大鏡餅の稲実る・・・171105掲載
国府宮はだか祭前日(2/9)に奉納
●神饌田で「抜穂祭」 〈大口町奉賛会〉
来年2月10日に行われる稲沢・国府宮神社「はだか祭」大鏡餅奉納に関する一連の行事の一つ「抜穂祭」が、10月23日に大口町役場前にある神饌田で行われました。国府宮裸祭大鏡餅奉納大口町奉賛会(大竹喜久雄会長)が主催。神事は国府宮神社の竹内正憲宮司ら神職を迎えて行われ、関係者ら約100人が出席しました。
黄金色に実った稲を刈る10人の奉耕者=神饌田で 来年は明治39(1906)年に大口村が誕生して以来100年という節目の年であり、大口町の名を全国に広く紹介する絶好の機会と、町内全域で大きな盛り上がりを見せています。奉賛会は1月30日に結成。5月15日に播種祭、6月19日に御田植祭。そして8月29日には奉納用米俵に使用する10俵分のわらを刈り取る青田刈りが行われました。「抜穂祭」では、白い着物に黄色のはかま、頭にすげがさをかぶった10人の奉耕者が神饌田に入って、黄金色に実った稲穂を刈り取りました。次に奉賛会役員が刈り取った稲の束から稲穂を抜き取り、田長の佐藤正義さんがそれを束ねて三宝にのせ、神前に供えました。

式後、大竹会長が「大口町の歴史に残る奉納にしていきたい」、酒井^町長が「町民の皆さんが一丸となって取り組んでいただいている。奉納を通じてコミュニティーの充実が図られることと思う」と、あいさつ。事務局長の今枝達夫さんは「行政区を支部とする盛り上がりがすごい。心を一つにして、皆さんに応援をいただいています」と、感謝しています。この後、11月12日には大口町民会館で、田長と奉耕者が中心となって、米俵をつくる予定。大鏡餅作りは1月26日の餅搗会場鎮祭および忌火式で始まり、2月4日に50俵分のもち米を使って直径2.4メートル、高さ2.35メートル、重さ約4トンの大鏡餅を完成させ、はだか祭前日の9日に奉納する予定になっています。 稲穂を抜き取る大口町奉賛会の大竹喜久雄会長(左)

まちづくり応援隊「太助」が企画・運営
おおぐち元気戦隊ダッシュマン ●ふれあいまつり2005(大口町) きょう・あす多彩に
「つながれ ひろがれ いきいき 大口」を合言葉に、住民ボランティアの「まちづくり応援隊・太助(渡辺卓夫代表)」が行政と協働で企画・運営する「ふれあいまつり2005」が11月5、6日午前10時から午後3時まで大口町健康文化センターや中央公民館、周辺駐車場で開催されます。雨天でも開催(一部中止あり)。毎年夏に行われていた小中学校PTAによるファミリーフェスタを同時開催。子ども会が愛知万博大口町の日に来場者に書いてもらった、10年後の自分へのメッセージを納めたタイムカプセル埋設式も行います。おおぐち元気戦隊ダッシュマンショー、スタインウェイ友の会によるふれあいコンサート、国際理解・交流フォーラム、文化祭、工作教室など、盛りだくさんの内容となっています。イベント内容は次の通り。
《11月5日》
【健康文化センター内・駐車場】野菜コンテスト、無添加味噌・鬼まんじゅう販売、交通安全クイズ、はがき・切手販売、海外救援衣料募集など◆元気体操、手話コーラス、オカリナ演奏など◆ふれあいコンサート(11:00、14:00、先着各40人)
【中央公民館内・駐車場】ふくしわくわくランド(車いす・点字体験等)◆ファミリーフェスタ、文化祭
《同6日》
【健康文化センター内・駐車場】子ども会タイムカプセル埋設式(10:00)◆国際理解・交流フォーラム(ゲームで体験する国際理解講座10:00、車座討論会13:00、異文化交流会14:10)◆ふれあいコンサート(11:00、14:00、各先着40人)◆ダッシュマンショーなど(11:30)◆子ども会ふれあい広場、劇団ほほえみ活動紹介
【中央公民館内・駐車場】スポレク祭、税金クイズ▽文化祭◆としょかんまつり

歴史時代絵巻に歓声上がる


●犬山城前に武将勢ぞろい
国宝犬山城下にことし5月、新設された甲冑工房。その事業の一つとして、犬山城や武将をより身近に感じてもらおうと歴史時代絵巻イベント「犬山城戦国武将物語」が犬山城と城前広場で10月23日に行われ、観光客ら多くの見物人でにぎわいました。同実行委員会(小川伸夫会長)主催、同市観光協会共催。全国古城絵巻五十撰実行委員長の林美博さんが成瀬正成公に扮し、小中学生や市民が務めた子ども武者、小姓、足軽、旗持ち隊。愛知県古銃研究会による古式火縄銃演舞で、約40発の空砲の実演が行われると、その迫力に観客からは歓声が上がりました。延べ約1000人の見物人の中には外国からの観光客も多く、武者たちとの写真撮影など交流を楽しむ姿があちらこちらに。同協会の後藤真司さんは「ポスト万博として、武将にまつわるイベントを今後も企画し、犬山を元気なまちにしたい」と話していました。



(上下写真)戦国武将のいでたちで観光客を楽しませた犬山市民ら

定年退職後に独学で始めた木製模型作り
●扶桑町高雄の古池一男さん(83)
「定年退職して、ぼさっとしとっては、ぼけてしまうと思いまして。指先を使うことはぼけ防止に良い、ということで始めたんですよ」と、笑顔で話す扶桑町高雄の古池一男(83)さん。部屋に並べられたのは木製の模型で、屋根の曲線も美しく、小さな扉や柱の飾りまで丁寧に作られた清水寺、法隆寺の五重塔、夢殿、名古屋城など。屋根の上の鳳凰やしゃちほこも木を彫り、金色に塗った手作りです。
古池さんと清水寺、駆逐艦「天霧」の模型 材料は近所の製材所からもらった木材の切れ端。作り方はまず建物の写真を見て、簡単な図面を引き、後はその図面を基に組み立てていくという、全くの独学。午前中を制作に充て、大きな物だと3カ月〜3カ月半かかると言います。建物の模型の中に1つだけある戦艦は、戦争中に機関士として乗っていた駆逐艦「天霧」。シンガポールからカリマンタン島(ボルネオ)に向かう途中の南シナ海で爆撃を受けて沈没しました。 機関室は被弾を逃れ、海に飛び込んで必死に泳いだと言う古池さん。「自分の乗っていた船のことは、今も忘れられません。大勢の仲間が亡くなったけど、なんとか生きとりました。おかげさまで、元気でやっとれます」。古池さんの作品は12、13日、福塚公民館で開催される「コミュニティー文化祭」で展示され、「独学で、お恥ずかしいですが、皆さんに見てもらえれば」と話しています。
 
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