パッチワークキルトで社会貢献 ・・・171203掲載
「世界中の子どもたちに温かさを伝えたい」
毎月第4木曜日の午後、犬山市まちづくり拠点施設「余遊亭」=犬山市犬山=の2階で10数人の主婦が歓談しながらパッチワークを楽しんでいます。愛知郡東郷町に本部を置くNPO法人QUILT21(稲吉秀子理事長)犬山支部の会員たちで、江南や各務原、可児市在住のメンバーもいます。同法人は「世界中の、困難な状況にある子どもたちをキルトで支援、その温かさを伝えたい」と2002年に設立、犬山支部はことし7月から活動を始めました。
●NPO法人 QUILT21犬山支部
昨年は東海地区の仲間たちと、アフガニスタンの難民キャンプの子どもたち900人にキルトの通学バッグを寄付。ことし9月には新潟県中越地震の被災者や仮設住宅の子どもたちに、ベビーキルトを111枚贈りました。
キルトを持つ犬山支部のメンバー 「何か社会の役に立ちたいけど、1人では何をしたらよいか分からない。パッチワークキルトはみんなの力で手作りし、気持ちを伝えられる最適なもの」と、犬山支部代表清水由美子さんは話します。「こんなパターンもあったのかって驚き、発見がありました」と、初めて参加した河村美智子さん=犬山市橋爪。江南市から参加している米濱百合子さんも「おしゃべりしたくて入ったけど自分が癒やされ、結果としてボランティアとなりお役に立てるのは、とてもうれしい」。各支部でリレーしながら作ってきたベビーキルトの記念すべき100枚目が犬山支部で完成したことを、メンバー全員とてもうれしく思っています。
●会員を募集中
針仕事が好きな人なら経験のない人でも大丈夫。気軽な雰囲気で、自然に勉強もできるそうです。「自分流でもOK!実用にも癒やしにもなります。一緒に楽しみませんか」と、会員を募集中。10、11日のフロイデまつりにも参加。地雷撲滅「黄色い蝶キャンペーン」のシンボルマーク・黄色い蝶のアプリケの付いたきん着をチャリティー販売し、キルト体験コーナーも設ける予定です。(問)清水さん TEL犬山(62)6351

想い出のランドセル アフガンの子ども達へ
届いたランドセルを手にするアフガニスタンの子どもたち=(財)ジョイセフのホームページより ●全国から12,120個
アフガニスタンの子どもたちに使わなくなったランドセルを送ろうと、「江南想い出のランドセルの会」(堀尾庄一代表)が今春、尾北ホームニュース紙上で呼び掛けて集まったランドセルが、10月上旬までに現地の小学校に届けられていたことが分かりました。(財)ジョイセフが昨年から行っている活動に賛同した取り組みで、今回は同会の120個を含め、全国から寄せられたランドセルは1万2120個。6月末に第1便が横浜港を出港し、パキスタンのカシム港に到着後は、トラックでアフガニスタン国内へ。昨年は5200個が送られ、現地ではランドセルが欲しくて学校に通い始めた子や、ランドセルをもらったのでうれしくて学校を休まずに通う子が増え、学校の児童数は着実に増えているようです。同会は来春もこの活動を実施する予定。(問)堀尾代表TEL江南(54)2275

安気に暮らせる街に
●食事会でふれあう 一人暮らしの高齢者
家に閉じこもらず、人との交流を楽しむ機会にと、江南市古知野第1地区の1人暮らしの高齢者を対象にした高齢者ふれあい食事会が11月18日、同市老人福祉センターで開かれ、92人が参加しました。
琴紅会の演奏と歌を聴く参加者 赤い羽根共同募金の配分事業として行われたもので、同地区民生委員が「外に出ることで人と接する機会ができ、心も体も健康に過ごせるのでは」と、同市社会福祉協議会と連携を取って開催、ことしで3回目。「年をとっても、安気に暮らせるまちでありたい」と話す、同委員の中根元彦同地区会長。足が不自由な人には送り迎えの移送サービスを行い、座敷、テーブル席など一人ひとりの意向を大切にした会は、同委員のアイデアを生かし役割分担をしながら企画・運営しています。食事の後には、「琴紅会」による大正琴演奏や、悪徳リフォーム商法をテーマにした民生委員らの手作り寸劇も用意。配られた歌詞カードを手に、歌を口ずさみ手拍子をする姿や、悪徳商法の被害防止を呼び掛ける寸劇にうなずく姿がありました。

●古知野町花霞地区 サロンに集う
江南市古知野町花霞の花霞公民館で、第2、4火曜日の午前10時から午後1時ごろまで「花霞ふれあいサロン」が開催されています。11月22日は来年のえとの犬を題材にした年賀状書きで、「おみゃあさん上手だね〜」「鉛筆を持つのは久しぶり」と、70代、80代の参加者約10人が色鉛筆で張り子の犬の絵を仕上げ、昼食を一緒に食べて過ごしました。同サロンが始まったのは、今から3ヵ月ほど前。同地区の古池富子さんが、民生委員として高齢者訪問をする中で「高齢になると外に出掛けることが少なくなってしまう。人と接する機会が減り、会話もなくなってしまうことで体調も壊れやすいのでは」と感じ、同地区大竹成和町総代らに相談したのがきっかけです。
年賀状を仕上げた参加者
食事作りなどサロンを支えるのは埜村久枝さんと橘川康尹さんで、「地域の人からも差し入れが届き、その材料などで昼食を作っています」。「地域の人に気軽に利用してもらえれば」と、サロンの案内を回覧板で知らせる古池さんは「小さなお子さん連れのお母さんにも来てもらえたら」と、高齢者と子どもたちの触れ合いの場、育児支援の場など、世代を超えた地域のサロンにしたいと話しています。

91歳の針仕事 刺し子、パッチワーク
野田ノブ子さん(91)と刺し子の大作など ●扶桑の老人施設で展示中
藍色のベース布に、細かい針目が均等に美しい模様を描く、見事な刺し子のテーブルクロス。作者は91歳の野田ノブ子さん。野田さんの刺し子とパッチワーク作品が、扶桑町高雄のグループホームもみの木で今月末まで展示されています。同施設に入所後、1年半ほど前から手芸を始めた野田さん。本を見たり職員にアドバイスをもらったりの独学ですが「裁縫は昔から好きで、娘の時にはお針を習ってました。ちょっと暇を見つけては、針を動かしていますよ。肩が凝ることもないので、それがありがたいですね」とにっこり。現在展示されている作品は、のれんやクッションなど30点ほどで、まだまだ増えそう。施設マネージャーの大西敦子さんは「見事な作品ができるというのは、周りのお年寄りの励みにもなります。多くの方に見ていただければ」と話しています。

 
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