多くの人の協力で完成した「たいようひろば」。色とりどりの季節の花が咲き散歩の途中に立ち寄るには絶好の場所=扶桑町斎藤で
1年がかりで広場を整備した近藤國代さんと、表札代わりのシンボルモニュメント |
●柏森の近藤國代さんが畑を借り整備
1年かけ、200坪ほどの畑を憩いの広場に整備してきたのは近藤國代さん=柏森。草が生い茂って2メートルほどにも伸びる荒れた状態に、「ここが花畑になって、みんなが集まれる場所になったなら」と、名古屋市在住の所有者に相談、畑を借りることにしました。まずは除草作業からとシルバー人材センターに頼んだり、地域の建築会社にボランティアで土を掘り起こしてもらったりと、本格的に整備開始。昨秋から花を植え始めました。花畑を作るにしても、「ただのうねでは楽しくない」と、川の流れのように植栽したり、チューリップ模様を浮き上がらせてみたり。大量処分の苗を買い込んでは、1人でこつこつ。途中で体調を崩して休んでいると、草が生えるのを心配して隣近所の畑の人たちが草取りもしてくれたと1年を振り返ります。中には、球根を持って来てくれる人や「これで苗を買ってね」とお金を置いていく人までいたそうで、道行く人の「できてきたね〜」「何も手伝えないけど、頑張ってね」の言葉が栄養剤になったと笑う近藤さん。柏森小学校に職員として勤務していることから、4年生の児童が広場名を考案、浅井ゆきのさんの「たいようひろば」に決定しました。知人が作ったカタツムリやカマキリのオブジェ、表札代わりのシンボルモニュメント、近藤さんが購入した授産施設「たんぽぽ」の仲間たちが作った陶製のオブジェなどが訪れる仲間たちを出迎え、近藤さんの池堀りを見るに見かねて中学生が掘った池には、すみつき始めたカエルも顔を出します。知人の輪が広がり、出来上がったたいようひろば。近藤さんは「散歩の途中に寄ってもらえる、大人の広場になれば」と、ボランティアの手によるあずまやの設置も計画しています。 |