犬山市が「景観行政団体」に 県内初・・・170305掲載
都市景観賞6件決まる
全国各地で地域固有の景観を保全・活用する動きが盛んに取り組まれるなか、犬山市はこのほど、昨年12月17日に施行された景観法に基づく施策を行うことができる「景観行政団体」として県の同意を受けました。県内初の同団体として認められた同市は、景観計画を策定し、景観重要建造物の指定など独自の景観行政を進めていくことになります。
城下町に合った景観が評価された大手門いこいの広場と(左)と犬山北小学校の塀(右)
犬山市は平成5年に都市景観条例を制定し、これまでにもさまざまな取り組みを行ってきました。 2月20日に同市福祉会館で行った第7回犬山市都市景観賞の表彰もそのひとつ。32件の応募の中から建造物・広告物部門で加藤康夫邸と水野進邸、大手門いこいの広場、犬山北小学校の塀。風景部門として木曽川うかい、桃太郎神社が選ばれました。まちづくり拠点、住民の憩いの場として親しまれる大手門いこいの広場や犬山北小学校の塀は、公共施設でありながら城下町に合った白壁が印象的と評価を受けました。加藤邸は城下町地区に位置することから、景観に合わせて伝統的な黒塗りに修理。町並みの景観に、好影響を与えています。伝統的な格子のある水野邸は、丹精込められた植物が人々に潤いと安らぎを与えています。風景部門の木曽川うかいは犬山を代表する夜間景観が、また、桃太郎神社は語り継がれる桃太郎伝説や陳列される鬼の金棒など、犬山らしさが認められました。 
観察会会員とバードウオッチング 
扶桑・山名小児童
扶桑町立山名小学校(佐藤貴昭校長)の4年生56人は2月22日、木曽川野鳥観察会(長谷川正好代表)の会員5人と一緒に木曽川扶桑緑地公園の遊歩道でバードウオッチングをしました=写真。
「山辺と水辺、両方の渡り鳥が訪れる公園の近く」という立地条件を利用して長年、バードウオッチングに取り組んできた同校の4年生。ことしも「輝く命輝く自然」がテーマの総合学習の一環として、事前にインターネットや同会員手作りの渡り鳥のカードなどで、この時期に来る鳥について勉強していました。「鳥のすめないところに人間は住めない。自然を大切にし、鳥に関心を持ってもらえれば」と、長谷川代表。
児童らは双眼鏡を片手に、見つけた鳥たちの名前をメモしたり会員らに質問をしたりしながら、「メジロやエナガなど10種類以上見つけたよ」と明川玲子さん。墓越翔太君、高木陽平君も「初めて見た鳥もいて、すごく楽しかった」と話していました。子どもたちはこの後、教室できょう見つけた鳥の絵を描き、6年生を送る会や卒業式の会場を飾るレリーフにするそうです。
「森の教室」に東屋建てる
建設中の東屋とボランティアで集まった参加者の皆さん=草井小で 江南・草井小のビオトープが充実
江南市の草井小学校(八橋玉純校長、467人)は、地域住民や保護者、教師ら有志で、従来からある樹木園を生かして平成15年6月に学校ビオトープ「草井自然園」を造りました。その後、造成に参加した人たちが「ビオトープ同好会」を結成し、昨年8月にはテーブルといすを作り「森の教室」に。1、2年生は生活科、3〜6年生は総合学習の授業、放課の遊び場などとして楽しく活用しています。そして、さらなる充実を願って2月11、12日には地域住民の寄付による岐阜県産のスギ約20本を使用し、同教室に屋根をかけた東屋(約21平方メートル)が建てられました。 
「5年生の孫が活用する。大工として、こんなうれしいことはない」と話す尾関利正さん(69)ら地元で建築業に携わる5人を含め、同好会員ら35人の手によって立派に完成しました。同校出身の市原美由紀さんは「子どもたちがとても喜んでいるし、母校の手伝いができることがうれしい」と、楽しそうに参加していました。八橋校長は、「自然環境の大切さ、自然と共に生きる優しさ、思いやる気持ち、姿勢を育成したい。地域住民の活動や助けで、子どもたちは成長しています。このビオトープは、草井小学校の名物です」と、誇らしげに話します。 また、昨年は江南ホタルと自然を愛する会(中山勝博会長)の指導で児童らがホタルを飼育し、大勢の地域住民が観賞に訪れたそうです。
 
戻 る