●円空展 (会期17日間) きょう開幕・・・160925掲載

円空仏24体、写真300点 43歳の時に描いた添絵など
江南市と江南市教育委員会は、愛知万博地域連携プロジェクト事業として円空展「未来仏―無心の魂―」を25日から10月11日まで、江南市民文化会館展示室ほかで開催します。寛永9(1632)年に美濃国に生まれ、布教の傍らナタとノミだけで12万体の仏像を刻んだといわれる円空。今回の展示では、円空が『大般若波羅蜜多経』の扉に描いた添絵9点と流木などに彫った円空仏24体、円空学会理事長の長谷川公茂さん=一宮市春明=が全国で撮影した、円空仏の写真約300点が展示されます。入場無料。
円空仏と円空が描いた添絵を配した「円空展」のポスター ●会場は江南市民文化会館
三重県志摩町の三蔵寺で『大般若経』600巻を修復した時に、その扉に描いたとされる添絵54枚は、『大般若経』を守護する16の夜叉神(十六善神)の図(第1巻の絵は25.0センチ×44.3センチ)。2〜3カ月の間に描いたと思われる54枚の絵は、十六善神の細部が枚数を重ねるたびに少しずつ省略されていくなど、柔らかい線で描かれ、素朴さの中に穏やかさがあります。円空、43歳の時のものです。その2年後、荒子観音寺=名古屋市中川区=で仁王像一対を刻んだ円空は、残り木で千面菩薩などを作り、その数は千数百体に上ります。その中から今回は「白山十万金剛童子像」(30.5センチ)、「居士婦女身像」(41.3センチ)など5体が展示されます。同じころ作ったと思われる、三重県阿児町の少林寺の「護法神像」(91.5センチ)と「観音像」(58.7センチ)、音楽寺=村久野町=の十二神将を含む17円空仏も紹介。「全国でも珍しい円空の絵。仏像彫刻に影響を与えたであろうその絵と合わせて、円空仏を鑑賞してもらえたら」と、多くの来場を呼び掛けています。10月9日には、哲学者で国際日本文化研究センター顧問、最近、全国各地を円空仏を訪ねて歩く梅原猛さんの「日本文化史の中の円空仏」と題した講演会も、同市民文化会館(大ホールに変更)で開催されます。講演会の入場整理券は生涯学習課、同文化会館、図書館、公民館などで配布中。(問) 同市民文化会館 TEL 0587−55−2321

ふれあい&交流 多彩な催事
市民のふれあいと交流を目的にした「江南市民まつり」が10月2、3の両日、すいとぴあ江南で開催されます。楽しい催しがいっぱいのステージ催事や、地産産業を紹介するインテリア織物展、夢の繊維素材展ほか、各種展示会、即売会など盛りだくさん。2日夜には「2004江南市民花火大会」があり、大勢の人出でにぎわいそうです。
古知野小唄を歌う近藤名奈さん(左)と伴奏者の前橋俶子さん ●古知野小唄 いよいよお披露目
3日午後1時40分からのステージ催事では、幻の小唄とされてきた「古知野小唄」を前橋俶子さん=兵庫県西宮市=のヴィオリラ(サイレント大正琴)の伴奏と歌手近藤名奈さん=扶桑町斎藤出身=の歌で再現します。昭和初期の古知野町界隈を現す「古知野小唄」(野口雨情作詞、藤井清水作曲)の存在を知った安藤隆康さん=古知野町=が、探し求めて昨年手にした1枚の楽譜。その楽譜を基に、古知野中学校同級生の前橋さんがアレンジ、ことし5月に近藤名奈さんが歌う「古知野小唄」のCDが完成しました。「ふるさとへの思いは、年を経るごとに懐かしい」と話す前橋さんは「祖父や父が料亭で踊ったであろう小唄。子どものころ、近くの置屋さんから聞こえてくる三味線のお稽古の音を思い出します」と、兵庫県から駆け付けます。
同ステージでは前橋さんと山田幸子さん=扶桑町柏森=、藤井章子さん=江南市宮後町=、山田充栄さん=岩倉市=4人のヴィオリラによる「奇跡」「チョップスティク」「川の流れのように」の演奏も行われます。会場では「古知野小唄」のCD(1200円)販売も行われます。CDの問い合わせは「オゼキ制服」 TEL 江南55−1463

そのほかのステージ催事は次の通りです。【2日】▽9:00テープカット▽9:30表彰式▽10:00小・中・高生演奏等▽13:50万博キャラバン▽14:20江南ウインドアンサンブル(吹奏楽)▽14:50バイクトライアル(小塩公則さん=江南市村久野町在住)▽15:30楽笑舞(よさこい)【3日】▽9:00幼・小・中生演奏▽12:20カーテン生地を使ったファッションショー▽13:10&15:30キャラクターショー・仮面ライダーブレイド▽14:10アンサンブルK(ダンス)▽14:35安良の棒の手▽15:05杉野裕二オンステージ(歌)
●真影流の武術-安良の棒の手-
ステージ催事3日午後2時35分からは、同市安良町で伝承される、県指定文化財の「安良の棒の手」=写真。文久元(1861)年に野田村=現名古屋市中区=の梅村八右衛門から伝えられた、真影流の武術です。現在、棒術は30手ほどあり、地元の保存会員が毎年、安良八王子社の祭礼に奉納しています。

●音楽に合わせて約2000発 ー江南市民花火大会ー
「2004江南市民花火大会」の打ち上げ開始は2日午後7時30分。同8時15分まで音楽に合わせて約2000発が打ち上げられます。主催者の同大会実行委員会(金田久光会長)は、同時に花火大会の写真コンテストを実施します。花火大会翌日(3日)には、まちづくり江南市民会議(倉地一也議長)が、すいとぴあ江南周辺を清掃する「クリーンアップキャンペーン」を展開。参加希望者は午前7時に、軍手を持参してすいとぴあ江南芝生広場前へ集合のこと。約1時間の清掃です。写真コンテスト、クリーンアップキャンペーンについての問い合わせは、両事務局のある江南青年会議所TEL江南54−9131へ。
●防災ブース
「あいち防災リーダー会こうなん」が防災に関するブースを設けます。地震に対する正しい知識を学んでもらおうと企画。2日には震度7が体験できる起震車なまず号がやってきます。
●献血及びバザー
江南ライオンズクラブは両日午前10時から午後3時30分まで、献血及び骨髄バンク支援チャリティーバザーを行います。献血協力者には洗剤またはタオルが進呈されます。

頼もしい 全国大会準優勝
(前列左から)安達武司さん、脇坂裕憲さん、宮田靖大さん、(後列左から)松浦仲一消防長、佐塚友和さん、野倉大輔さん、鈴木眞司救助隊長 ●丹羽消防本部チーム  消防救助技術
丹羽消防本部の安達武司さん(29)・宮田靖大さん(29)・佐塚友和さん(27)・野倉大輔さん(23)の4隊員は、8月26日に神戸市で行われた「第33回全国消防救助技術大会・ロープブリッジ救出」で準優勝に輝きました。全国大会には、地区大会を勝ち抜いた28チームが参加。水平に張られたロープを使った救助にかかる時間が標準75秒と設定される中、47.0秒の好タイムを挙げ、また、一つひとつの動作の安全確実性が評価され、2位獲得となりました。全国大会は昨年が初出場で5位。連続出場となったことしは優勝を目指して2月早々から休日に集まって練習を開始。ロープを結ぶ手順などチームによってやり方が全く違うため、県内外の消防署に出掛けて技術の交流を図ることも。大会直前には担当変えもしたそうですが、どこにも負けない練習量と、この4年間で培ったチームワークで支え合ってきました。鈴木眞司救助隊長や脇坂裕憲隊員の指導の下、救助される役の佐塚隊員は「慌てることなく3人にアドバイスができた」。大会に取り組むようになって8年のリーダー安達隊員も「待機時間が1時間あり、みんなを和ませるよう心掛けた」と、昨年の経験を生かし、平常心で臨めたことも勝因の1つだったようです。
松浦仲一消防長は「隊員のたゆまない努力と職員その他、周囲の温かい支援があっての結果であり、大変誇りに思います。これを契機に、消防としてさらなる飛躍を果たし住民の期待に応えていきます」と喜んでいます。

 
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