ゆ・ねっと(YouNet)紙掲載分
このコーナーはYou Net紙で紹介した記事の一部を掲載しております

People〜特技や資格を生かして 特集・・・(190328掲載)

−『虹色の海』−
●繊細なタッチで心の動きを表現
「子育て」が社会問題化する中「社会全体で子どもを育てる意識をみんなに持ってもらいたい」と、「子育て」「家族」をテーマに2カ月に1話のペースで、漫画『虹色の海』(A4判、約30ページ、犬山市子育て支援センター発行)を仕上げる漫画家の彩華みきさん(ペンネーム、犬山市)。単行本にして出版することを念頭に、連載20話を予定。現在、4作目を制作中。

制作中の彩華さん(上)と『虹色の海』

『虹色の海』を描き始めたきっかけは、子どもが通う小学校の校長先生から「『共に学び共に育つ』のスローガンの下、もっと地域とつながろうというメッセージを発信していきたい」と依頼を受けたこと。学校に出入りするうちに、子どもの成長を見守る学校と保護者の目指すものは同じ。たとえ意見の食い違いがあったとしても、互いに歩み寄り根気よく信頼関係を築いていくことの重要性を肌で感じた彩華さん。「子ども同士のコミュニケーション不足の背景には、周囲の大人たちの姿勢が反映されている」と、「防犯」をテーマに地域、学校、家庭が連携することの大切さを描いていくことにした。
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その延長線上として、「子育て」をテーマに同市子育て支援センターの協力を得てスタート。『虹色の海』が誕生した。子育てをしながら感じるのは、家庭で対話することの大切さ、日ごろの子どもへのかかわり方、子どものサインを見逃さないこと。「子ども同士のトラブルに大人の方が感情的になりがちだけれど、お互いに話し合うことで分かり合えるはず。共に子育てについて語り合うきっかけになれば」との思いもある。
  



『虹色の海』は、同市子育て支援センターや児童センター、市立図書館などで閲覧可。(問)同市子育て支援センター TEL0568(63)3817

―教育に心理学を生かす―
●保健室を気付きの場に!!
「教育現場に心理学的な手法を」と、NLP(神経言語プログラミング)を学んだ犬山市在住の中学校養護教諭、小姫朱美さん(ビジネスネーム)。昨年5月、NLPを学んだ仲間とともにNPO法人「名古屋NLP教育センター」を設立、同センターの副理事長としても養護教諭や父母等を対象にした講演会活動をする。
「子育てに生かしたい」と「犬山市保育を守る会」の依頼を受け、講師も務めた小姫朱美さん 「心理学は悩みを持つ子に対応するものと思われがちだが、知っていれば日常の子どもへの接し方も違ってくる」と、NLP理論を児童生徒や保護者の支援に生かす小姫さん。「子どもは、親の一言で沈んだり大きくなったりもする」と、その子の自己認識・人格を否定するのではなく、価値観や信念を認めてあげる言葉掛けでプラスの自己イメージを持たせてあげたいと強調する。
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小姫さんの実践などをまとめた小冊子『あなたの子どもを大きく変える音とことばの波動学』(1000円)を誠和堂(扶桑町高雄)で取り扱い中。愛知北FM(84.2MH
)毎週木曜午前0時30分からの「夜の保健室」でも、日常で使えるNLPを紹介している。

要介護予防運動コーディネーター
●自分の身体を知るために
いつまでも健康でイキイキとしたくらしをサポートするため、介護予防の知識と技術を身に付けた「要介護予防運動コーディネーター」。昨年から設けられた資格でまだあまり知られていないが、この資格を生かして「社会のお役に立ちたい」と、郷原ひとみさん(扶桑町斎藤)は考えている。
「学んだ技術が生かせれば」と話す郷原さん キャディとして6年間勤めていた時、左半身の痛みにとても苦しんだ経験がある郷原さん。病院に通っても良くならず、悩んでいた時に東洋医学と出会い「自分の身体を知ることの大切さ」に気付いた。東洋医学の勉強をしているうちにたどりついたのが『要介護予防運動コーディネーター』の資格。ヘルパー2級以上やスポーツ指導員の資格を持つ人などが受験資格を持つもので、昨年10月に(財)日本スポーツクラブ協会の資格を取得した。「知名度はまだ低いけれど、要介護者が増え続けるこれからは、とても重要な存在になる」と話す郷原さん。そして「高齢者だけでなく、若い人にも。特に女性は育児中に自分の身体を犠牲にしているようなところがある」と、まず自分の身体を知る方法を覚えてもらい、病気になる前に身体を大切にしてほしいと願っている。

F.Cカメラート
●地域に根ざすサッカークラブ
中学校の同級生4人で立ち上げたジュニアサッカークラブ「F.C.カメラート(近藤毅代表)」。その発足メンバーとしてコーチを務める長谷川正明さん(扶桑町小淵)は、地元の扶桑北中学校でもボランティアでサッカー部のコーチをする根っからのサッカー小僧だ。
「コーチ同士の息もピッタリ」と話す長谷川さん(右から2番目)。
仲間のコーチ板津利也さん、伊東正史さん、長谷川智一さんと一緒に。
小学生の野球チームはあってもサッカークラブはなく、サッカーに触れるのは中学生になってから。そんな時代を過ごした長谷川さんが、子どもたちに小さいときからサッカーを楽しんでもらいたいと、カメラートを立ち上げて11年。当初は17、8人だったメンバーも今では、年長から小学6年生まで男女41人になり、コーチも7人と増えたが6人が扶桑中、1人が犬山中の各サッカー部出身者と、地域に根ざしたそのスタンスは今も変わらない。中学で始まり、社会に出てからも離れることのなかったサッカー。それでも、カメラートができたばかりのころは勉強の毎日だったが今では教え方も分かってきて、クラブの子どもたちも意識を持って練習に取り組み、中学や高校に進んでからも多くのメンバーがサッカーを続けていると言う。

扶桑町の山名小学校を中心に、日曜午前8時と月曜午後6時30分の週2回練習。町内外の区別なく年長以上ならだれでも、体験入部大歓迎。

合同展を開催
●夢への第一歩・・・
手作りが大好きな菊地ユキさん(31、犬山市羽黒)と、プリザーブドフラワーの講師の石丸まみさん(31、同市橋爪)。幼なじみの2人が合同で、「こはる展」を4月2日まで「カフェ&ギャラリー・コッツフィールド」(同市上坂5)で開催している。
初合同開催を喜ぶ菊池さん(左)と石丸さん。展示会のブログはhttp://yaplog.jp/nunopuriza/ 「現代の高級ブランド志向の人たちに手作りの良さ、温かさ、人の作った物を大切にする心を知ってもらいたい。そして、その心をお母さんたちが子どもたちに伝えていってほしい」と、リネンのポシェットやバッグなど、小物を作る菊地さん。自身も7歳と5歳の子どもの母親。子どもたちが、自分の作った物を喜んで学校へ持っていく姿が作る喜びにつながっている。小学校から手芸部に入り、とにかく作ることが好き。今は、布作家としてプロを目指し、インターネットにショップを開店する菊地さん。年賀状で、幼なじみの石丸さんがプリザーブドフラワーの講師になったことを知った。お互いの創作活動が気になった2人は、一度会うことに・・・。そこで、それぞれが考えていた「展示会をやりたい!」という思いを確認し合ったことが、今回の合同展という形につながった。

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