年末防犯は地域ぐるみで・・・161218掲載

侵入盗を未然に防ぐ
犬山市の上野住宅町内会(纐纈弘之会長)はこのほど、集会場で防犯教室を開催し、愛知県セルフガード協会の防犯アドバイザー・舟橋厚史さんから錠や防犯ガラスの説明を受けるなど、住宅への侵入盗を防ぐ手だてを学びました。

▲防犯教室のようす
犬山市上野住宅で防犯教室
「高い塀や植え込みなど死角が多い家は狙われやすく、戸建て住宅の場合、約70%が窓ガラスを割っての侵入」と、舟橋さん。ピッキングやサムターン回しなど錠を破っての侵入はマンションに多いため、窓ガラスを中心に防犯の4原則「時間・音・光・目」から見た対策を話しました。まず、網入りガラスは火災時には有効なものの強度は普通のガラスと変わらず、防犯対策にはならないことを実際にガラスを割って説明し、次のような対策を紹介。(1)泥棒は時間がかかることを嫌い5分でほとんどあきらめるため、窓に1カ所、できれば上下2カ所に補助錠を付ける。(すべての窓にする必要はなく各階1〜2カ所、死角になる窓に付ける)(2)防犯ガラスや防犯フィルムの使用(3)窓用センサー付きアラームの使用。また、泥棒は下見をするなど地区全体をよく見ているため「防犯対策をしている家が何軒も続けば、その地区への侵入をあきらめます。
地区の交流がないことは地区に防犯意識がないこと」と、気軽にあいさつをするなど地区を挙げて防犯に取り組むことが大切と話しています。同住宅では3月のパトロール隊結成以降、1件の侵入盗もなく、自主パトロール隊の結成が続く犬山署管内でも11月末現在、住宅対象の侵入盗は犬山市144件(前年比53件減)・扶桑町64件(同28件減)と、昨年に比べ約30%減少しています。


▲扶桑町高木地区が結成
●町内8カ所目のパトロール隊 
自分たちの町は自分たちで守ろうと、扶桑町内8カ所目の自主防犯パトロール隊が高木地区(多和田純英区長、約750件)で活動を始めました。1日夜、高木西公民館で開かれた発足式には、隊員登録した58人が出席。隊長を務める多和田区長が「犯罪が起きる前の対策が大切で、意識を高めていくことが必要。安全で安心して暮らせる町にしていきたい」とあいさつ。犬山警察署地域課の松岡正美課長が「最近は考えられないような事件が起きる世の中。
犬山署管内ではこれまでに23の防犯パトロール隊が発足し、徐々に効果を上げてきています。息の長い活動を続けてください」と激励しました。この後、隊員たちは全員で「頑張ろう」と気勢を上げ=写真、東地区、西地区に分かれて初めてのパトロールを実施しました。今後は週1回巡回し、地域の安全を守る活動を展開していきます。

●南新田は1年経過 扶桑町高雄
扶桑町高雄の南新田地区では防犯・防火パトロールが始まって1年が経過しました。
パトロールは週1回、南コースと北コースに分かれて実施。11月末までに34回行い、1回平均28人の参加者がありました。最近では、パトロールを体力づくりの機会として当番ではない日にも参加する人が多くなっているようです。




ホイッスルを使って不
審者を撃退する児童。
連れ去り被害に遭わないために 大口
小学生を狙った連れ去りなどの事件が全国的に多発する中、子どもたちが事件に巻き込まれたり被害に遭ったりしないようにと、大口町内の3小学校で6、7日、江南警察署の協力を得て防犯教室が開かれました。「子どもたちの防犯に役立てば」と、小牧法人会による防犯ホイッスルの寄贈を全小学生が受けたこともあり、ホイッスルの使い方の指導にと同町が企画したものです。6日は大口南小学校(長屋孝成校長)で、全児童373人を対象に行われ、同署生活安全課の立松孝一警部補が連れ去りなどの被害に遭わないよう「遊びに行くときは家の人に言ってから出掛ける」「一人では遊ばない」「知らない人にはついていかない」「連れて行かれそうになったら大声や笛で知らせる」「友達がそういう場面に遭ったときは、大声や笛で大人に知らせる」の、5つの約束を提示しました。防犯ホイッスルの吹き方を練習し、5つの約束を胸に刻んだ子どもたちは、同森田清敏巡査部長扮する不審者が「道を教えてほしい」などと声を掛ける寸劇でもホイッスルを吹いて撃退。被害に遭わないための心構えを学びました。

●防犯帽子 各地で使用
「黄緑色は防犯の色」と、犬山署管内(犬山・扶桑)では住民による自主防犯パトロールの際、黄緑の蛍光カラーの帽子をかぶってパトロールする地域が増えています。ことし8月から自主防犯パトロールが始まった扶桑町柏森地区(兼松豊区長、約2470世帯)は、410個の帽子を購入しパトロールに着用するほか、「普段着の防犯」を目指し散歩や買い物の時にも着用しているそうです。


川口さんが最優秀


▲最優秀賞を受賞した
川口さん方の庭
● 花のまちづくりコンテスト 犬山

「犬山を美しい花や緑でいっぱいにしよう」と、犬山市花き園芸研究会(田中隆会長)主催の花のまちづくりコンテストの表彰式が11月28日に同市民健康館で行われ、同会長賞の最優秀賞を川口和子さん=羽黒、優秀賞を村瀬ちえみさん=富岡=が受賞しました。同会が、初夏から夏の庭や花壇の写真を募集していたもので、総応募数は11点。写真と現地審査により外観、手入れ、創意工夫などを点数化、川口さんはバランスの良さが、村瀬さんは手入れが行き届いていることが高く評価されました
 
戻 る