犬山市富岡に乳児院・・・161009掲載

犬山福祉会が建設資金を募集中
●名称決まる 「赤ちゃんの家 さくらんぼ」 ことし12月着工、来年10月に開設
「赤ちゃんにもうひとつのあたたかいおうちを」。犬山市で3歳未満児専門園・犬山さくら保育園を運営する社会福祉法人犬山福祉会(二宮幸雄理事長)は来年10月、同市富岡洞田の犬山市母子生活支援施設内に乳児院を創設。このほど、その名称が「赤ちゃんの家 さくらんぼ」に決まりました。同市の広報を通じて名前を募集。「見かけは小さくてもいつか誰かを幸せにしてくれる、大きな可能性と生命力を持って成長していく姿が感じられるから」と、斉木真美さん=長者町=が付けた名前です。
建設資金の協力を呼び掛ける犬山福祉会の飯坂正副理事長(右から2人目)ら 乳児院とは、家庭で育てることのできない0〜1歳児の乳児を24時間、守り育てていく施設で、県内で6カ所目になります。母親の病気や父母の家出・行方不明、経済的理由などのほか虐待や育児放棄が原因で入所する子どもたちも急増しており、小牧市にある定員20人の乳児院も常に満員状態だということです。昭和40年開所の犬山共同保育所を継承し、22年間にわたり犬山さくら保育園を運営。地域の子育て支援の役割をも担ってきた同福祉会は、これまでに培った乳児保育の経験とノウハウ、教育熱心な土壌と豊かな自然環境などを生かした乳児院をと2年前に設立を決意しました。 国と県の補助だけでなく、自分たちでも建設資金を集めようとその約15%、1300万円を目標に昨年、同保育園後援会(川本咲江会長)を立ち上げ寄付の募集を開始。乳児院への理解を深めるためにも第4日曜日には名鉄犬山駅ロータリーで街頭募金を呼び掛け、これまでに総額800万円が集まり、いよいよ12月から建設が始まります。
敷地は同市の無償貸与を受けたもので、鉄骨平屋建て・延べ面積394.11平方メートル、保育士や看護師、栄養士、調理員など約20人のスタッフで運営。子どもたちの生活スペースのほか、家庭復帰がスムーズにいくよう親子が一緒に暮らす親子生活訓練室や親子相談室を設置。乳児院に入所した子どもの約80%は家庭へ戻っているため父母への自立支援は重要で、スタッフもさまざまな研修を受けています。「母子支援の活性化の一つとして乳児院創設は家庭を奪われた子どもたちを救うだけでなく、雇用の創出や教育面の拡大など、地域貢献の一つにもなるもの」と話す飯坂正副理事長。事務局を担当する金澤由紀理事も、「(乳児院への入所を決める)児童相談所への相談も大幅に増え、乳児院は今どうしても必要な施設。未来を担っていく子どもたちのためぜひ、皆さんのご協力を」。募金活動は現在も継続中で、17日に同保育園で開かれるバザー会場にも募金箱を置き、一人でも多くの協力を呼び掛けます。街頭募金は次回11月28日午前9時30分からの予定。(問)犬山さくら保育園TEL犬山61−0814

ドラ優勝で祝勝会

たる酒を振る舞う商店主ら(上)
●柏森の商店主らが企画  「次は日本一だ」と歓声
扶桑町柏森の商店街の一角で1日夜、中日ドラゴンズのリーグ優勝を祝って、たる酒が割られ、近所のドラファンら約100人が「おめでとう」と祝杯を上げました。同商店街で牛乳店を経営する兼松裕二さんら20人が企画した祝勝会。会場には電気店が100インチの大型テレビを設置し、来場者は延長にもつれ込んだ広島戦を見守りました。中日の優勝が決まると、金物店屋上から「祝中日ドラゴンズ」、「優勝おめでとう!!」の垂れ幕が掲げられ、たる酒や生ビールが振る舞われ、中日新聞販売店からはドラゴンズのタオルが配られました。また、大型テレビで落合監督の胴上げが始まると「次は日本一だ」と、歓声が上がっていました。

きょうから秋休み
●2学期制導入の犬山市内小・中学校
犬山市では今年度から市内小中学校で2学期制が導入され、8日には前期の終業式を行い、9日から13日まで、秋休みとなります。8月29日で夏休みを終了し、従来夏休みだった30、31日分を3連休と合わせ5日間の秋休みとした同市。「子どもたちも先生も、後期を迎える心の準備期間として秋休みを過ごしてほしい」と同市教育委員会は話します。秋休み中の13日午前10時からは、同市役所議場で10小学校の小学生20人による「子ども議会」を開催。子どもたちが、自分たちの考えるまちづくりや教育の充実などへの提案や質問をします。2学期制については、夏休み前に行っていた個人懇談会を夏休み中に行ったり、夏休み前の成績処理が必要なかったりしたことで授業時間数が確保でき、夏休み中に開く懇談会でも十分な時間を取ることができたという教師の声。さらに夏休みを子どもたちの学習相談としても充実させることができ、メリットが多いと言います。同市では、2学期制に伴う教育課程の編成や評価のあり方などを教員同士や保護者とも一緒に考えようと、30日午前9時10分から午後4時10分まで、犬山中学校体育館でシンポジウム「教育のまち」を開催。学びの学校づくり―主体的な授業改善に向けての学校の自立―と題して討論会を行います。午前中のテーマは「学びの学校づくりを目指した創意ある教育課程の編成と評価の在り方―二学期制の実施に伴って―」、午後のテーマは「学びの学校づくりを目指す自主的な学級編成と学校経営」で、参加申し込みが必要です。詳しくは同市教育委員会学校教育部指導課TEL犬山61−1800(内線250)まで。

国旗を振って出迎え
●愛知万博フレンドシップ相手国 
      セネガルの駐日大使が扶桑町へ

愛知万博一市町村一国フレンドシップ事業の一環として、扶桑町のフレンドシップ相手国となっているセネガル共和国のガブリエル・アレクサンドル・サール駐日大使が、9月25、26日に同町を訪れました。25日午後、同町中央公民館で抹茶のもてなしを受けたサール大使は「本格的なティーセレモニーは初めて」と、抹茶のおかわりを勧められてもう一服。その後、扶桑文化会館で松竹大歌舞伎を、英語の解説付きで楽しみました。
翌26日は、扶桑東小学校(奥村宏校長・374人)で開かれた運動会を見学。子どもたちの前に姿を見せたサール大使を、1、2年生は手作りのセネガル国旗を振り、3、4年生は手作りの花笠を持ち、5、6年は拍手をして迎えました=写真。「ボンジュール」とフランス語で子どもたちから声が掛かると「ボンジュール」と手を振り、にこやかな表情で温かい出迎えに応えました。子どもたちを代表して6年の千田泰輔君と千田しお梨さんから、セネガルと日本の友好がさらに深まることを願って自分たちで書いた習字と、手作りの花笠が手渡されると、「セネガルの子どもたちに、ぜひ見せたい」と交流を楽しみにするサール大使。江戸滿町長らと一緒にPTA競技に参加し、忍者を仕立て上げる競技に汗を流し、アンカーを務めました。さらに、もっと町民にセネガルへの理解を深めてもらおうと、11日に同町総合グラウンドで開かれる町民体育祭でセネガル共和国紹介コーナーを設置。パリ〜ダカール(セネガルの首都)ラリー出場車の展示も行われます。(雨天中止)また、学校給食でセネガル料理を楽しんでもらうことも計画中で、食や文化に触れながらの交流は、今後ますます深まっていきそうです。
 
戻 る