身の記録に花を添えた。マキシマムプレイズは積極的に逃げて、最後まで踏ん張っていた。気分よく行ければこれぐらいは走れる馬だが、今後は斤量との戦いが厳しい。 マルブツジャンプはうまく立ち回ったが、最後はレガシーロックを捕らえるまでに終わった。ハンデも楽だったことが好走の要因だが、飛越が実に安定しており、相手次第では重賞でも互角に戦って行けるだろう。レガシーロックは背負っていることもあり無理せず2番手から。 全体的に飛越の踏切が遠くて着地でややバランスを崩すケースが多く見られた。そのため最後はやや息切れして4着どまりだった。休み明け後は控えるレースをしているが、勝つためには少々ハイペースでも逃げた方がいいような気もするが。ブレーブテンダーは1周目の向正面での飛越が雑で徐々に順位を落としていったが、 最後は盛り返して5着まで押し上げた。条件的には今回が大チャンスだっただけにちょっと惜しい。ヨイドレテンシは距離不足で6着まで。展開が向けば大駆けがあっても不思議ではないが。コバノスコッチも直線勝負で7着まで押し上げた。現状でこれ以上を望むのは酷か。 ザオーリュウシュンは2周目で前を行く馬に絡んでいったが、最後は息切れ。見せ場は作った。ホーマンランドオーはビッグスワンで大きくバランスを崩し、その影響で最後まで流れに乗れなかった。
 落馬してしまった4頭は、飛越が巧いと思っていた馬ばかり(除・シロキタガリバー)なので、ショックが残るレースでした。

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決め手強烈! エーピーランド待望の2勝目!!
 (5/14、東京5R・オープン)


東京競馬場  5/14 ・ 5R  オープン  直線ダート 3300m

 馬 名斤量騎手タイム着差人気
145エーピーランド   59田口大二郎3:36.52
256マキハタコンコルド 59出津 孝一3:36.6 クビ6
368メイショウシナノ  58嘉堂 信雄3:37.87
469イブキマンパワー  59林 満明3:38.22. 1/29
511ブレイブハンター  60三浦 堅治3:38.44
633タケデンスーパー  58横山 義行3:38.4 クビ11
722アイノブラザー   58浜野谷憲尚3:38.912
857エアファントム   60大江原 隆3:39.11. 1/410
944スギノグランプリ  60田中 剛3:41.5大差1
10813メジロスパーク   59鈴木 寿3:42.413
11812ハートマン     59栗原 洋一3:44.9大差5
-710ヒダカオーシャン  58山本 康志落 馬8
-711イアラハリケーン  59成田 均落 馬3
単 5 430円   複 5 230円  6 470円  11 490円
枠 4−5 960円(4)   馬 5−6 3210円(10)晴・良
ワ 5−6 1270円(13)   5−8 1730円(20)   6−8 2070円(26)

 エーピーランドはいつもどおり後方からのレース。2周目の向正面で徐々に進出し、4角で前を射程圏に捕らえると直線では平地力をいかんなく発揮。 早目先頭から押し切りをはかるマキハタコンコルドの懸命な粘りをゴール前競り落とし、待望の2勝目を挙げた。この内容ならば次走使うであろう東京HJが楽しみになってきた。 マキハタコンコルドは強敵相手に好時計で圧勝劇を演じた前走が本物であることを再認識させてくれた。2周目の3角で先頭に立ちそのまま押し切りを狙っての2着は内容の濃いものである。 オープン勝ちのみならず、いずれは重賞でも好勝負できる力を持っているように感じた。メイショウシナノも初障害が圧勝で、今回の昇級初戦も勝ちに行っての3着と能力の高さを示した。 経験を積んでいけば、年齢的にもこれからがある馬、力を付けてくることだろう。平地未勝利馬とは思えないほど能力は高い。イブキマンパワーも昇級戦だったが、先行してしぶとく最後まで頑張っていた。 こちらもまだ障害キャリア2戦。レースを積めばまだまだ上が目指せるだろう。ブレイブハンターは前走から一転後方待機策。最後伸びては来ているものの、入着がやっとだった。 1番人気のスギノグランプリはなぜか精彩を欠く内容で惨敗。次走の巻き返しを期待したい。

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