第1回中山グランドジャンプの出走馬チェック
−1− ビクトリーアップ
昨年の秋の中山大障害の覇者。しかも大差圧勝だった。前走は休み明けに加えて63kgの斤量、スローペースとこの馬には苦しいレースだった。
11着はやや負け過ぎと思えるが、叩かれてしかも定量戦となった今回、持ち味の末脚をいかんなく発揮できればあっさり勝っても驚けない馬である。
『主な勝ちクラ』 H10.中山大障害(秋)
中山の大障害コースへの適性は?
秋の中山大障害を見る限り、まったく問題はない。2つの大障害さえクリアすれば他は問題ない。
スタミナは十分なので距離についても全く不安な点はない。
−2− ファイブポインター
初のジャンプグレード重賞・阪神スプリングジャンプを制した実力は評価できる。障害を怖がらず、しかもスピードが落ちないのがこの馬の特徴だ。
3800mという、不安視されていた距離も克服し最後突き離した内容は強かった。
『主な勝ちクラ』 H11.阪神スプリングJ(G ll)
中山の大障害コースへの適性は?
低い飛越が武器の同馬としては、あまり適性があるとは言えない。スタミナよりもスピード型で4100mの距離は厳しいだろう。
しかし、不安な材料の多かった前走が強かっただけに、まだまだこの馬の実力の底は見えず、あっさり克服する可能性もある。
−3− フジノセイガイハ
中山コースで未勝利勝ちを挙げたように、コースには問題ないが相手関係に問題がありそう。このメンバーで定量戦。
オープン競走で通用していない同馬だけに苦戦は必至か。
『主な勝ちクラ』 特になし
中山の大障害コースへの適性は?
やってみないと分からないが、中山の経験は豊富なので大障害次第だろう。勝ち負けは難しいが。
−4− イブキハイシーザー
飛越に関しては巧い方だが、スタミナ不足の感は否めない。前走以上にスタミナが要求される今回は苦戦は免れないだろう。
『主な勝ちクラ』 特になし
中山の大障害コースへの適性は?
バンケット、大障害ともに不向きに思う。加えて距離延長で適性については疑問符。
−5− メジロファラオ
昨秋の中山大障害(秋)は大外強襲の2着。実力を再確認させられたが、今年に入ってからは精彩を欠く内容が続く。
侮れない面はあるが、スピード型の同馬にとって今回の課題は多い。
『主な勝ちクラ』 特になし
中山の大障害コースへの適性は?
昨秋の中山大障害(秋)を2着したように、適性はあるように感じられる。しかし、飛越自体はやや雑な面が多く、
スタミナ切れが目立つ近走を見る限り、距離はあまり歓迎ではないようだ。
−6− チアズロッキー
休み明け復帰後はまったく精彩を欠いている。中山コースは得意で、中山大障害でも好走はしているが詰めが甘く勝ち切れない。
一昨年秋に比べると物足りない感は否めない。
『主な勝ちクラ』 特になし
中山の大障害コースへの適性は?
中山大障害では安定した成績を残しており、飛越の安定度ならばメンバー屈指の存在といって良い。
本調子ならば好勝負できる馬であるのだが・・・。
−7− ヨイドレテンシ
休み明け2走目の今回は、前走以上は望めるもののこのメンバーでは苦しいだろう。中山コースも初めてとあって不安が多く、
定量戦となる今回はやはり苦戦必至であろう。
『主な勝ちクラ』 特になし
中山の大障害コースへの適性は?
飛越自体は問題ないが、やはり2つの大障害とバンケットは課題となるだろう。しかし、スタミナは十分あるので、
距離に関してはまったく問題ないだろう。
−8− ゴッドスピード
昨秋の成績は振るわなかったが、今年になってようやく本来の実力が戻ってきた。前走は勝った馬には離されたが、3着以下には差をつけていた。
斤量が定量になるのはプラスで、中山を一度経験しているのもよい傾向だ。問題は4100mの距離になりそうだ。
『主な勝ちクラ』 H10.阪神障害S(秋)、H10.京都大障害(春)
中山の大障害コースへの適性は?
2つの大障害はやや不安はあるものの、昨秋の時は巧く飛んでいたので大丈夫と思う。問題は上って下ってと起伏に富んだコースがどうかである。
スピードの勝ったタイプで4100mの距離に不安を感じる。
−9− イチバンリュウ
豊富なスタミナと末脚を武器としている。昨年の京都大障害(秋)のレース振りこそが本来の姿と言えよう。
使われて良化するタイプで、叩き3走目の今回は走り頃。距離延長も歓迎で軽視は禁物である。定量戦もこの馬には有利であり侮れない面は多い。
『主な勝ちクラ』 H10.京都大障害(秋)
中山の大障害コースへの適性は?
昨年の京都大障害(秋)を制しているように距離に関しては問題なし。飛越もまずまずで、大障害コースさえ克服すればチャンスは十分だ。
−10− ケイティタイガー
11歳の老雄、まだまだ元気一杯。前走の阪神スプリングJは63kgの斤量で3着に頑張った。叩き良化型で今回が3走目の走り頃。
定量戦で一番有利なのはもちろんこの馬である。今回が中山の大障害コースが5度目、しかもすべて3着以内という実績は素晴らしい。
『主な勝ちクラ』 H9.中山大障害(秋)、H10.東京障害特別(春)
中山の大障害コースへの適性は?
大障害コースは「3、1、2、3」と安定した成績を残している。飛越自体に問題はなく、コース実績は間違いなくメンバー1である。
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