平成21年スタート 「裁判員制度」って何?・・・181216掲載
 障害者に説明会開く 名古屋地方検察庁広報官が解説
「NPO スペイス・21」が企画
国民の中から選任された裁判員が刑事裁判に参加し、被告人が有罪かどうかなどを裁判官と一緒に決める「裁判員制度」が平成21年にスタートします。国民が司法参加する同制度を正しく理解しようと、障害者や高齢者の支援活動をする「NPOスペイス・21(澤木富枝代表)」は3日、扶桑町総合福祉センターで障害者を対象に「裁判員制度説明会」を開催しました。
障害者を対象にして開かれた「裁判員制度説明会」=扶桑町で ●ボランティアが協力
説明会には、視覚や聴覚、身体に障害を持つ15人を含む約40人が参加。同町の点字ボランティア「一歩」が事前に資料を点訳し、手話と要約筆記付きで行われました。国民の司法への理解と信頼の深まりを期待し、犯罪の抑止につながればと開始する同制度。法務省企画・製作のDVD「裁判員制度―もしもあなたが選ばれたら―」(約60分)を視聴し、名古屋地方検察庁の広報官から説明を聞きました。裁判員が参加する事件は殺人、強盗致死傷、現住建造物等放火、覚せい剤取締法違反、危険運転致死などの「一定の重大な刑事事件」で、その対象となる事件は平成16年に、愛知県内で239件発生しています。
裁判員選任の基になるのは有権者(選挙人名簿)で、抽選で決まった候補者には前年中に通知。70歳以上、学生、重い病気や同居親族の介護・養育など、やむをえない理由以外は辞退は認められず、裁判員に選ばれた場合は裁判官と共に公判に出席。「証拠調べ」「証人尋問」などの審理に立ち会うことになります。県民が裁判員候補者となる可能性は、平成17年で270人〜540人に1人ほどと、比較的高い確率。「専門的な知識は特に要らず、生活する中での経験則で参加してもらえれば」と、広報官は説明します。「私の視点、私の感覚、私の言葉で参加します」がキャッチフレーズの同制度。参加者からは「ろう者のための手話は付けてもらえるのか」「審理は夜遅くにまで及ぶことはないのか」「休暇が取りやすいよう企業は対応するのか」などの質問が出され、「最高裁判所は、障害を持った人に安心して参加してもらえるよう配慮すると言っている。これからも疑問や問題点など聞かせてほしい」と、より良い制度としてスタートさせるため多くの声を聞きたいと、国民の関心の高まりを望んでいます。

 命のつながりを感じて… 

拾ったドングリを袋に詰めて喜ぶ園児たち

ドングリ拾いの様子
●大口町の園児がドングリ拾い
「子どもたちに、自然の恵みや命のつながりを感じる機会を」と、大口町を拠点にまちづくり活動をする「Genki
(ゲンキ)森もり(寺澤眞知子代表)」は4日、丹羽高校(近藤喜美代校長)で「ドングリ拾い交流」を開催。大口北保育園(小澤光枝園長)の年長・年中児約70人が、大喜びでドングリを拾いました。交流会では、同校生物担当の加藤博明教諭がタヌキのお面を被って登場。校内で見かけたタヌキの話をしながら、身近な生物や植物に関心を持ってと園児に語りました。「おはなしメリーゴーランド(笹山恵子代表)」から、植物の育て方の話を聞いた後は、武道場西側で待ちに待ったドングリ拾い。「あった、あった!」、大きくて丸いクヌギやアカガシ、細長いマテバシイの実がここにも、そこにも…。「こんなにたくさん」と、ドングリで一杯の袋を掲げて見せる子どもたちは満面の笑みで、「帽子を被っているのもあった」「こんなに大きい!」と歓声を上げながら、夢中でドングリを拾いました。同町で子育て支援活動やまちづくり活動をする「マミーポケット(中西由美代表)」や「桜口魂(前田佳博代表)」のメンバーも参加。「次回はぜひ、生徒たちとの交流も」と近藤校長は活動を歓迎し、寺澤代表も「これからもいろいろな団体と連携を取り、命のつながりを感じながらまちに緑を提案していきたい」と話します。
「Genki(ゲンキ)森もり」はメンバーを募集中。(問)大口町地域振興課 TEL大口(94)0530

 交通安全の意識高めて 
●江南で街頭活動
「ストップ ザ ワースト」。4日現在、交通事故死第2位の北海道を54人上回る302人もの尊い命が交通事故の犠牲となった愛知県。江南警察署(小崎正雄署長)管内でも11月中旬の1週間で4人が亡くなるという非常事態の中、同日、交通安全街頭キャンペーンが江南市赤童子町栄の県道名古屋江南線で行われました=写真。年末の交通安全県民運動(1〜10日)期間中でもあり、同市女性交通安全クラブや県交通安全協会江南支部、江南安全運転管理協議会、同市交通安全推進協議会の関係者約50人が参加。道行くドライバーに啓発チラシ等を手渡しながら、「安全運転をお願いします」と呼び掛けました。

わが町の昭和と平成 
●古知野 新町通り
昭和46年、買い物客らでにぎわう古知野新町通り。江南市役所提供。
現在の古知野新町通り。
昭和46年。江南市の古知野新町通りは、個性あふれる専門店が軒を並べ、休日ともなると自転車に乗って通行するのも危険なほど大勢の買い物客でにぎわっていました。現在は、古知野新町商店街協同組合(赤羽芳彰代表理事)に加盟する13店舗が営業を続け、有志の店が参加してラッキーナンバーで商品券などが当たる大売り出しを年4回実施するなど、活性化に知恵を絞っています。ことし5〜6月には、人気グループ「嵐」主演映画「黄色い涙」(来春公開予定)のメーンロケ地として撮影が行われました。現在、衣料品店イチハラの旧店舗を改装した「ふれあいプラザさかえや」には、撮影風景の写真などが展示されています。


尾北ホームニュースでは、平成の現代と対比することができる、なつかしい昭和の写真を探しています。
次回は1月20日に掲載します。

 
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