屋根が崩れ落ちた建物=小千谷市内で(大口町提供)
地盤が沈み、マンホールが浮き上がった道路=小千谷市内で(大口町提供) |
●物資輸送など支援活動始まる
現地視察を兼ね、下水、福祉、健康、学校教育など各課の職員6人が入った先は長岡市と小千谷市。ガスが復旧していない長岡市では、120カ所で5万人が避難所生活。ガス、水道のライフラインが遮断された小千谷市では、道路が陥没しマンホールが浮き上がった状態で行く手を阻み、人口の約半数に当たる2万4000人が避難、建物に入るのが恐ろしいと、車中で生活している人も多く見掛けたと言います。両市の職員の多くは、被災した家に帰ることなく作業に追われており、大口町が届けた毛布はすぐに配布されました。車中で1泊し、配食などの手伝いをしながら様子を尋ねた同町職員は「物資は多く届いているけれど、避難所まで届かない」「人が入れず、ボランティアセンターも立ち上げることができない」など闇夜で目の当たりにした世界は壮絶だったと。余震が続き、震度4を体感した行政課の吉田哲さん(43)らは「自分たちの町が同じように被災したとき、行政として回っていくのかという思いが強い」と話し「住民みんなが災害に対する意識を持つことでまとまり、被災に対応できる」と、備蓄品の見直しや自主防災組織の育成の必要性を感じています。
●各市町で義援金を受付中
同町では、視察の中で足りないと感じ、住民に呼び掛けて集まった大人用紙おむつ3915個、使い捨てカイロ7083個、義援金374万344円を1日、同町下小口にある名光急送(株)の協力を得て現地に搬送。職員4人も2泊しながら災害支援に当たりました。江南市では使い捨てカイロ1万個を10月29日に搬送。また、現地の子どもたちの修学を支援しようと、小中学生・保育園児の受け入れも開始しています。問い合わせは、江南市役所学校教育課、児童課TEL江南54−1111まで。犬山市では、第1次として1日から3日まで、保健師、看護師等10人を派遣。避難所等で過ごす住民の心のケアや介護支援に駆けつけました。扶桑町では10月30日から2日まで、扶桑文化会館、柏森駅、扶桑駅等で街頭募金活動を展開、86万439円が集まりました。義援金は各市役所、各町役場等公共施設や各市町社会福祉協議会で、現在も受け付けています。 |