今春の退職校長・・・170326掲載

40年近い教員生活を終え今月末で、丹葉地区小中学校の校長先生9人が退職されます。それぞれ胸の内をお尋ねしました。質問内容は次の通り。(1)歴任校(2)在職中の思い出(3)児童・生徒に贈る言葉(4)今後について(5)趣味  (順不同)


栗木邦夫校長
江南市立宮田小 栗木邦夫校長
(1)不二小、知多中、犬山南小、木曽川西小、派遣社会教育主事(大口町)大口北小、扶桑中、大口北部中、大口中、山名小、岩倉南小、宮田小。(2)明るい市町の人々と保護者の皆様から、日々温かいご指導を受けたことを深く感謝申し上げます。(3)「創造」は判断と選択から始まります。自分自身のリーダーであるために、自ら学び、磨き、鍛えて、随所に自分自身で適切な判断と選択をすることです。(4)歴史をみて、今をみて、未来をみることです。 (5)音楽・絵画鑑賞、スポーツ観戦。

江南市立藤里小 森川幸子校長
(1)犬山南小、大口南小、楽田小、大口西小、栗栖小、藤里小。(2)若いころは、スポーツの指導に情熱を傾けたこと。中部分は、道徳・生活科・学校給食の3分野で研究指定を受け、研修を深めたこと。(3)「点滴 石を穿つ」。自分の力を信じ、一生懸命努力すれば、たいていのことは可能にすることができます。(4)夫婦で旅行に出掛け大自然をゆったりと眺めながら、心のリフレッシュと新しい発見をたくさんできたらいいなあと考えています。(5)旅行、ハイキング、園芸。

森川幸子校長


八橋玉純校長
江南市立草井小 八橋玉純校長
(1)柏森小、古知野中、犬山中、木曽川中、城東中、草井小。(2)授業や行事等で児童・生徒が夢中になって取り組んだときのうれしさ。多くの人の協力によりビオトープができ、児童が身近に動植物に触れ、自然や環境についての学習が進められたこと。(3)自分の良さを見つけ伸ばすとともに、変化が激しい社会にあって困難なことにもくじけずに進むたくましさを身に付け、生き抜いてほしい。(4)自然にかかわることで自分にできることを見つけ、取り組んでみたい。(5)写真、野菜作りや草花の栽培など。

扶桑町立扶桑東小 奥村宏校長
(1)池野小、楽田小、羽黒小、木曽川中、岩倉中、扶桑東小。(2)文部省の教員海外派遣団の一員として昭和57年、今はなくなったベルリンの壁を通って、西ベルリンから東ベルリンへ入ったこと。(3)学校は宝島・・・宝探しの方法・・・「失敗は宝の原石です。そのままにしておけば石ころ、磨けば宝石となる」。(4)国内で、まだ行ったことのない所へ行ってみたい。(5)スポーツ観戦。

奥村宏校長


小林邦夫校長
犬山市立犬山北小 小林邦夫校長
(1)木曽川中、犬山中、木曽川東小、古知野東小、犬山・東小、犬山北小。(2)中学校在職中に、野球部の顧問として部員と共に汗を流して頑張ったことが、懐かしい思い出の一つである。(3)野球選手のイチローは、たゆまぬ努力によって彼の今がある。どの子にも良い所がある。「継続は力なり」、みんな頑張ってほしい。(4)ようやく勤めから開放される。自由になる時間を好きなスポーツで楽しく過ごしたい。(5)スポーツ。

江南市立北部中 加藤矩弘校長
(1)犬山南小、犬山北小、犬山中、古知野中、池野小、犬山北小、江南・北部中。(2)国語教師として文集や詩集を毎年発行したこと、生徒指導が厳しい時代に作り出された数々のドラマなどすべてが楽しい思い出。(3)朝礼で引用した言葉「青春とは、人生のある期間を言うのではなく、心の持ち方である」。自分らしく、そしてたくましく時代を切り開いていってください。(4)ボランティア活動(日本語教育)をしながら、「西洋文化史」や外国語を学ぶこと。気ままな世界旅行をすることが夢?(5)旅行、音楽鑑賞、スポーツ観戦。

加藤矩弘校長


牧野光谷校長
岩倉市立岩倉東小 牧野光谷校長
(1)大口中、古知野東小、古知野中、江南・西部中、犬山中、古知野北小、岩倉東小。(2)昭和42年当時、青年学級講師として、同年代の有職青年男女と活動したこと。宿直当番時、プールの見回りが怖かったことが思い出される。(3)人間の知覚は同じ刺激を求めていると、感じ方が次第に鈍くなる。快い、楽しいという感覚を持ち続けるには、相反する刺激が必要である。(4)特に中学校に勤めていた27年間は、部活指導(ブラスバンド)で自分の時間が少なかったので、ゆっくり旅行がしたい。(5)音楽全般、卓球、ダンス、旅行。

岩倉市立曽野小 平野和義校長
(1)江南・北部中、犬山北小、犬山・東部中、城東中、草井小、曽野小。(2)創り出す感動を味わった卒業式。卒業式が先生を変え、子どもを変え、学校を変えた。その切り口は、読む式辞から「語る式辞」に挑んだこと。(3)「飛躍と前進」。夢(願い)を大切に、わがままな自己をコントロールして、苦労を喜びにする術を身に付けてください。(4)今、哲学者・梅原猛を勉強している。さらに猛の研究や円空の巡礼をすることで、日本文化のすごさに触れたい。社会活動も身近なところから貢献したい。(5)読書、巡礼(紀行)、俳画。

平野和義校長


小沢捨雄校長
木曽川町立木曽川東小 小沢捨雄校長
(1)木曽川中、黒田小、布袋北小、木曽川西小、黒田小、門弟山小、木曽川東小。(2)遺跡発掘や、町史・市史の調査に従事できたこと。校長室で世界各地のカブトやクワガタを、児童と一緒に工夫・研究しながら育てたこと。(3)人生にバックギアはない。「夢」に向かって、毎日小さな積み上げを!!困難な壁にぶつかっても決してあきらめず、耐えて前に進むこと。(4)地域社会に役立つボランティア活動がしたい。暇をつくって、自然や歴史探訪の旅がしたい。(5)昆虫の飼育、音楽・舞台鑑賞、園芸。
明治時代の手紙や児童の書画など発見
江南・古知野北小
江南市立古知野北小学校(斎藤隆校長)でこのほど、明治37年から大正6年ごろにかけてのはがきや手紙、当時の児童の習字や絵などの作品を張り付けた軸が見つかり、その一部が江南市歴史民俗資料館に寄贈されることになりました。

恩師をしのぶ子弟の書を持つPTA関係者。左端が三品幸雄さん左から2人目が斎藤隆校長=古知野北小で 見つかった資料は明治37・38年ごろ、日露戦争に出征した兵士が戦地から当時の和勝村役場や大脇清次郎尚武会長にあてたはがきや手紙、明治43年ごろに当時の古知野第三尋常高等小学校の4、5年生が書いた習字や絵、刺し子などの作品、恩師をしのぶ子弟の書、大正初期に養蚕業の技術開発者として叙勲を受けた倉知治右衛門さんの功績をたたえ建立された彰功碑=勝佐町西町、最勝寺の裏=の拓本など軸8本。以前、同校で児童を教えていた三品幸雄さん=扶桑町山那=が、教え子で現在、同校のPTA副会長を務める浅井竜美さんと話をしている時に、それらの存在を思い出し学校側に伝えたのがきっかけとなって今回の発見につながりました。約30年ぶりに、日の目を見ることになった8本の軸。毛筆で書かれた手紙や、子どもたちの習字の達筆ぶりに、当時の生活様式や文化がしのばれます。
「当時のこの地域の様子を知る上でも歴史資料として貴重なもので、三品先生や学校側の協力があって見つかったことはうれしいこと。何かの縁を感じる」と、地域の人たちにも見てほしいと言う浅井さん。斎藤校長も「どういう理由で学校に保管されていたのかは分からないけれど、学校は文化の中心だという象徴でもあるのでは」と、当時の子どもたちの作品や地域の偉人などについて、子どもたちに伝える良い機会だと話します。同資料館の高橋晃館長も「戦時における人々の生活が分かる資料は特に貴重なもの。皆さんに広くお見せしていきたい」と、同館での展示も検討していくということです
 
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