新潟中越地震・・・161106掲載

余震が続く被災地へ
震度7の地震が10月23日午後5時56分ごろ襲って以来、余震が続く新潟県中越地方。大口町では、ガス、電気、水道のライフラインが途絶え避難所生活をする被災者を支援しようと、同25日午後から役場職員6人を被災地に派遣。同町備蓄品の毛布50枚、アルファ米1500食、乾パン2400食と職員手作りのおにぎり150食を届けました。
 
屋根が崩れ落ちた建物=小千谷市内で(大口町提供)

地盤が沈み、マンホールが浮き上がった道路=小千谷市内で(大口町提供)
●物資輸送など支援活動始まる
現地視察を兼ね、下水、福祉、健康、学校教育など各課の職員6人が入った先は長岡市と小千谷市。ガスが復旧していない長岡市では、120カ所で5万人が避難所生活。ガス、水道のライフラインが遮断された小千谷市では、道路が陥没しマンホールが浮き上がった状態で行く手を阻み、人口の約半数に当たる2万4000人が避難、建物に入るのが恐ろしいと、車中で生活している人も多く見掛けたと言います。両市の職員の多くは、被災した家に帰ることなく作業に追われており、大口町が届けた毛布はすぐに配布されました。車中で1泊し、配食などの手伝いをしながら様子を尋ねた同町職員は「物資は多く届いているけれど、避難所まで届かない」「人が入れず、ボランティアセンターも立ち上げることができない」など闇夜で目の当たりにした世界は壮絶だったと。余震が続き、震度4を体感した行政課の吉田哲さん(43)らは「自分たちの町が同じように被災したとき、行政として回っていくのかという思いが強い」と話し「住民みんなが災害に対する意識を持つことでまとまり、被災に対応できる」と、備蓄品の見直しや自主防災組織の育成の必要性を感じています。
●各市町で義援金を受付中
同町では、視察の中で足りないと感じ、住民に呼び掛けて集まった大人用紙おむつ3915個、使い捨てカイロ7083個、義援金374万344円を1日、同町下小口にある名光急送(株)の協力を得て現地に搬送。職員4人も2泊しながら災害支援に当たりました。江南市では使い捨てカイロ1万個を10月29日に搬送。また、現地の子どもたちの修学を支援しようと、小中学生・保育園児の受け入れも開始しています。問い合わせは、江南市役所学校教育課、児童課TEL江南54−1111まで。犬山市では、第1次として1日から3日まで、保健師、看護師等10人を派遣。避難所等で過ごす住民の心のケアや介護支援に駆けつけました。扶桑町では10月30日から2日まで、扶桑文化会館、柏森駅、扶桑駅等で街頭募金活動を展開、86万439円が集まりました。義援金は各市役所、各町役場等公共施設や各市町社会福祉協議会で、現在も受け付けています。

野外避難生活体験
●大地震想定し、13日夜〜14日朝に実施
愛知県防災課では、大地震発生時における野外避難生活体験参加を、大口・扶桑両町で災害支援ボランティア活動をするDサポート丹羽(古池英明会長)に依頼。両町の協力を得て13日午後8時から14日午前8時まで(準備は13日午後5時から)、大口町余野中央公園で体験訓練を開催します。訓練は、県内広範囲で震度6弱以上の地震が発生。多数の住家が全半壊し多数の負傷者が発生するも、地元市町村は負傷者の救出・救護の対応に追われ、避難所への支援ができない状況を想定して行われます。参加者は非常持ち出し袋、防寒着、毛布等を持参し、電気、ガスの途絶えた夜の避難生活を体験します。
《体験希望者募る》
同会では、両町在住で野外体験訓練に参加する希望者を募っています。詳しくは、同会の舟橋さんTEL090−3254−8947まで。

防火ポスター 優秀作品は42点
犬山市長賞、林 未紗さん
(犬山北小6)の作品
犬山市長賞、内田稚菜さん
(東部中2)の作品
●犬山市消防本部が募集
犬山市消防本部(伊藤征夫消防長)は、秋季全国火災予防運動(9〜15日)を前に防火ポスターを募集。このほど優秀作品42点が決まりました。
市内の小中学生から472点(小学生311点・中学生161点)の応募があり、次の皆さんが入賞しました(敬称略)。
【小学生の部】
▼犬山市長賞 林未紗(犬山北6)▼中日新聞社賞 金城滉子(東5)▼同市議会議長賞 稲垣伸一(同)杉村土萌(楽田4)▼同市教育長賞 小澤壮裕(同6)▼犬山ロータリークラブ会長賞 河村莉奈(同5)原実優(犬山北6)宇都要人(東5)▼同市危険物安全協会長賞 葉山智子(楽田5)寺田和奏(同4)供田豪(犬山北4)▼同市消防長賞 木村太郎(東6)篠原未咲(犬山北5)宮ア桃(同)大澤祐斗(同)▼同消防署長賞 光清有梨(楽田6)丹羽寛佳(犬山北6)木野伸哉(同4)浅野翔平(同6)▼同市消防団長賞 松山眞子(楽田6)稲垣良憲(同)水野勇希(東6)加藤伶奈(犬山北4)▼同市少年婦人防火委員会長賞 吉野亜希(楽田6)中島央里絵(同)奥村博貴(今井6)竹山大貴(犬山北6)
【中学生の部】
▼犬山市長賞 内田稚菜(東部2)▼中日新聞社賞 今崎桃子(城東3)▼同市議会議長賞 金城大貴(同2)平井香帆(同)▼同市教育長賞 大澤亜里沙(同)▼犬山ロータリークラブ会長賞 平林拓也(同)▼同市危険物安全協会長賞 宮島司(東部2)▼同市消防長賞 藤井楓(同)岩男真由子(城東3)▼同市消防署長賞 澤木未来(同2)水野祐樹(同)▼同市消防団長賞 川津昭子(東部2)中尾紘一郎(城東1)▼同市少年婦人防火委員会長賞 高須雄大(東部2)岡澤貴之(城東2)

”世界に1冊”の絵本作り
●江南のグループが9日から作品展
世界に1冊しかない手作り絵本を作ろうと、絵本作りを楽しむ「手作り絵本の会(長尾恵利世代表)」=写真。昨年、江南市生涯学習講座の手作り絵本教室に参加した受講生が「自分だけの絵本を作り続けたい」と、講師であり18年間絵本を作り続けている長尾さん=江南市藤ヶ丘=と共に会を発足。飛び出す仕掛けや写真を使ったものなど、アイデアを生かした絵本作りに挑戦しています。「絵本というと、絵が苦手で…と言う人もいますが、子どもの成長記録や、いただいた年賀状を1冊の本にするなど、気軽に楽しめます」と話す長尾さん。子どもの成長記録から自分を見つめ直す絵本まで、110冊以上を作ってきました。
メンバーが制作してきたのは、十二支の本や子どもや孫向けのものなど。「世界に一つだけの絵本に引かれ参加し始めた」と話す石井陽子さん=飛高町=は「この子がおなかにいるときの、エコーの写真を使って1冊目を作りました」と、今では陽菜多ちゃん(1)と一緒に参加。「生まれてきてくれてありがとう」という思いを込め、成長記録の本を作っています。「作りたいネタは、自分たちの周りにいっぱいある」「成長記録など思い出が形になるとうれしい」と、お互いの作品を見せ合いアイデアを交換するメンバーたち。現在はクリスマスの本を制作しています。それらの作品を展示する「手作り絵本展」が9〜14日まで、ギャラリーみわ=古知野町=で開催され、長尾さんの作品約110点とメンバーによる約20点の作品が展示されます。また、13〜21日まで可児市ゆとりピアで開催される「花のまち可児手づくり絵本大賞展」には、合同作品「おべんとうおべんとううれしいな」を出展します。同会では仲間を随時募集しています。問い合わせは、長尾さんTEL江南57−7652まで。
 
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