江南署と江南防犯協会連合会が老人会などで配布するために作った予防シール |
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おれおれ詐欺対策3箇条
1 名乗らせる
2 あわてない
3 事実を確認する |
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ことし5月以降に江南市で9件・岩倉市で5件発生した手口の一例は―。
事例1
(1)「県警のものだが息子さんが交通事故を起こした。相手の車には妊婦さんが乗っておりショックで破水し、このままでは息子さんは刑務所に入らなくてはならない。相手は示談でも良いと言っているから499万を振り込んで」。(被害額約340万円)
事例2
(2)息子を名乗る男から事故を起こしたと電話が入った後、人が代わり「組のものだが親分の送り迎えの車にぶつかった。代車と修理代合わせて500万払わないと息子はどうなるか分からんぞ」と言われた。(同500万円)
事例3
(3)孫を装った男から「おばあちゃん」と電話が入り父親がおかしいと言うので、孫から聞いた息子の携帯番号に電話したところ「借金の保証人になったが、その人が入院して払えないのでお金を貸してほしい。1週間で返すから」と言うので振り込んだ。その後、孫を名乗る男から「絵画を月賦で買ったがすぐ払えと怖い人たちに囲まれている」と再度電話が入り振り込んだが、さらに足りないと要求され詐欺に気付いた。(同624万円)県内でも、手口としては交通事故の示談金が一番多く67%、借金の返済が25%で拉致や誘拐を装うものも。被害者の多くは女性で、40〜50代が9人、30代も2人と、決して、高齢者に限られたものではありません。「被害者はみなさん、まさかわたしが詐欺に遭うなんてと言います」と、同署生活安全課の立松孝一警部補。同詐欺は家族・被害者・弁護士・警察官役など仲間を組んで役割分担し、組織的に行われることが多く、振り込み用の口座もネットオークションで手に入れるため、犯人にたどり着くのは難しいとのこと。 |