愛知万博出展記念碑を献石・・・170806掲載
石上げ祭伝承保存会と地元の冨士町内会
●あす、石上祭
尾張地方の夏の風物詩「石上祭」が、あす7日、犬山市の尾張冨士浅間神社(山田健宮司)で、開催されます。隣の本宮山より背が低いのを嘆いた尾張冨士のご祭神(木花開耶姫命)が、地元村人の夢枕に立ったことから始まったとされる天下の奇祭で、ことしも500組以上の献石が予定されています。
あす献石される愛知万博出展記念碑
●尾張冨士浅間神社
石をリンギ棒(担ぎ棒)にくくり付け、飾りを施して奉納。2人で担ぐ2点吊りから、最も大きいものは32点吊りまでさまざまで「毎年新しく献石するグループが増えつつあって、今後が楽しみです」と山田宮司。特に、ことしは愛知万博の「犬山市の日」に市の無形民俗文化財である石上祭を紹介したことから、その記念として「石上げ祭伝承保存会」と地元の冨士町内会が32点吊りの記念碑を献石します。「町内のみんな、100人くらいで上げます」と保存会長の納堂豊治さん。32点吊りは7組あり、羽黒皆世会、前原七草の会、赤坂組、犬山連合会、国香会、三喜工務店。ほかにも、ナイジェリアの人々とともに献石する河北交友会や、犬山市と友好都市交流をするドイツのスポーツ少年団も参加します。石上げは早朝6時ごろから夕方まで途切れることなく続き、日没後には縄を付けた松明を振り回しながら駆け下りる、火振り神事が行われます。そして、恒例の打ち上げ花火で尾張冨士が彩られ、石上祭は幕を閉じます。

学区レベルの活動が必要 
●犬山北小学校で1泊避難体験
犬山市ボランティア連絡協議会主催のボランティアのつどいが、7月17、18の2日にわたり開催され「シナリオのない避難体験」と名付けた初めての宿泊避難体験が行われました。会場の犬山北小学校のグラウンドには178人が集まり、72人が宿泊も体験。まず自分たちでテントを組み立て、8つのテントに分かれて避難所生活を開始=写真。自己紹介やできる仕事を話し合い、テント長を決めて助け合うスタンスを確認。持参した避難袋の中身についても披露し合いました。
「町内配置の非常持ち出しがあるが、他町内はどうか」など活発に話が進み、参加者の稲垣稔さん=橋爪=は「もしもの時のために、きちんと避難訓練に参加したかった。明日まで頑張ります」と話していました。この後、簡易トイレの設置練習や廃油とアルミホイルを使った明かり作り、救急法など、次々に訓練は続き200人分の炊き出しは寿会と青菜の会が担当しました。(特)レスキューストックヤードの代表理事・栗田暢之さんの講演も行われ、栗田さんは「今までの災害で命を守ったのは、学区レベルの活動。こういう訓練で1人でも多くの人に、知識を地域に持って帰ってほしい」と訴えました。同協議会の溝口美智子会長も「初めての宿泊訓練は、行政サイドの発想ばかりでなく、いざという時を想定しての貴重な経験になったのでは」と話していました。

6、7日に公演 江南市朗読の会「ゆうすげ」
●子どもたちの劇団「ドリーム」も参加
江南市朗読の会ゆうすげの公演、朗読劇「この子たちの夏1945・ヒロシマ ナガサキ」が6、7の2日間、午前10時30分から、江南市民文化会館展示室で開催されます。ゆうすげは、平成9年に同市の生涯学習講座から誕生した朗読サークル。同10年から、毎年夏に広島、長崎で被爆した母や子がつづった手紙や詩、短歌などを集めた「この子たちの夏」の上演を続け、「ことしは戦後60年ということで、新たな気持ちで上演したい」と、メンバー6人は公演に向けて練習を重ねてきました。
公演にはことし4月に同市で発足した子どもたちの劇団「ドリーム」も参加。作中に子どもが朗読する部分があり、今まではテープを流していたところを実際に子どもたちが朗読をすることに。「参加してもらうことで、子どもたちに戦争について伝えていくことができれば」と河内香さん。「毎日の生活の中で、戦争については忘れていることなのでは。戦後60年、あと5年10年したら語り継ぐ人もいなくなる。せめてこの暑い夏の日に思い出して、語り継いでいかなければと思って読んでいます」と、林八千代さん。入場は無料。どなたでも、多くの皆さんに聴きに来てほしいと、メンバーは呼び掛けています。

●扶桑町平和事業
扶桑町は「原爆の絵・子どもたちの平和ポスター展」を14日まで、同町図書館2階ロビーで開催中。昭和49年、市民の手で原爆の絵を残そうとNHK広島支局に寄せられた絵の一部の展示です。8日の午前10時30分と午後2時には、原爆ビデオ「ツルにのって−とも子の冒険」「きみは広島を見たか」の上映もあります。

 犬山市の平和都市宣言20周年平和祈念事業
●「語りつぐ平和」 −7日−
犬山市は、戦争体験講話や朗読劇、パネル展示で平和の尊さ・大切さを考える、平和都市宣言20周年平和祈念事業「2005・語りつぐ平和」を7日午後1時30分から同市南部公民館で開催します。講話では、愛知県原水爆被災者の会犬山支部長の小嶋定男さんが「被爆体験から−生きた証人として−」と題して体験を話し、朗読クラブ「まどか」「夢倶楽部」のメンバーによる朗読劇「この子たちの夏 1945・ヒロシマ ナガサキ」が行われます(地人会協力)。「原爆と人間展」のパネル展示では、約40点が展示されます。入場無料。また、戦争の事実を風化させることなく次世代に伝えたいと、戦争体験談やメッセージを募集中。仮称『次世代に伝えたい平和の大切さ〜戦争の体験から〜』の発行を予定しています。
募集内容は(1)戦争体験文200〜800字程度で小学校高学年、中学生に向けた内容 (2)平和一言メッセージは一言〜50字程度で、小学校低学年にも理解できる内容。応募締め切りは8月31日で書式は自由です。 (問)犬山市役所企画調整課TEL犬山(61)1800

 打ち上げの見学は自由 中日"夢"サークル
あす、ペットボトルロケット作り
中日新聞販売店と尾北ホームニュース共催の地域事業、第27回「中日"夢"サークル」ペットボトルロケット作り教室を7日、すいとぴあ江南で開催します。午前11時からは、親子70組が作成したペットボトルロケットの打ち上げを会場北側の芝生広場で行います。打ち上げの見学はどなたでも。また、同11時50分ころには、講師の片岡鉄雄さんが世界最速のペンシルロケットと、パラシュートロケットの打ち上げを行います。※雨天決行。






←ペットボトルロケット打ち上げの様子(写真提供、片岡さん)
 
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